不可思議物語25

tomoharu

文字の大きさ
11 / 13
20歳記念

悲しい誕生日

しおりを挟む
~誕生日に65歳の自分に殺される~
《登場人物》 ともひさ… 20歳
おじさん… 65歳のともひさ
2025年、無職のともひさは、20歳の誕 生日を迎えた。
誕生日当日くらい仕事や恋愛のことは、考え たくなかった。
そんなある日、ともひさの家に当然現れたの は、知らないおじさんだった。
ともひさ「だれですか?」
おじさん「俺は、未来のお前だ」
ともひさ「いやいや、とぼけたこと言わない でくださいよ」
おじさん「俺は、ともひさだ」
ともひさ「まじっすか?」
おじさん「お前に𠮟らなければならないこと がたくさんある」
ともひさ「なんだよ」
おじさん「お前、無職でなんもしてないだけ ではなく、恋愛もうまくいってないだろ そんなんで結婚できるわけねーだろ」
ともひさ「うるせーな、こっちはうまくいか ねーんだよ」
おじさん「言い訳するな。 お前は、20歳にもなって、結婚すらしてな い。お前このままじゃ落ちこぼれな生活を過 ごすことになるぞ」
ともひさ「ちげーよ、黙ってろよ」
おじさん「お前はな、理想の彼女なんて思っ てるだけで、実際に人と向き合うこと避けて るんだろ?」
ともひさ「ち、ちがうし」
おじさん「恋愛だって仕事だって、どれも努 力が必要なんだ。 お前、どっちもさぼってるじゃないか 恋愛で大切なのは、相手に対する思いやりや コミュニケーションだろ? ただ待っててもなんも起こらねーよ」
ともひさ「振られたばかりなんだよ、今はそ っとしといてくれよ」
おじさん「俺が言いたいのは、結婚だって一 人じゃできないってこと。 お前がどれだけ自分勝手に過ごしているのか、 未来の俺が見ていると、すごくもったないぞ」
ともひさ「じゃあなにから始めれば、いいん だよ」
おじさん「わからないのは当たり前だ! でも、何もせずにただ時間が過ぎるのを待っ ていたら手遅れだぞ 俺が言いたいのは、少しずつでも行動を起こ すことだ。仕事も恋愛も同じだ! お前は自分に甘すぎる。 未来の自分にちゃんと責任持てよ」
ともひさ「ごめん!ともひさおじさん… 」
おじさん「わかればいいんだよ」
ともひさ「ぼく、もう無理だわ生きていけ ない」
おじさん「は?」
ともひさ「もうダメ」
おじさん「てめぇな」といい胸倉をつかまれた
ともひさ「何言っても僕には聞かないよ」
おじさん「ふざけんじゃねーよ」といい投げ 飛ばされた。
ともひさは強打し意識を失ってしまった(終)
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

刈り上げの教室

S.H.L
大衆娯楽
地方の中学校で国語を教える田辺陽菜は、生徒たちに校則を守らせる厳格な教師だった。しかし、家庭訪問先で思いがけず自分の髪を刈り上げられたことをきっかけに、彼女の人生は少しずつ変化していく。生徒たちの視線、冷やかし、そして自分自身の内面に生まれた奇妙な感覚――短くなった髪とともに、揺らぎ始める「教師」としての立場や、隠されていた新たな自分。 襟足の風を感じながら、彼女は次第に変わりゆく自分と向き合っていく。地方の閉鎖的な学校生活の中で起こる権威の逆転劇と、女性としての自己発見を描く異色の物語。 ――「切る」ことで変わるのは、髪だけではなかった。

処理中です...