【BL R18】きみを救えなかった日

あまみや。

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【杏里】トラウマ

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胸糞を含みます




ーーー


(杏里side)





どう頑張ってもはじめから幸せになんてなれなかった。






「やだ……、やだってば、離して、お願いします」







少しずつトラウマを克服して、ようやく外に出れたのに。







………どうしてまたこの人は









「…おかえりー、…ってそいつ誰?」

「同級生。好きに使っていいよ」







トラウマを植え付けた張本人。







「……っひ………、」

「へー、葛谷の趣味?結構可愛いじゃん」


「そんな訳ねえだろ、こんなブス、一応言っとくけど男だから」








「あ、そうなんだ、じゃあ痛くしてもいいよね」









……どうしてこんな事になってしまったんだろう。







ーーー




「杏里…1人で大丈夫か?買い物なら俺仕事帰りに、」


「大丈夫。近いしすぐ帰るから。…仕事、頑張ってね」






飛雅に頼っていれば良かった。









「ぇ……、…あ………」

「…あ"?………お前…………」






大人しく家にいれば、飛雅に頼んでいれば、




……1人で、外に出ていなければ、









『さっさと死ねよグズ!!気持ち悪いんだよ!!!』







……………









「……ぃ………嫌、」







逃げようと必死で走った。







けど、無駄だった。








「逃げんなよ、……そうだ、」










叶うはずもない、この人に。







ただの一度だって逆らえたことなんか無かった。








「それ、お前的にいくら?」

「んー…顔は高い、体はちょっと細すぎかな~

まあ、1回5千円かな、セックス下手だし」






思い出したくもないような事を何度もされた。









「もうちょっと上げらんねえの、俺今金欠なんだけど」


「ゲロってるしこれ以上は無理、えーっと、あんりチャンだっけ、いつまでゲロ吐いてんの」









最初から汚れている体は、今更何をされたところで変わらない。




ただ痛くて苦しくて、






「……おい、いい加減やめろ汚ねえなッ」


「ッ……!!…ぅ"、おぇ…ッ、……う"ぇぇ………ッ、」







痛いのに怖いのに苦しいのに







「ふざけんなマジで………床ゲロまみれなんだけど」


「鈴鹿ァ、掃除しとけよ、…腹減った、飯おごって」


「お前よくこれ見て食欲湧くなぁ……まあいいけどさ」









「………ッ、」


「逃げようとすんじゃねえぞ」





腕に手錠をかけられて、逃げられないように拘束された。







「俺ら帰る前に掃除しとけよー、あんりチャン」










ーーー



「ぅ…、……ッぐ、…ッはぁ……はぁ、」





体が痛い。







殴られたところを庇ううちに息が苦しくなってきて、いつの間にか気を失っていた。






2人が帰ってきて土砂物の上で倒れている僕を見つけて、






「………ッ」







目が覚めると全身びしょ濡れだった。








「……ッ、ごめんなさ、ごめんなさい、ごめんなさい、………ぅ"!!…や"ッ、嫌………ッ!!」







何度も、何度も何度も何度も殴られた。










「………たすけて、…たすけて……ッ、ひゅうが……………」









何度も何度も何度も謝って、泣いて助けを求めて、









でも何も変わらなかった。










ーーー




「ぅ…ッ、……く、………嫌……、」






無理矢理ここに連れてこられてから数日が経った。








「ほら、杏里ちゃんも飲みなよ、これ美味いからさ」


「……ッん"、…っぅ」



「いいねー、いい飲みっぷり」






何人も人が来ては酒を飲まされる。






当然助けなんか来ない。









「……ん、何これスマホ?バキバキじゃん」


「こいつのだよ、GPSとかついてたら面倒じゃん?」


「あー……、…あ、ほらもっと飲んでいいよ」








助けを呼べるものももう壊されて











(飛雅………心配、してるかな………)








もう、死んでしまいたくて、










「何寝てんの?ほら起きろって」



「酒かけんなよ!やば、死んでんじゃねえの」








「あー………、息してる?この子」












もう何も考えられない










(あたま………ぼーっとする)









ーーー







「葛谷さぁ、ほんとによかったの?」


「何が?」



「…いや、葛谷がいいならいいんだけどさ」











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