露出狂の僕はどうにかしてちんぽを見せつけたい

@Y

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薬局での話

 昼下がりの繁華街、メインストリートから一本裏手に入った雑居ビルの入り口に掲げられたネームプレートたち。会社なのかどうかも判らない怪しげな名前が並ぶその中に、目的のの名前があった。
 オオカミ堂薬局
 古びたエレベーターが錆び付いた金切り声を上げながらドアを開く。まるで、このまま捕食されてしまうかの様な錯覚を覚えた。消えかけた字で4と書かれた丸いボタンを押し込むと、幾分かの振動と共に僕は化け物の腹の中へと吸い込まれていった。
 切れかけた蛍光灯と蜘蛛の巣の張る薄暗い廊下の先に、最近取り替えたのだろうか淡いクリーム色をしたドアが場違いにも浮いている。ドアにはオオカミ堂薬局の文字と、OPENと書かれたサインプレートが掛かっている。
 目を瞑って深呼吸。ドアノブに手をかけるとゆっくりと扉を開いていった。

 ピンポーン ピンポーン
 人感センサーが僕の体温を捉えて電子ブザーを控え目に鳴らす。鼻を突く八角の様な匂い。カウンターの先にある木製の棚はミツバチの巣の様に細かく仕切られており、得体の知れない小袋や小瓶が所狭しと詰め込まれている。
 ドアの前で立ち尽くしていると、カウンターの奥の暖簾で区切られた先から流れていたバラエティ番組の声が止んで、ノシノシと足音が鳴る。
「はいはーい、お待たせしま……って、康隆くんか」
 現れたオオカミは、寝癖のついた頭をボリボリと掻きながら白衣を引っ掴んで袖を通した。ボッサボサでヨレヨレのだらしない格好だけれども、白衣は汚れもなく真っ白なあたり職業柄気をつけているのだろうか。
「お久しぶりです、大上さん」
 軽く会釈をしつつ、上目遣いにその姿を覗き見る。片手で口元を押さえて欠伸をするオオカミはずいぶん猫背な割に僕よりも背が高い。
「しばらく見んうちにえらい大きなったなぁ」
 感慨深そうに頭を振りながら、まだ幼かった頃の僕の姿を思い出しているようだ。
「んで、どないしたん? 風邪には見えへんけど」
 そうだ、何も久々の再開に花を咲かせてお茶でもいかが、なんて話をしに来たわけじゃない。大上さんは僕をじっと見つめて顔色や声、立ち振る舞いから不調の兆候を探ろうと真剣な目つきだ。でも僕は健康そのもので、今日ここに来た目的は……
「あ、あの、えとですね」
 心臓がバクバクと音を立てて指先が汗ばむ。いざ言うとなると緊張するな。
「なんや? 誰にも言わへんから言うてみ?」
 腰を折って目線を僕の高さに合わせ、心配と慈愛に満ちた眼差し。瞳の中の僕は、不安を抱えた患者なのか、悩み事を相談しに来た旧知の知人なのか、どちらに映っているのだろうか。
「あのですね、ゴム……こっ、こんっ」
 訝しげな顔で耳を傾けた後に合点がいったらしい。心配そうな顔が崩れてニタニタとしたいやらしい中年男性の笑みになる。
「コンドームか? ほおー、彼女でも出来たんか?」
 薬剤師と患者、店主と客、そういった関係は崩れ去って、クラスメイトと恋愛話に花を咲かせるような空気感。
「ま、まあ……」
 胸を刺す針の痛みに耐えながらプラスチックの愛想笑いを作って見せる。
「いやーっ、羨ましいなぁ。 コンドームはこっちの棚や、オススメはなぁ……」
 カウンターから出てきた大上さんは僕の肩をバシバシと叩きながら、所狭しと並べられた陳列棚の中から、ショッピングセンターで友人の洋服を見繕う女子高生のように饒舌に解説をする。
「これはめっちゃウスウスやから気持ちええで! もう生とそんな変われへん。んでこっちの方はラテックス製やからゴムの嫌な匂いも無いし……あとブツブツが付いたやつとか、ええ匂いがするヤツもあるけど初めては無難な方がええかもなぁ」
 どれがいい? そう言って僕の顔を見る。
「いっぱいあるんですね……大上さんはどれか使ったことあるんですか?」
 大上さんが女の人と裸で抱き合って、後ろから獣のように突き立てる姿を想像すると、興奮と嫉妬の化合物がチリチリと燃えて、股間がにわかに熱を帯び始める。
