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部活解散
しおりを挟む9話 部活解散
青羽先生は部活がある時は必ず体育館に来ていた。相変わらず特に指導をしてくれるわけでもなく、打つわけでもない。
でも部員の、やる気が見られてるからという練習への義務感が少なからず上がり、前よりかなり練習の質が上がってきたと思う。
青羽先生の来訪により、観客、ここの中学のOBの参加もちょくちょくあった。でもただ黙っている青羽先生の行動を見て、指導がもらえないとわかるとこなくなる...の繰り返しだった。
ある日。
授業中暇なので空気椅子してバドのこと考えていると、廊下の方がざわざわ騒がしくなった。
そんな柄や風紀のいい学校ではなかったので、いつもの不良たちが何かしでかしたんだなーくらいで思っていて、その時は大して気にはしなかった。
放課後。
さあ部活だ!
ダッシュで誰よりも早く体育館へ向かう。ポール立てる。そしてネットを張ろうとした。
そしたら顧問の先生が来て、準備しなくていい。片付けなさい。って...
「え?何でですか?」
と問いただしても、何も答えない。
神妙な面持ちだ。
青羽先生がやってくる。
脇で顧問と監督が何やら話していた。
部員が徐々に集まってくる。部長もくる。
先生は部員を体育館脇に集め、話し始めた。
「今日は部活中止だ。おそらく今週は部活はできない。寄り道はしないでまっすぐ家に帰るように。今後のことは部長を通して連絡網にする。」
不真面目な先生のいつになく真面目な表情でのその言葉に、生徒たちは質問のタイミングを完全に逃してしまった。
部活ができない...
バドミントンの機会が減るのがとても残念だったけど、僕の頭はすぐに樋口さんのサークルのナイターに切り替えていた。
2、3日後...
連絡網で連絡するって言ったのに再び部員全員が呼び出された。
「バド部の部員が部室でタバコ吸っているのが見つかった。この中であとタバコ吸ってるやつ、吸ってるの見たやつはいないよな?」
そう言うことか...タバコ...
この件で、部活は無期限停止。
県大会も絶望的になった。部活はともかく大会は出たかった。この前みたいに山中とかとまた熱い試合がしたい!僕はもう中学校では大会でれないのか...。
その日からは放課後走り込みして、その後ナイターに行く日が続いた。さいごが自分の学校の部活に誘ってくれたけど、そこそこ遠いし部活できる時間がかなり少なくなる。
それに他校の、しかもタバコで活動停止の部活の部員が乗り込んだらなにかと噂になったら流石にまずいとも思った。
タバコ事件から1週間が過ぎたある日、バドミントンの部活があるはずの時間に体育館に行ってみた。もしかしたら内緒で誰かやってて混ぜてもらえないかなーと思ったりしてw
静まり返った体育館
本当ならバスケやバレーやらシフト変更して練習入れればいいのに、この学校はそれほど部活が盛んではなかったので融通も利かず、そのまま空き時間が放置されている感じだった。
ちょっとくらいならいいかな…
僕は静まり返った体育館の一角、4コートあるうちの入り口手前のバドミントンのコートに立った。ポール立てずネットも張らずに。
///イメージ/// ロングサーブを打った。
///イメージ/// 才悟が真ん中へドロップ落としてくる。
///イメージ/// 才悟のドロップは少し高いのでプッシュしたかったけど間に合わずバック方向へロブを上げる。
///イメージ/// 才悟は間に合わずバックでロング上げてきた。
///イメージ/// 僕はスマッシュを打つ
///イメージ/// 僕は吠えた
「何叫んでるの?」
後ろから急に声かけられ無様に転んでしまう僕。
イメージで練習していた僕は現実で無意識に叫んでいたらしい。恥ずかしい…。
顔真っ赤にしながら振り返るとバスケボールを持っている女の子がたっていた。
「わたしならそのくらいのスマッシュなら返してるけどね」
「え?」
「さっき最後にスマッシュ打って吠えてたでしょ」
全部見られていたのか…本当にはずかしい。
でもバスケ部がなんでバドのこと色々知ってるんだろうか。
「学校ではバスケ部やってるけど、バドもたまにやってるんだよねわたし」
無言であっけにとられている僕に執拗に話しかけている女子。
ジャージの刺繍で1個上の2年女子だと分かった。
「そうなんですか?先輩はバド部にはいらないんですか?」
「廃部になるんでしょ?バド部」
「え…それはきいてないです」
この人は2年のバスケ部で咲奈(さきな)さん
小学校ではジュニアでバドやってたけどバスケに転向したらしい。
でもお母さんがバド続けているのでたまに一緒にやっているらしかった。
「そのまま続けていいよ」
その時は会話もそのくらいで
その後は僕は一人でフットワークしてイメトレ
彼女は一人でシュート練習していた。
静まり返ったこの広い体育館でそれぞれのこの2人
異様な光景だった
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