仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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3章.現実世界

11.日常「変わらない現実」

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私は綾崎くんのくちびると私の唇が触れる?と思った瞬間、意識が遠のいて真っ白な世界へと私の意識は沈んでいった。

気が付くと・・私はカプセルの前に立って私の前には金色の長い髪の女性・・そうリーナさんが立っていて私に
「仮想現実体験はどうでした?良い恋出来たかな?」
と訪ねてくれている。

え・・私・・

私は・・

私が今の今まで体感していたのは・・

この仮想現実館で体感していた仮想現実だったんだ。
現実に私が生きていた世界での出来事だとばかり思ってた・・・
これが仮想現実・・なんだ・・凄い!!

「出会いは最悪でしたけど、凄く楽しい恋が出来ました。あんな出会いも有るんだなって思っちゃいました。
でももう少しでキス出来た所で仮想現実体験が終わっちゃったのはショックでした。キスくらい体験して帰って来たかったです。」
「それはね。その続きは現実世界でしなさいって事なんじゃないでしょうか?全部体験しちゃったらつまらないでしょ?」
とリーナさんが言ってくれた。

そうかも・・・
全部仮想体験で体験してしまったら満足しちゃって感動無くなっちゃう・・・かな?
リーナさんに言われた言葉で妙に納得してしまっている自分が不思議。


こうして私の仮想現実体験は終わった。

でも・・
夏休みが済んで2学期が始まっても、仮想現実体験で『俺の彼女になって』と告白された綾崎拓也との接点は全く無いままだった。

2学期始めて登校した時には、何かイベントとか起こるんじゃって少しは期待してたんだけどな・・
結局何も起こらなかった。

そして体育祭、文化祭と色んなイベントは盛り沢山にあったけれど私の現実は何も変わらないままにもう11月に突入してしまっている。
 今日も何事も無く何時もと変わらない一日。
ふっ~~授業終わった~~!!

「疲れた~~」
私は独り言をいつの間にか言っていた。
「くすっ」
アリーシャがそんな私を見て可愛く笑ってる。
見られちゃった・・

 白沢高校って進学校だから授業は結構ハード!
 学年上位は何時もアリーシャ。
 当然全教科100点満点、アリーシャって凄い!
 モデルの仕事もこなして、ロックバンド『yui&アリーシャ』の活動もして、テレビ番組の収録とかもこなして勉強する暇無いくらいなんじゃって思うのに、何時も一番。
 
悔しいな~
 
あんなに可愛くて、スタイル良くて、何でも出来て、明るくて、行動力が有ってスポーツ万能欠点っていう欠点が無い完璧な女の子。
 
対して、私は内気で、メガネっ子で、身長は160センチ程度、スタイルは・・まあまあ・・
 運動は得意じゃないしアリーシャと正反対?って感じの女の子・・
 
それを考えると憂欝になっちゃうな~
 成績は何とか必死に頑張って一年生では上位5位には何とか入れた。
 私は優雅に振舞っているアリーシャを見ながら自暴に陥ってしまっていた。
 
アリーシャは此れからテレビ番組の収録でyuiさんと一緒にテレビ局に行くそう。
 私は・・未だに彼氏も居ない。
 こんなダサくて内気な女の子じゃ男の子も声かけてくれないよね。
 
『寒い』・・

もう11月だものね。
今までが暖かかっただけなのよね。
 
でも寒いな~~、今日の朝は寒くなかったのに、帰る頃になって寒くなってきちゃった。
 そう言えばもう11月だもんな~寒くて当然か。
 
私・・そう言えば小さい頃にマフラー買ってから今まで買った事無かったな~
 この長い髪が私のマフラー替わりだったもんな。
 
何故か、マフラー欲しくなっちゃった。
 急に寒くなったせいかな?
 
つづく・・
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