「ま、まあ、ある、あるで」
 楽しそうな雰囲気から一転、ぎこちなく油の切れたロボットのような回答。こんなのもう経験が無いと自白しているようなものじゃないか。
「え? 童貞なんですか?」
「アホ! やった事くらいあるわっ! お風呂とか、で何回か……」
 所謂シロウト童貞という奴か。まあ、大上さん女性受けしなさそうだしなぁ。
「おっちゃんの事はどうでもええねん! 康隆くんどれがエエねん」
 と言われても悩む。本当の目的は別にあるから。ここで適当なものを選んで、そのままお会計をしたら笑顔で手を振って送り出してくれるだろう。『今度どうやったか話聞かせてやという』言葉と共に。
「恥ずかしがらんでもええって。相手人間の子か? 獣人か?」
 業を煮やした大上さんが質問を飛ばす。
「えっと、じゅ、獣人、オオカミの……」
 今作ったばかりの白々しい設定。
「やるなぁ! オオカミは性欲も独占欲も強いから大変やでぇ~」
 にやついた顔で指で輪っかを作り、卑猥なジェスチャーをしてみせる。人によっては嫌悪感すらもたらす下ネタだが、今の僕にとっては興奮の添加剤となっていた。
「それやったら、コレなんかオオカミが興奮するフェロモンが入っとるで。もう朝まで寝かして貰えへんかもしれんなぁ」
 グヒヒ、と形容するのが一番適切であろう笑い。さっき初めてなら普通のが一番とか言っておいて。パンツの中が徐々に窮屈になり始める。勃起している事に気付かれたらからかわれるだろうか。いやむしろ、見られたいという気持ちが込み上げてくる。
「じゃ、じゃあ、それください」
「康隆くんもエッチやなぁ。ほんでちんぽの大きさどれぐらいなん?」
 大上さんの口から出た単語に、カアッと顔が熱くなる。当初の狙い通りの展開とはいえ、実際にそれを聞くと想像以上の刺激だ。地方の小さな集落ならともかく、小型種から大型種まで住んでるこの街では、当然売られる製品も色んな種族に対応したものがある。コンドームについても例外は無く、主に人間をターゲットにした製品だけでもサイズのバリエーションは数種類あった。
「大きいんか? おっちゃんが測ったろか?」
 冗談のつもりなんだろうけど、大上さんの目の前で勃起したちんぽを曝け出す様を想像すると、もはや隠しすのが難しい程にちんぽが勃起してしまう。
「ウソウソ。まあこの人間用Mサイズやったらたいがい大丈夫かなぁ」
「って、くだ、さいっ!」
 この機会を逃すと、永遠にもうチャンスは巡って来ない気がした。
「はかって、ください!」
 大上さんは普段は眠たそうに半開きにしている金色の目を丸くして僕を見ている。左の耳がピクリと跳ねた。
「いや、まあこのサイズで大丈夫やって……それに恥ずかしいやろ?」
「初めてだし、失敗したら……怖くて」
 食い下がって見る。初めてのエッチで失敗するともう立ち直れないかもしれない。そんな風を装って騙す事に罪悪感を覚える。
「せやけど、なあ? ほんまにええんか?」
「大上さんしか……こんなこと頼めなくて……」
 良心につけ込む最低な奴だと自分を弾糾する声がある一方で、これから起こる事への期待の方が大きかった。
「……わかった。表閉めて来るから奥で待っててな」

 暖簾の奥に広がる四畳半程の生活感にあふれた空間。テレビと小さなテーブル、食べかけのオヤツと小難しそうな本。ほんのりと匂うオオカミの匂いはそこまで嫌じゃなかった。
「おまたせ」
 そう言って定規を片手に入って来る大上さん。
 これから、あの定規でちんぽの大きさを計られるんだと考えるとひどく倒錯的だ。
「ほんなら測ろっか」
 白衣のオオカミが立ち尽くす僕の前に屈み込む。ごくりと固唾を飲んでから、ベルトに手をかける。部屋は静まり返っていて金属音だけが異様に大きく響いている。
 ズボンが足元に落ちると、布地をこれでもかと内側から押し上げるテントが露わになった。
「なんや、もう先っちょまで濡れてガチガチやん。エッチやな~」
 僕の緊張を解き解そうとあえて軽い口調で話しかける大上さん。パンツに大きな染みを作っている浅ましい先走りは、あなたの事を想像して垂らしたんですよ。頭の中でそんな事を考えていると、早くパンツも脱げと目で促される。
