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92.群衆の中
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扉の外でざわめいていた喧騒が徐々に止み、静けさが訪れた。闇の中で、ふたりの息遣いだけが響く。暫くして、私達のものではない、衣擦れの音がした。
「緊張するわ」
「大丈夫。たくさん練習したんだから」
「でも……」
「いざというときは、僕に任せて」
ミアの声と、優しく宥めるオーウェンの声。いよいよ式が始まるのだ。
合図は鐘だと聞いていた。式の終わりに、鐘を鳴らす演出があるという。鐘が鳴って、式場に招待客を残し、ミア達はそこで退出する。そのタイミングで、ここから出て、ミア達と入れ替わるのだ。
遠くから讃美歌が聞こえ、拍手が聞こえる。そろそろだろうか。緊張で体が強張り、手にじんわりと汗をかいている。
「大丈夫ですよ」
耳元でエリックの声が聞こえ、肩の力がふっと解けた。闇の中で聞く彼の声ほど、安心するものはない。
「計画は何度も確認したではありませんか」
「そうなんだけど……」
「何かあったら、俺に任せてください」
こんな風に言ってもらえるのは、なんて心強いんだろう。
「ありがとう」
そう言うのと同時に、ゴーン……と、たっぷりの余韻を持たせて鐘が鳴る。
「出ましょう」
ぱさ、と布の落ちる軽い音がする。エリックが、礼装を隠す上着を脱いだのだ。私も手探りで、上着を外した。
「目を閉じて。外に出たら、ゆっくり開けてください」
そう囁かれ、目を閉じる。戸の開く音。明るい光。布の音がして、頭の上を柔らかく過ぎる。通路に出たようだ。
ゆっくりと、目を開ける。この数刻の間に、目は闇に慣れてしまったらしい。痛いほどの眩しさに、一瞬、目が眩んだ。
「君達は……」
オーウェンの声。ぼやけた輪郭に、焦点が合った。エリックと同じ礼装に身を包んだオーウェンが、怪訝そうにこちらを見ている。
その隣には、ミア。真っ白なドレスに、真っ白な肌。ぽっと桃色に染まった頬が、何とも可愛らしい。
「綺麗だわ、ミア。結婚、おめでとう」
「ありがとう。……後は、お願いね」
「どういうことだ? なぜそんな格好をしている?」
オーウェンは何か言っているけれど、私はミアに託されたのだ。
「後のことは、お任せください」
にこやかに言い残し、エリックの手を取って、彼らに背を向けた。
「待て!」
そんな風に言われても、待つ気はない。このままオーウェンに行かせたら、彼は命を落とすのだろうから。
扉を開けると、抜けるような空がまず目に飛び込んだ。扉のすぐ側に、豪華な馬車が付けている。パレード用の、素晴らしいものだ。
私とエリックは、顔を俯け、素早く馬車に乗り込む。髪の色が同じだから、顔さえ見られなければ気づかれない。馬車に乗ってしまえば、もう、こちらのものだ。
ゆっくりと馬車が動き出す。遠目で見れば、私たちふたりは、ミアとオーウェンと見分けがつかないはずだ。
「凄い人だわ」
式場から少し離れると、馬車は街中を進み始める。道の両側には、群衆が、手に旗や花など思い思いの物を持って振っている。ゆっくりと手を振り返すと、歓声が上がった。
「圧倒されますね」
そう言うエリックも、普段より少し、表情が強張っている。
馬車は何度か道を曲がり、街中を練り歩いている。顔を見せるためだろうか、かなりゆっくりとした速度で。
「そろそろです」
エリックが予告する。今回、ヘランのために抜けた騎士の穴が、埋められずにそのままになっている。それも物語の強制力を疑うおかしな点のひとつなのだけれど、それ故に、警備が手薄な部分がある。
狙うとしたらそこだろう、という訳だ。笑顔を絶やさず群衆に向けながら、妙な動きがないか観察する。ぴりりとした緊張感を感じる。
「……何もありませんでしたね」
エリックが言う。何もないのか。もしかしたら私の心配は、杞憂だったのかもしれない。
安心しかけたその時、ひゅっと風を切る音がした。次いで、ぱたりと軽い落下音。足元を見ると、弓矢が真ん中で二つに折れている。
「これは……?」
「誰かがこちらを狙っていたようです」
剣を構えたエリックが言う。漸く私は合点した。どこかから飛んできた弓矢を、エリックが抜刀して、切り捨てたらしい。
「ああ……」
私の予感は、間違っていなかった。やはりこのパレードは、単なる祝福のパレードにはならない。オーウェンの命は、続編に至るストーリーにおいては、ここで狙われるのだ。
