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儀式と夜会
73:豊穣の代
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「秒じゃな…」
「ローザの皇族より恐ろしいな…」
「アリーシ様ャの誤解を早急に解く必要はありますが、命拾いをしましたね…」
アレン殿を凍てつく冬の海と例えるなら、アリーシャ様は芽吹く春の山だろう。
波打つ金髪と、暖かい木漏れ日の様な萌木色の瞳に穏やかな佇まいから、社交界では春の女神と名高い…が、囀る小鳥を鋭く研いだ爪で仕留める様は、山の頂点に立つ猛禽類の如く。
「でも、とても素敵…舞台を見ている様だわ」
勝負を制した春の女神をそっと抱き寄せキスで迎えるアレン殿と、花が綻ぶ様に笑い寄り添うアリーシャ様の姿に、オリヴィエ皇女が頬を染める。
オリヴィエ皇女に羨望の眼差しを向けられた2人は、政略結婚が多い貴族令嬢達からも、理想の夫婦と憧れられている。
幼少期に結んだ婚約から始まり、10年前の母と兄とのそれぞれの別れ、婚約白紙の危機…哀傷と障害に負けず愛を貫いた2人と、物語さながらに学園で語り継がれているらしい。
この2人を含めた義姉達が産声を上げた23年前、当時の皇太子夫妻の待望の懐妊の報に国中が湧いた。
貴族達だけでなく、平民達も幸運にあやかりたいとこれに続き、この年に産まれた子供達は豊穣の代と呼ばれている。
因みにオランドとナシェルの年も同様の現象が起きており、豊作、豊熟の代とそれぞれ名称が付けられたが、子供が急激に増えた事で、数年後に起きるであろう学生の増員による学力の低下や諸問題を危惧した国は、高等学園進学後は専門の知識や技術を学べる様、徳高きノブレスオブリージュを尊ぶ貴族科、忠誠を剣に騎士道を貫く騎士科、あくなき探究心で国を進化に導く魔術科、知識と道理で国を拓く英知の文官科に加え、平民の向上心を手助けする奨学科に分けて学舎を増設、更に自立心を育む事と通学の馬車の混雑解消を兼ね、高等学園生は全寮制とする大規模な教育改革を行った。
教育の底上げは国力にも反映し、昨今は国外から教育者が視察に訪れるまでになっている。
ーーー
「初めましてローザ帝国第四皇子ルシアンです。こちらは妹の第六皇女オリヴィエです」
「初めましてルシアン殿下、オリヴィエ皇女。デュバル公爵家が後継、アレン・ファン・デュバルと申します。隣りから順に私の妻のアリーシャ、義妹のヨランダ・ファン・セイド公爵令嬢、妹の友人のエレノア・ファン・ラスター侯爵令嬢と、ネイトの婚約者で妹の専属侍女をしておりますエルデ・ファン・アズール伯爵令嬢です」
アレン殿に紹介された4人がカーテシーで挨拶をする。
「皆さん楽になさって下さい。あの、アリーシャ様…とても素敵でした…」
「……素敵?」
「上から拝見していましたよ。見事な戦い振りでしたね」
「嘘でしょ?!」
豊穣の彼等は、カインや俺の様な地味な代と違い学園にも名を残している。
カトレヤへ嫁いだ豊穣の代の皇太子妃、愛と絆の物語の舞台化が切望されている比翼連理の夫婦、そして剣術大会3連覇の偉業を持つダリア王太子の専属護衛騎士…
「原因はネイトか…」
「ネイトの人気は学園の頃から変わらないね」
「ごめんなさいネイト、私の教育不足だわ」
「子猫ちゃん達を弄んで罪な男ね~」
「誤解を招く言い方はやめてもらえませんかね、妃殿下」
義姉の揶揄に口元引き攣らせているネイトが今回の火種…
アリーシャ様の元へ来たヨランダ嬢が、オレリアの護衛をしているネイトを見つけて挨拶をした事に、護衛中に話しかけるのはマナー違反と、エレノアが嗜めたのが発端だと言う。
夜会の警備や護衛中の騎士に、飲み物を勧めたり、ダンスに誘う事は御法度だが、挨拶程度は許される。
夜会のマナー違反と言うよりは、令嬢達の憧れの騎士様への抜け駆け行為は御法度だといったところか…
「ヨランダ嬢とエレノア嬢はネイトの絵姿を求める程の入れ込み具合だったね」
「「うっ…」」
「……絵姿?」
「すごいわねネイト。舞台役者みたいじゃないの!」
「どんな絵姿か気になるわね、花束を持ってポーズをとってたりとか?」
「馬鹿にしないで下さい、お姉様。その様な陳腐な絵姿ではございません!ネイト様の絵姿はどれも情緒溢れる作品なのです」