 パンツのゴムに手をかけて、ゆっくりゆっくりと下ろしていく。下腹部の陰毛が曝け出され、そそり立ったちんぽがゴムに引っかかって少し痛い。羞恥に耐えながらそのまま下ろすとビヨンと玩具のようにちんぽが跳ねた。
 やってしまった。大上さんの目の前で、勃起したちんぽを出してしまった。亀頭はアメリカンチェリーのように赤黒く染まってビクビクと脈動をしている。パンツの布地に多量の先走りを染み込ませた後でも尚、次から次へと先走りが尿道口から分泌されていく。大上さんは僕の勃起したちんぽを見てどんなリアクションを取るだろうか。大上さんの顔を見ると、僕のちんぽを無言のまま寄り目がちにじっと見つめていた。そしてオオカミの習性なのか、パンツの中で汗と先走りに蒸されたちんぽの放つ臭気をクンクンと嗅いでいる。背徳と興奮が入り乱れる。このまま時間が止まって、大上さんの視界に僕の勃起したちんぽが大写しになったまま固定してしまいたい。
「お、おっきいなぁ! ええ形しとるし、彼女も喜んでくれるで」
 我にかえったオオカミさんが口を開く。僕のちんぽが評価されている。大きさも形も大上さんの中にインプットされていく。勃起ちんぽを見られている。ちんぽ気持ちいい。
「そう、ですか? 形とか変じゃないですか?」
 息を荒くしながら、ちんぽを持ち上げて裏筋を見せつける。
「そんなトコまで見せてくれるんか。きれいやし、羨ましいちんぽやで」
 見せつけたい、もっと見せつけたい。パックリと開いて先走りを垂らす尿道口も、腫れ上がった亀頭も、エラのような雁首も、裏筋も、キンタマも、恥ずかしいところを全部見せつけたい。大きいちんぽ。きれいなちんぽ。羨ましいちんぽ。決して自慢できる程のサイズでは無いのだけれども、もっと見て、褒められて、羨ましがられたい。
「じゃあ、測るな?」
 そう言って大上さんが僕のちんぽに触れる。羽根のように肉球の付いた指先が僕のちんぽを摘んでいる。物理的にはごく微弱なものだったが、その刺激は何百倍にも増幅されて脳みそを焼き焦がす。キンタマがきゅっと上がってきて射精の準備が着々と進行していく。
 ふいに冷たい感触。プラスチック製の無機質な15センチ定規がちんぽの上にぴったりとくっ付く。そのまま軽く恥骨に当たるところまで押し当てられる。大上さんはイヤらしさを一切感じさせない医療従事者の表情で目盛りを読み取っていく。
「14.6センチ。まあまあ大きいほうやで」
 頭がおかしくなりそうだ。このまま射精してしまいたい。定規に付いた先走りが銀色の糸を引く。
「横は……一番太い所で5.5センチか」
 顔を近づけて値を読む大上さん。勃起したちんぽの大きさ、太さ、雄としての生殖能力を評価されているようだ。僕のちんぽを測ったこの定規を普段の生活でも使うのだろうか。使うたびに僕のちんぽを思い出してくれるだろうか。そう考えるとびゅっと先走りが出て大上さんの指先を汚した。
「あっ、ご、ごめんなさいっ」
 思わず腰を引く。このまま触られていると先走りどころじゃなくなってしまう。
「気にせんでええで。さすが若いから元気やなぁ……ちょっとキツいかもしれへんけど、やっぱりMで大丈夫やと思うで。ゴムは結構伸縮するしな」
 そう言って大上さんが優しい顔で僕を見た。診察は終わり。夢のような時間もこれでおしまい。でも、このまま終わってしまうのは名残惜しい。もっと、もっとちんぽを見て、触って欲しい。早くパンツを履けと急かされる前に次の手を打たないと。
「そのっ、コンドーム、付け方を……」
 片言になりながらもなんとか言葉を絞り出す。
「心配せんでもパッケージの中に取説が」
「し、失敗したらっ! 怖くてっ!」
 理屈なんてもうどうでも良かった。付け方なんて取説を見ればわかるだろうし、なんならネットで調べれば山ほど丁寧に解説したサイトが出て来るだろう。それでもともかく、初めてのエッチというありもしない人質を盾に大上さんを脅迫する。
「はぁ……わかった、わかったから待っとき」