「どこだ……」
低く唸るような声を出し、エリックが鋭い目つきで辺りを見回す。そんな状況下でも、馬車は進む。群衆は、この剣呑な雰囲気に気付いているのかいないのか、相変わらずの歓声が上がっている。
「きゃっ」
その時、がたんと激しく馬車が揺れた。馬の嘶き。馬車に繋がれた馬が大きく前脚を掲げるのが見えた。御者が、体勢を崩して転がり落ちる。
私の体は強い衝撃を受け、馬車の後方に飛んだ。柔らかい椅子へ、背中から飛び込む。
「此奴を、捕らえよ!」
状況が目に入った時には、既に決着はついていた。私の目の前で、エリックは見知らぬ男を組み敷いている。背に乗られた男は苦しげに呻き、その近くの床に、取り落とされた刃物が落ちている。エリックの声に反応し、数人の騎士が駆け寄ってきた。手際良く男を拘束し、舌を噛まぬよう布を噛ませる。こうした動きの滑らかさは、さすが訓練を積んだ騎士、というところだ。
最大の危機は去ったようだ。馬車に乗り込み、切りかかってきた悪漢は、エリックによって捕らえられた。
「……終わったの、かしら?」
興奮した馬を宥めるのに時間がかかり、馬車はなかなか動き出さない。その間にも、捕らえられた男は群衆の中を引っ張られ、そのまま姿を消した。
「まだ油断できません」
正面を見据え、エリックが言葉を継ぐ。パレードはまだ終わっていない。
こんなことがあっても、パレードを途中で止めることはできないのだ。先ほどの事件を見ていた群衆こそ、顔を見合わせてひそひそ話していたけれど、そこを過ぎれば、また喜びと祝福に満ち溢れた表情に迎えられる。
「皆、さっきのことを知らないんだわ……」
オーウェンの命を狙う、黒い企みがあることなど、ほとんどの人が知らない。人々を彩る祝福と、その裏に隠れる企てのギャップに、空恐ろしさを感じた。
「この辺り。ソルトレの近くね」
「そうですね」
アレクシアの勤める、ソルトレ。見たことのある景色に差し掛かり、エリックにそう囁いた。エリックの表情は、少し和らいでいる。まだ警戒は怠っていないとは言え、一つの危機を脱し、安堵したのかもしれない。
アレクシアがいなければ、私は続編のことを知りもせず、オーウェンのいない、タマロ王国に侵食された未来に生きることになった。ありがとう、と心の中で呟く。もしかしたらアレクシアが見ているかもしれないと、辺りを見回してみたが、彼女の姿は見つけられなかった。
その後も、警戒しながら馬車は進む。街を一周した後、式場へ戻った。
「……キャシー。なんてことをしてくれたんだ」
馬車から降りた私達を待ち構えていたのは、父である。その隣には、困ったような顔をしている母。
「エリック様が、守ってくれたから良いものの……あなたはもう少しで、命を落とすところだったのよ」
「そんなことをする前に、相談してくれれば良かったのに」
口々に責められ、私は首を緩々と左右に振った。
「相談はしたわ。伝統は変えられない、と言ったのはお父様じゃない」
「たしかに言ったが、こうなることがわかっていたなら……」
「私だって、確信があったわけじゃないの。確固たる証拠なんてなかったわ」
私と両親が言い合っていると、その間に、さっと人影が割り込む。
「キャサリン……ありがとう」
「王太子様」
「まさか本当に、命を狙われていたなんて。危ういところだった。君のお陰だ」
きっぱりと礼を言われ、こちらの方が困惑してしまった。
「疑ってすまなかった」
さらには、謝罪まで。今まで頑なにパレードを断行しようとしていた人達に、こうもあっさり考えを翻されると、戸惑ってしまう。セドリックのときも、その雰囲気の変化に戸惑った。これが、物語の強制力が解けた、ということなのだろう。
オーウェンは、エリックに向き直る。
「俺の代役として立つ、その勇気を讃えよう」
「ありがとうございます」
「何か、褒美を取らせよう。求めるものはあるか」
エリックの今回の働きは、終わってみれば、目覚ましいものである。誰も信じなかった私の言葉を信じ、王太子であるオーウェンの、命を守った。褒賞に値することは、間違いない。
「求めるもの、ですか……」
右手が、ふわりと浮き上がる。見ると、エリックが私の手を握っている。オーウェンを見た後、その瞳は、私の父を見据える。
「お嬢様との結婚を、お許しいただけませんか」
はっきりと、そう言った。私は拍子抜けして、思わず口走る。
「今言うの? それを」
相変わらず、エリックはどこか間が悪い。
「……事が、済んだようなので。申し上げるのが、随分遅くなってしまいました」