「そう…馬に跨り、沈みゆく夕陽に思いを馳せるネイト様とか…」
「優しく降り注ぐ木漏れ日に目を眇めて、束の間の休息をとるネイト様…」
「眼鏡越しの知性溢れる宵闇の瞳が素敵な、窓辺で読書をするネイト様は新作よ」
「隣のクラスの子に見せてもらった新作も秀逸だったわ…廃墟で月を仰いで慟哭するネイト様と、風に靡くペリースが寂寞を誘ってーー」
「「「「「………」」」」」
「……ッグ…クク…ネイトがっ…寂寞って…ッハハ…ック…」
「フッ…も…やめて…コルセットがっ…ゔっ…フハッ」
「フハッ…フッ、フフ…読書って…くっ、苦し…」
「笑い過ぎだ…俺に失礼だろ」
エレノアとヨランダ嬢が熱く語る絵姿の話に、ネイトを知る俺達は言葉を失い、義姉と小公爵夫妻は堪らず吹き出した。
そんな3人に文句を言うネイトも、居た堪れないといった表情をしている。
「オリアーナから聞いてはいたが…本当に仲が良いんですね」
「友人か…いいですね」
「とても楽しそう…」
「義姉上達は特別でしょう。オランドは高等学園からサルビアへ留学、王太子だったナシェルは他の生徒達と一定の距離を保っていました。義姉上も、中等学園時代は流行り病で休学の期間があったり、高等学園も卒業を待たずにセリアズ殿の元へ輿入れしましたが、彼等とは幼少期から交流しているので、気安い仲なのだと思います…ネイトも友人だったとは、私も知りませんでしたが…」
兄、アレン殿、アリーシャ様と義姉は幼少の頃からの付き合いで、学園に入学してからは兄と婚約したオスロー伯爵家のエリスが加わり、更に眩しさが増していたが、ネイトとも交流があったのは知らなかった。
ネイト以外は全員貴族科、更に騎士科は研修制度がある為、他の科の生徒との接点は少ない。
ネイトから話を聞く事もなかったが、中等学園時代から友人だったアレン殿を通じて、交流を持つ様になったのかもしれない。
「一体どこの国のネイトなのよ…」
「知性、寂寞、情緒って…ネイトとは最も縁遠い言葉ね」
「過剰な脚色、捏造、詐欺…重犯罪だな」
「……お前ら、忖度って言葉を知ってるか?」
「…フフッ…仕方ないじゃない、私達の知るネイトとあまりにも乖離し過ぎてるんだもの」
「コーエンとエリスにも教えて上げないと…ップ…」
「エリスに話されたら困るな…興奮して子供が出てきてしまうよ」
「ローザの皇族より恐ろしいな…」
「アリーシ様ャの誤解を早急に解く必要はありますが、命拾いをしましたね…」
アレン殿を凍てつく冬の海と例えるなら、アリーシャ様は芽吹く春の山だろう。
波打つ金髪と、暖かい木漏れ日の様な萌木色の瞳に穏やかな佇まいから、社交界では春の女神と名高い…が、囀る小鳥を鋭く研いだ爪で仕留める様は、山の頂点に立つ猛禽類の如く。
「でも、とても素敵…舞台を見ている様だわ」
勝負を制した春の女神をそっと抱き寄せキスで迎えるアレン殿と、花が綻ぶ様に笑い寄り添うアリーシャ様の姿に、オリヴィエ皇女が頬を染める。
オリヴィエ皇女に羨望の眼差しを向けられた2人は、政略結婚が多い貴族令嬢達からも、理想の夫婦と憧れられている。
幼少期に結んだ婚約から始まり、10年前の母と兄とのそれぞれの別れ、婚約白紙の危機…哀傷と障害に負けず愛を貫いた2人と、物語さながらに学園で語り継がれているらしい。
この2人を含めた義姉達が産声を上げた23年前、当時の皇太子夫妻の待望の懐妊の報に国中が湧いた。
貴族達だけでなく、平民達も幸運にあやかりたいとこれに続き、この年に産まれた子供達は豊穣の代と呼ばれている。
因みにオランドとナシェルの年も同様の現象が起きており、豊作、豊熟の代とそれぞれ名称が付けられたが、子供が急激に増えた事で、数年後に起きるであろう学生の増員による学力の低下や諸問題を危惧した国は、高等学園進学後は専門の知識や技術を学べる様、徳高きノブレスオブリージュを尊ぶ貴族科、忠誠を剣に騎士道を貫く騎士科、あくなき探究心で国を進化に導く魔術科、知識と道理で国を拓く英知の文官科に加え、平民の向上心を手助けする奨学科に分けて学舎を増設、更に自立心を育む事と通学の馬車の混雑解消を兼ね、高等学園生は全寮制とする大規模な教育改革を行った。
教育の底上げは国力にも反映し、昨今は国外から教育者が視察に訪れるまでになっている。
ーーー
「初めましてローザ帝国第四皇子ルシアンです。こちらは妹の第六皇女オリヴィエです」