 タバコよりも少し大きいくらいのパッケージには、月夜に吠えるオオカミの絵。ピンク色の字で小さく『特別配合 オオカミちゃんメロメロ』なんて書いてある。
「中にこんな風に小分けで入ってるからな」
 器用な手つきで箱から取り出して封を切る。避妊具。エッチするための道具。勃起したちんぽに被せるゴム。
「こっちが表やから。わかりにくかったらちょっと口で吹いたらええで」
 そう言って口元に当てて小さく息を吐くと、小さな突起がぷっくりと姿を表す。これからこのコンドームを僕のちんぽに着けたら、大上さんが僕のちんぽに間接キスする事になるのだと考えると背筋がぞわりとする。
 薄らと香るゴムの匂い。そんなに臭いとは思わないけれど、大上さんは顔をしかめてキツい匂いだな、とこぼす。イヌ科にしかわからない何かがあるのだろうか。
「そしたら、この先端を空気が入らんように摘んで、ちんぽの先っちょに当てて」
 そう言ってコンドームを手渡される。言われた通り、先を摘んで亀頭にあてがった。
「んで、そのままゆーっくり下ろしていくんやで」
 巻かれたゴムをゆっくりと被せていく。ゴムの収縮力もあって思ったよりもやりづらい。
「い、いたっ」
 なんとか雁首の辺りまで下ろせたものの、段差を乗り越えさせるのが難しく、無理に引っ張ろうとすると痛みを感じる。
「あんまり強くしたり爪が引っ掛かったら破れてまうで、こう、やさしくやな」
 そう言って、大上さんが僕のちんぽを持って、慎重にコンドームを被せていく。陰毛を巻き込まないように、少し被せてはちんぽを引っ張ってまた被せる。まるで手でシゴかれているような感触。先端の精液たまりの部分は、既に溢れ出た先走りで乳首の様に張っている。
「っと、ほら、できた。これでエッチの準備も万端やな?」
 歯を食いしばって気持ち良さに耐えていると、作業を終えた大上さんがニカッと笑いかける。見下ろしてみると、真空パックされたウインナーのようなちんぽがビクビクと脈打っていた。あまりに滑稽な姿に、エッチな気持ちも少し和らいで思わず吹き出してしまいそうになる。
 ともあれ、これで一通りの講義は終わった訳だ。ちんぽの大きさも、それに合ったコンドームも、その着け方も教えてもらった。これ以上の事はもう望めないだろう。さすがにここで射精する所まで持っていくのは難しいし、このまま悶々としたまま家に帰って、この事を思い出してオナニーでもしよう。きっと今日は沢山出るに違いない。
「それにしても、あかんな、これホンマに……」
 ふと大上さんが声を漏らす。白衣を纏った冷静さは今はすっかり失われて、落ち着きなさげに視線を泳がせては慌ただしく鼻を動かしている。
「こんなんおかしなる匂いや……」
 あのパッケージに書いてあった件だろうか。ああいうのは大抵誇大広告というか嘘っぱちに決まっているんだけど、もしかして本当にオオカミに対して催淫効果があるのだろうか。
「この、ちんぽの匂いですか?」
 そう言って鼻先にちんぽを差し出す。
「やめっ、冗談ちゃうぞ……」
 抗議の声は弱々しく、目をとろんとさせるオオカミ。この効果は着けているコンドームによるものだとはわかっていても、僕のちんぽを前に破顔するオオカミを見ているととてつもない優越感が込み上げてくる。
「ほら、エッチの準備ができたちんぽですよ」
 そう言ってちんぽを持って左右に振って見せると、メトロノームのように追従する鼻先。大上さんは苦しそうな表情で荒く息を吐きながら、獣の様な低い唸り声を響かせる。
「勃ったままじゃコンドーム取れないし、出しちゃわないとダメですかねえ」
 白々しくそう言って、大上さんの鼻先にちんぽを押し付ける。ふるふると首を振りながらも、口元はちんぽを求めて徐々に開かれていき舌が伸びてくる。それを手で制すると悲しそうな鼻声。
「どうしたいんですか?」
 情欲に燃えたオオカミの目が僕を睨みつける。
「さっきからちんぽジロジロ見て。そんなに気になるんですか?」
 唸り声。耳は伏せられている。
「あ……ち、ちんぽ……」
 優しく頭を撫でて頬を掻いてやる。
「いただきますしましょうね?」
 尻尾がパタパタと振られて、キューンと甘い声。
「ちんぽ……ちんぽいただきます」