「……本当だよ。親子共々、君のその言葉を待っていたというのに」
父が呆れたように笑う。妙に気の抜けた雰囲気の中で、続編へ至る道は、そっと閉ざされたのであった。
「緊張するわ」
「大丈夫。たくさん練習したんだから」
「でも……」
「いざというときは、僕に任せて」
ミアの声と、優しく宥めるオーウェンの声。いよいよ式が始まるのだ。
合図は鐘だと聞いていた。式の終わりに、鐘を鳴らす演出があるという。鐘が鳴って、式場に招待客を残し、ミア達はそこで退出する。そのタイミングで、ここから出て、ミア達と入れ替わるのだ。
遠くから讃美歌が聞こえ、拍手が聞こえる。そろそろだろうか。緊張で体が強張り、手にじんわりと汗をかいている。
「大丈夫ですよ」
耳元でエリックの声が聞こえ、肩の力がふっと解けた。闇の中で聞く彼の声ほど、安心するものはない。
「計画は何度も確認したではありませんか」
「そうなんだけど……」
「何かあったら、俺に任せてください」
こんな風に言ってもらえるのは、なんて心強いんだろう。
「ありがとう」
そう言うのと同時に、ゴーン……と、たっぷりの余韻を持たせて鐘が鳴る。
「出ましょう」
ぱさ、と布の落ちる軽い音がする。エリックが、礼装を隠す上着を脱いだのだ。私も手探りで、上着を外した。
「目を閉じて。外に出たら、ゆっくり開けてください」
そう囁かれ、目を閉じる。戸の開く音。明るい光。布の音がして、頭の上を柔らかく過ぎる。通路に出たようだ。
ゆっくりと、目を開ける。この数刻の間に、目は闇に慣れてしまったらしい。痛いほどの眩しさに、一瞬、目が眩んだ。
「君達は……」
オーウェンの声。ぼやけた輪郭に、焦点が合った。エリックと同じ礼装に身を包んだオーウェンが、怪訝そうにこちらを見ている。
その隣には、ミア。真っ白なドレスに、真っ白な肌。ぽっと桃色に染まった頬が、何とも可愛らしい。
「綺麗だわ、ミア。結婚、おめでとう」
「ありがとう。……後は、お願いね」
「どういうことだ? なぜそんな格好をしている?」
オーウェンは何か言っているけれど、私はミアに託されたのだ。
「後のことは、お任せください」
にこやかに言い残し、エリックの手を取って、彼らに背を向けた。
「待て!」
そんな風に言われても、待つ気はない。このままオーウェンに行かせたら、彼は命を落とすのだろうから。
扉を開けると、抜けるような空がまず目に飛び込んだ。扉のすぐ側に、豪華な馬車が付けている。パレード用の、素晴らしいものだ。
私とエリックは、顔を俯け、素早く馬車に乗り込む。髪の色が同じだから、顔さえ見られなければ気づかれない。馬車に乗ってしまえば、もう、こちらのものだ。
ゆっくりと馬車が動き出す。遠目で見れば、私たちふたりは、ミアとオーウェンと見分けがつかないはずだ。
「凄い人だわ」
式場から少し離れると、馬車は街中を進み始める。道の両側には、群衆が、手に旗や花など思い思いの物を持って振っている。ゆっくりと手を振り返すと、歓声が上がった。
「圧倒されますね」
そう言うエリックも、普段より少し、表情が強張っている。
馬車は何度か道を曲がり、街中を練り歩いている。顔を見せるためだろうか、かなりゆっくりとした速度で。
「そろそろです」
エリックが予告する。今回、ヘランのために抜けた騎士の穴が、埋められずにそのままになっている。それも物語の強制力を疑うおかしな点のひとつなのだけれど、それ故に、警備が手薄な部分がある。
狙うとしたらそこだろう、という訳だ。笑顔を絶やさず群衆に向けながら、妙な動きがないか観察する。ぴりりとした緊張感を感じる。
「……何もありませんでしたね」
エリックが言う。何もないのか。もしかしたら私の心配は、杞憂だったのかもしれない。
安心しかけたその時、ひゅっと風を切る音がした。次いで、ぱたりと軽い落下音。足元を見ると、弓矢が真ん中で二つに折れている。
「これは……?」
「誰かがこちらを狙っていたようです」
剣を構えたエリックが言う。漸く私は合点した。どこかから飛んできた弓矢を、エリックが抜刀して、切り捨てたらしい。
「ああ……」
私の予感は、間違っていなかった。やはりこのパレードは、単なる祝福のパレードにはならない。オーウェンの命は、続編に至るストーリーにおいては、ここで狙われるのだ。
「どこだ……」
低く唸るような声を出し、エリックが鋭い目つきで辺りを見回す。そんな状況下でも、馬車は進む。群衆は、この剣呑な雰囲気に気付いているのかいないのか、相変わらずの歓声が上がっている。
「きゃっ」
