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第二章 最強のお兄ちゃんは帝都へ行く
コハクのお手紙①
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カイヤとヒスイへ
げんきかな?
にぃには、帝都というところに、ぶじにたどりついたよ。
帝都につくまでに、四頭のうまに、とってもおせわになりました。
うまのなまえは、タル、チル、ツル、テルだよ。
カルサさんがツルにのりました。
にぃにはテルにのったよ。
うまは、みんな、あしがはやかったよ。
帝都には、たくさんのばしょから、たくさんの人たちが、やってきています。
それから、たべたことのない料理や、かいだことのないかおりで、街はにぎやかです。
にぃには、ベリルさまといっしょに花茶をのみました。花茶は、おゆのなかで、きれいな花をさかせました。
ユナカさんも、すきなんだって!
東方にかえってきたら、みんなのおみやげにするね。
たのしみにしていてね!
にぃには、あたらしいことを教えてくれる、スティヒさん、タンザナさん、ラルビカさん、ヴァーダさんと、おともだちになりました。
さむい冬は、まだまだつづくけれど、カイヤもヒスイも、からだにはきをつけてね。
いっぱいたべて、いっぱいあそんで、いっぱいねてください。
はるまつりまでには、いちど、かえりたいです。
ふたりにあえることを、たのしみにしているよ。
また、おてがみをかきます。
コハクより
◇◇◇
ガイトさんとユナカさんへ
僕は先日、セレスタイン様の悲劇について知りました。セレスタイン様は、悲劇につながった詳細は教えてくれませんでした。けれども、僕がフローライト王国について調べていけば、セレスタイン様が、あの日、何を知ってしまったのか、近いうちに僕も知ってしまうと思います。
セレスタイン様は、それを分かった上で、僕にさり気なく、このまま調べても大丈夫かと(かなり遠回しに)たずねてくれました。
それでも僕は、ヒスイのためにフローライト王国について、調べたいのです。それが、この帝国の闇を暴いてしまうことになっても、僕はヒスイを守るためなら何だってやるつもりです。
それから僕は、セレスタイン様の抱き枕になりました。抱き枕としては、まだまだ精進しなければいけませんが、頑張りたいと思います。
そう言えば、カルサさんのお兄さんに会いました。雰囲気は、カルサさんとまったく違いました。
また、ヘミモルフィの近衛たちは無事に帝都へ送り届けた後に、残りの近衛たちも手合わせで思いっきり負かせました。
正直、帝都も帝城もあまり良い所ではありません。けれども、スティヒさん、タンザナさん、ヴァーダさん、ラルビカさんから新しいことを学ぶ日々は楽しいです。
セレスタイン様とも、寝る前にモリオンを指しています。
僕は、今できることを、精一杯やっていこうと思います!
二人もどうか、ご自愛くださいませね。
コハク
追伸
今年のモリオンの大会の優勝者は、ヴァーダさんでした。ガイトさんの記録は、今でも抜かされていません。セレスタイン様が、ガイトさんの記録を超える時は私だ!と宣言していました。
げんきかな?
にぃには、帝都というところに、ぶじにたどりついたよ。
帝都につくまでに、四頭のうまに、とってもおせわになりました。
うまのなまえは、タル、チル、ツル、テルだよ。
カルサさんがツルにのりました。
にぃにはテルにのったよ。
うまは、みんな、あしがはやかったよ。
帝都には、たくさんのばしょから、たくさんの人たちが、やってきています。
それから、たべたことのない料理や、かいだことのないかおりで、街はにぎやかです。
にぃには、ベリルさまといっしょに花茶をのみました。花茶は、おゆのなかで、きれいな花をさかせました。
ユナカさんも、すきなんだって!
東方にかえってきたら、みんなのおみやげにするね。
たのしみにしていてね!
にぃには、あたらしいことを教えてくれる、スティヒさん、タンザナさん、ラルビカさん、ヴァーダさんと、おともだちになりました。
さむい冬は、まだまだつづくけれど、カイヤもヒスイも、からだにはきをつけてね。
いっぱいたべて、いっぱいあそんで、いっぱいねてください。
はるまつりまでには、いちど、かえりたいです。
ふたりにあえることを、たのしみにしているよ。
また、おてがみをかきます。
コハクより
◇◇◇
ガイトさんとユナカさんへ
僕は先日、セレスタイン様の悲劇について知りました。セレスタイン様は、悲劇につながった詳細は教えてくれませんでした。けれども、僕がフローライト王国について調べていけば、セレスタイン様が、あの日、何を知ってしまったのか、近いうちに僕も知ってしまうと思います。
セレスタイン様は、それを分かった上で、僕にさり気なく、このまま調べても大丈夫かと(かなり遠回しに)たずねてくれました。
それでも僕は、ヒスイのためにフローライト王国について、調べたいのです。それが、この帝国の闇を暴いてしまうことになっても、僕はヒスイを守るためなら何だってやるつもりです。
それから僕は、セレスタイン様の抱き枕になりました。抱き枕としては、まだまだ精進しなければいけませんが、頑張りたいと思います。
そう言えば、カルサさんのお兄さんに会いました。雰囲気は、カルサさんとまったく違いました。
また、ヘミモルフィの近衛たちは無事に帝都へ送り届けた後に、残りの近衛たちも手合わせで思いっきり負かせました。
正直、帝都も帝城もあまり良い所ではありません。けれども、スティヒさん、タンザナさん、ヴァーダさん、ラルビカさんから新しいことを学ぶ日々は楽しいです。
セレスタイン様とも、寝る前にモリオンを指しています。
僕は、今できることを、精一杯やっていこうと思います!
二人もどうか、ご自愛くださいませね。
コハク
追伸
今年のモリオンの大会の優勝者は、ヴァーダさんでした。ガイトさんの記録は、今でも抜かされていません。セレスタイン様が、ガイトさんの記録を超える時は私だ!と宣言していました。
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