「初めましてルシアン殿下、オリヴィエ皇女。デュバル公爵家が後継、アレン・ファン・デュバルと申します。隣りから順に私の妻のアリーシャ、義妹のヨランダ・ファン・セイド公爵令嬢、妹の友人のエレノア・ファン・ラスター侯爵令嬢と、ネイトの婚約者で妹の専属侍女をしておりますエルデ・ファン・アズール伯爵令嬢です」
アレン殿に紹介された4人がカーテシーで挨拶をする。
「皆さん楽になさって下さい。あの、アリーシャ様…とても素敵でした…」
「……素敵?」
「上から拝見していましたよ。見事な戦い振りでしたね」
「嘘でしょ?!」
豊穣の彼等は、カインや俺の様な地味な代と違い学園にも名を残している。
カトレヤへ嫁いだ豊穣の代の皇太子妃、愛と絆の物語の舞台化が切望されている比翼連理の夫婦、そして剣術大会3連覇の偉業を持つダリア王太子の専属護衛騎士…
「原因はネイトか…」
「ネイトの人気は学園の頃から変わらないね」
「ごめんなさいネイト、私の教育不足だわ」
「子猫ちゃん達を弄んで罪な男ね~」
「誤解を招く言い方はやめてもらえませんかね、妃殿下」
義姉の揶揄に口元引き攣らせているネイトが今回の火種…
アリーシャ様の元へ来たヨランダ嬢が、オレリアの護衛をしているネイトを見つけて挨拶をした事に、護衛中に話しかけるのはマナー違反と、エレノアが嗜めたのが発端だと言う。
夜会の警備や護衛中の騎士に、飲み物を勧めたり、ダンスに誘う事は御法度だが、挨拶程度は許される。
夜会のマナー違反と言うよりは、令嬢達の憧れの騎士様への抜け駆け行為は御法度だといったところか…
「ヨランダ嬢とエレノア嬢はネイトの絵姿を求める程の入れ込み具合だったね」
「「うっ…」」
「……絵姿?」
「すごいわねネイト。舞台役者みたいじゃないの!」
「どんな絵姿か気になるわね、花束を持ってポーズをとってたりとか?」
「馬鹿にしないで下さい、お姉様。その様な陳腐な絵姿ではございません!ネイト様の絵姿はどれも情緒溢れる作品なのです」
「そう…馬に跨り、沈みゆく夕陽に思いを馳せるネイト様とか…」
「優しく降り注ぐ木漏れ日に目を眇めて、束の間の休息をとるネイト様…」
「眼鏡越しの知性溢れる宵闇の瞳が素敵な、窓辺で読書をするネイト様は新作よ」
「隣のクラスの子に見せてもらった新作も秀逸だったわ…廃墟で月を仰いで慟哭するネイト様と、風に靡くペリースが寂寞を誘ってーー」
「「「「「………」」」」」
「……ッグ…クク…ネイトがっ…寂寞って…ッハハ…ック…」
「フッ…も…やめて…コルセットがっ…ゔっ…フハッ」
「フハッ…フッ、フフ…読書って…くっ、苦し…」
「笑い過ぎだ…俺に失礼だろ」
エレノアとヨランダ嬢が熱く語る絵姿の話に、ネイトを知る俺達は言葉を失い、義姉と小公爵夫妻は堪らず吹き出した。
そんな3人に文句を言うネイトも、居た堪れないといった表情をしている。
「オリアーナから聞いてはいたが…本当に仲が良いんですね」
「友人か…いいですね」
「とても楽しそう…」
「義姉上達は特別でしょう。オランドは高等学園からサルビアへ留学、王太子だったナシェルは他の生徒達と一定の距離を保っていました。義姉上も、中等学園時代は流行り病で休学の期間があったり、高等学園も卒業を待たずにセリアズ殿の元へ輿入れしましたが、彼等とは幼少期から交流しているので、気安い仲なのだと思います…ネイトも友人だったとは、私も知りませんでしたが…」
兄、アレン殿、アリーシャ様と義姉は幼少の頃からの付き合いで、学園に入学してからは兄と婚約したオスロー伯爵家のエリスが加わり、更に眩しさが増していたが、ネイトとも交流があったのは知らなかった。
ネイト以外は全員貴族科、更に騎士科は研修制度がある為、他の科の生徒との接点は少ない。
ネイトから話を聞く事もなかったが、中等学園時代から友人だったアレン殿を通じて、交流を持つ様になったのかもしれない。
「一体どこの国のネイトなのよ…」
「知性、寂寞、情緒って…ネイトとは最も縁遠い言葉ね」
「過剰な脚色、捏造、詐欺…重犯罪だな」
「……お前ら、忖度って言葉を知ってるか?」
「…フフッ…仕方ないじゃない、私達の知るネイトとあまりにも乖離し過ぎてるんだもの」
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