 ちゅぷ、にゅぶぶ……ぎちっ
 言うや否や大きく口を開けてちんぽにかぶりつくオオカミ。生暖かさにちんぽが包まれる。ゴム特有の摩擦によってギチギチとした嫌な感触も少しあるが、それを補っても十分に余りある快楽。
「あっ、ああ、すごっ、ちんぽ気持ちいいっ!」
 今まで右手では得られなかった感覚。性器に見立てたオオカミのマズルの中をちんぽが往復する。すっかりちんぽの虜になった大上さんはうっとりした顔で口内のちんぽの感触を楽しんでいる。
 にゅぶっ、ぬぼぼっ、ちゅくぶぽっ
「やばっ……手慣れてますね、今まで何本もちんぽ咥えてきたんですか?」
 ちんぽを口から離さないまま否定する大上さん。
 牙を立てぬ様に、気持ちよくなるようにと口をすぼめてちんぽを圧迫して吸い取る。これが初めてなのだとしたら、何か本能にプログラムされた動きなのだろうか。この雄オオカミが懸命にちんぽにしゃぶりつく姿に、射精感が込み上げくる。
「ちんぽ食べる大上さんの口気持ちいい……いっちゃいそう……」
 呼応するように攻め立てる動きが激しくなる。
 このまま思いっきり射精したい。このオオカミを滅茶苦茶に汚してやりたい。
 でも、僕のちんぽと大上さんの口の間には、0.02mmの壁が立ち塞がっている。そう考えるとこのコンドームが疎ましくて仕方がなかった。それにもし、これが無かったら今より何倍も気持ちいいのだろうか、そう考えだすと興奮の最中においても恐ろしい程の速度で頭の中で計算が始まる。だがここでコンドームを外してしまっては、体面が保てない。ならば……
 大きく腰を引いてから、勢いよく口の中にちんぽをねじ込む。もう一度、もう一度。やがて自分のペースを乱された大上さんの精度が鈍る。
 ぶちっ、ずりゅりゅっ
「ん~っ!? んむっ、ふ!!」
 鋭い牙で擦れて傷付けられたコンドームに穴が開き、思い切り腰を突き立てた拍子にその穴からちんぽがずるりと飛び出る。
 それまでコンドームの中で溢れそうな程に溜まっていた先走りが一気に解放されて、大上さんの舌の上に雪崩れ込んだ。
 ぶぷ、じゅぼっずこっ
「ああぁ……生ちんぽ食べられてる……気持ちいいぃ」
 唾液と先走りの多量の粘液がぢゅくぢゅくと音を立てて、ちんぽが焼けるような熱が襲う。キャパシティを超えた快感がキンタマのあたりをくすぐって、それが一気に尿道を駆け上っていく。オオカミのマズルを両手で押さえつけてがむしゃらに腰を振った。
「いく、いくっ!!」
 ぬこっ、びゅーっ、ぬっぽ、びゅっびゅーっ
 雄臭いちんぽから放たれたちんぽ汁がオオカミの口内を満たしていく。オオカミの呻く声をよそに、自らの快楽をただただ優先する。

 無限に思える射精が終わった後、ずるりとちんぽを口内から引き抜いた。ちんぽの根本には無残にもこびり付いたコンドームだったもの。拍子に、大上さんの口元から雄の欲望がボタボタと垂れて、汚れひとつ無かった白衣を汚した。
 大上さんの上顎を掴んで、ぐいと持ち上げる。口内にはまだ多量の粘液が残っていて、鮮血のような真っ赤な舌とは対照的に黄ばんだ白さで塗りつぶしている。顔を近づけてじっくりと覗くと生臭い息が吐かれる。幸いにも、破れたコンドームの破片などは見当たらなかった。
「ちんぽ汁、ごくごくしましょうね?」
 そう言って上顎と共に下顎も掴んで口を閉じさせて、そのまま天を向くように上に持ち上げる。
 ごくっ……ごくっ……
 機械的に喉を鳴らして嚥下する。抵抗しようと思えば抵抗できるだろうに、魂が抜けた人形のように動かない。やがて口内のものを全て飲み干し終えると掴んでいた手を解放した。ぐったりとした表情で僕を見ている。
 いてもたってもいられなくなって、大上さんに覆いかぶさると半開きになった口に自らの舌をねじ込む。生臭さと、ゴムの匂いが混じったなんとも言えない味。
「大上さん」
 気の抜けた生返事。
「彼女いるっていうの、ウソです……ごめんなさい」
 大きな手でぎゅっと抱きしめられる。
「……ドアホ。」
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