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会見報告書(1/2)
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報告書は工藤彩香からまず支店長に渡された。支店長はその内容に驚きの表情を見せつつ
「なるほどそういうことか。分かった。一切この文章に私は修正は入れない。社長が話した事実そのままだろうからな」と言い、このまま「取締役 審査部長」「担当審査役」「CC支店長」、「同 支店融資課長」として添付ファイルで送るようにと彩香に指示をした。
翌日、木室建設に関する債権管理会議が銀行本店七階で開かれた。
各部署から集められた情報をもとに、債権回収の基本姿勢が確認された。
その内容は『木室建設側に悪意は無いとみられる。よって、当行は、粛々と木室側と話をしながら回収を行う』
と言うものだった。
◇
「それで、東郷さんは、どの時点でその報告書を見たんですか」
「その会議に出席していた広報部長が持ち帰って来た会議資料を見せてもらった。
その最終ページにその報告書が添付されていたよ」
報告書文面は、です・ます調を排除した、箇条書き風に端的に表現されたものだった。
そして、その内容は次のようなものだった。
【 木室建設会見内容 】
日時:十一月二十四日 十四時〇〇分
場所:西熊本弁護士会館三階会議室
会見者:木室一郎 社長、森中五郎 専務、柴 勝也 常務
弁護士:江頭弁護士他二名
1.社長コメント
姉波設計事務所の偽造問題については大変ご迷惑をかけた。
姉波設計事務所に構造計算を委託し木室建設が建設した物件は多数あり。よって、当社も説明責任があると考える。よってこの会見を開いた次第。
まず、皆さんに説明が遅れたことをお詫びしたい。建設会社として皆さんに説明し一刻も早い対応が責任と認識する。報告できなかった理由は十一月十七日の報道以降、当社振出の手形が不渡りとなり、会社が騒然となり、私をはじめ社員が社屋に立ち入ることも困難だったため。
原因について責任逃れをするつもりは毛頭ない。一つ言わせていただくなら、構造計算と言う特殊分野を処理する力が当社にはなかった。姉波の計算結果と当局への申請書、そしてその審査結果をそのまま信じたがそれが大きな間違いであった。
その後、木室建設としてはできる限り問題解決したいと思ったが、十一月二十一日に手形が不渡りとなった。当日の決済資金を当初は十分に用意はしていたが、このような結果になったのは痛恨の極みだ。
手形の不渡りをだした後、木室建設は会社再生を模索した。しかし、耐震偽装問題と、手形不渡りによる信用低下はいかんともしがたく、会社存続が困難となり自己破産の手続きをさせていただくことになった。関係の皆様には大変迷惑をおかけしました。
※それに続いて、質疑応答へと移り、その詳細も彩香により克明に報告された。そこには本件に関連する、地場銀行の違法と取れる動きが書かれていた。その銀行とは・・・木室がメインにしている熊谷銀行だった。
「なるほどそういうことか。分かった。一切この文章に私は修正は入れない。社長が話した事実そのままだろうからな」と言い、このまま「取締役 審査部長」「担当審査役」「CC支店長」、「同 支店融資課長」として添付ファイルで送るようにと彩香に指示をした。
翌日、木室建設に関する債権管理会議が銀行本店七階で開かれた。
各部署から集められた情報をもとに、債権回収の基本姿勢が確認された。
その内容は『木室建設側に悪意は無いとみられる。よって、当行は、粛々と木室側と話をしながら回収を行う』
と言うものだった。
◇
「それで、東郷さんは、どの時点でその報告書を見たんですか」
「その会議に出席していた広報部長が持ち帰って来た会議資料を見せてもらった。
その最終ページにその報告書が添付されていたよ」
報告書文面は、です・ます調を排除した、箇条書き風に端的に表現されたものだった。
そして、その内容は次のようなものだった。
【 木室建設会見内容 】
日時:十一月二十四日 十四時〇〇分
場所:西熊本弁護士会館三階会議室
会見者:木室一郎 社長、森中五郎 専務、柴 勝也 常務
弁護士:江頭弁護士他二名
1.社長コメント
姉波設計事務所の偽造問題については大変ご迷惑をかけた。
姉波設計事務所に構造計算を委託し木室建設が建設した物件は多数あり。よって、当社も説明責任があると考える。よってこの会見を開いた次第。
まず、皆さんに説明が遅れたことをお詫びしたい。建設会社として皆さんに説明し一刻も早い対応が責任と認識する。報告できなかった理由は十一月十七日の報道以降、当社振出の手形が不渡りとなり、会社が騒然となり、私をはじめ社員が社屋に立ち入ることも困難だったため。
原因について責任逃れをするつもりは毛頭ない。一つ言わせていただくなら、構造計算と言う特殊分野を処理する力が当社にはなかった。姉波の計算結果と当局への申請書、そしてその審査結果をそのまま信じたがそれが大きな間違いであった。
その後、木室建設としてはできる限り問題解決したいと思ったが、十一月二十一日に手形が不渡りとなった。当日の決済資金を当初は十分に用意はしていたが、このような結果になったのは痛恨の極みだ。
手形の不渡りをだした後、木室建設は会社再生を模索した。しかし、耐震偽装問題と、手形不渡りによる信用低下はいかんともしがたく、会社存続が困難となり自己破産の手続きをさせていただくことになった。関係の皆様には大変迷惑をおかけしました。
※それに続いて、質疑応答へと移り、その詳細も彩香により克明に報告された。そこには本件に関連する、地場銀行の違法と取れる動きが書かれていた。その銀行とは・・・木室がメインにしている熊谷銀行だった。
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