その時、がたんと激しく馬車が揺れた。馬の嘶き。馬車に繋がれた馬が大きく前脚を掲げるのが見えた。御者が、体勢を崩して転がり落ちる。
私の体は強い衝撃を受け、馬車の後方に飛んだ。柔らかい椅子へ、背中から飛び込む。
「此奴を、捕らえよ!」
状況が目に入った時には、既に決着はついていた。私の目の前で、エリックは見知らぬ男を組み敷いている。背に乗られた男は苦しげに呻き、その近くの床に、取り落とされた刃物が落ちている。エリックの声に反応し、数人の騎士が駆け寄ってきた。手際良く男を拘束し、舌を噛まぬよう布を噛ませる。こうした動きの滑らかさは、さすが訓練を積んだ騎士、というところだ。
最大の危機は去ったようだ。馬車に乗り込み、切りかかってきた悪漢は、エリックによって捕らえられた。
「……終わったの、かしら?」
興奮した馬を宥めるのに時間がかかり、馬車はなかなか動き出さない。その間にも、捕らえられた男は群衆の中を引っ張られ、そのまま姿を消した。
「まだ油断できません」
正面を見据え、エリックが言葉を継ぐ。パレードはまだ終わっていない。
こんなことがあっても、パレードを途中で止めることはできないのだ。先ほどの事件を見ていた群衆こそ、顔を見合わせてひそひそ話していたけれど、そこを過ぎれば、また喜びと祝福に満ち溢れた表情に迎えられる。
「皆、さっきのことを知らないんだわ……」
オーウェンの命を狙う、黒い企みがあることなど、ほとんどの人が知らない。人々を彩る祝福と、その裏に隠れる企てのギャップに、空恐ろしさを感じた。
「この辺り。ソルトレの近くね」
「そうですね」
アレクシアの勤める、ソルトレ。見たことのある景色に差し掛かり、エリックにそう囁いた。エリックの表情は、少し和らいでいる。まだ警戒は怠っていないとは言え、一つの危機を脱し、安堵したのかもしれない。
アレクシアがいなければ、私は続編のことを知りもせず、オーウェンのいない、タマロ王国に侵食された未来に生きることになった。ありがとう、と心の中で呟く。もしかしたらアレクシアが見ているかもしれないと、辺りを見回してみたが、彼女の姿は見つけられなかった。
その後も、警戒しながら馬車は進む。街を一周した後、式場へ戻った。
「……キャシー。なんてことをしてくれたんだ」
馬車から降りた私達を待ち構えていたのは、父である。その隣には、困ったような顔をしている母。
「エリック様が、守ってくれたから良いものの……あなたはもう少しで、命を落とすところだったのよ」
「そんなことをする前に、相談してくれれば良かったのに」
口々に責められ、私は首を緩々と左右に振った。
「相談はしたわ。伝統は変えられない、と言ったのはお父様じゃない」
「たしかに言ったが、こうなることがわかっていたなら……」
「私だって、確信があったわけじゃないの。確固たる証拠なんてなかったわ」
私と両親が言い合っていると、その間に、さっと人影が割り込む。
「キャサリン……ありがとう」
「王太子様」
「まさか本当に、命を狙われていたなんて。危ういところだった。君のお陰だ」
きっぱりと礼を言われ、こちらの方が困惑してしまった。
「疑ってすまなかった」
さらには、謝罪まで。今まで頑なにパレードを断行しようとしていた人達に、こうもあっさり考えを翻されると、戸惑ってしまう。セドリックのときも、その雰囲気の変化に戸惑った。これが、物語の強制力が解けた、ということなのだろう。
オーウェンは、エリックに向き直る。
「俺の代役として立つ、その勇気を讃えよう」
「ありがとうございます」
「何か、褒美を取らせよう。求めるものはあるか」
エリックの今回の働きは、終わってみれば、目覚ましいものである。誰も信じなかった私の言葉を信じ、王太子であるオーウェンの、命を守った。褒賞に値することは、間違いない。
「求めるもの、ですか……」
右手が、ふわりと浮き上がる。見ると、エリックが私の手を握っている。オーウェンを見た後、その瞳は、私の父を見据える。
「お嬢様との結婚を、お許しいただけませんか」
はっきりと、そう言った。私は拍子抜けして、思わず口走る。
「今言うの? それを」
相変わらず、エリックはどこか間が悪い。
「……事が、済んだようなので。申し上げるのが、随分遅くなってしまいました」
「……本当だよ。親子共々、君のその言葉を待っていたというのに」
父が呆れたように笑う。妙に気の抜けた雰囲気の中で、続編へ至る道は、そっと閉ざされたのであった。
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