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4章.波乱
35.奇蹟「二つに割れたペンダント」
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倒れた咲を抱き締めたまま達也は何も出来ないでいた。
多分頭の中が真っ白になって何も考えられない状態だろう。
そしてアリーシャとYUIがそれに気がついて、達也の抱えている少女の顔を見てビックリしている。
それは今さっきこのレストランの駐車場まで車で乗せてきて50分前位に此処で別れた宮野咲だったからだ。
アリーシャは
「鮎香こっちに直ぐに来てくれ」
と公園の方に向かって叫んだ。
すると撮影用のテレビ中継車から一人の女性が降りて歩いてくる。
そして達也の前まで来ると
「私は第2渡辺病院院長の医師をしている渡辺鮎香です。そのお嬢さんを私に見せて頂けますか?」
と達也を覗き込みながら話した。
達也は医師と聞いてその女性に
「お願いします」
と言って抱きしめていた咲の体を差し出した。
すると横に居たアリーシャが空かさず咲の体を達也から受け取ってお姫様だっこ!!
アリーシャの抱えた咲の胸に両手を当てた瞬間
「大丈夫よ。この女の子は気を失ってるだけよ。運が良かったわね。
丁度胸のペンダントに銃弾が当たって助かったみたいね。ペンダントが二つに折れて半分ブラの中に入ってるわ」
そう言って、ブラの中に入り込んだペンダントの欠片を達也に差し出した。
「本当に大丈夫なんですよね!!」
達也は女医の言った言葉が信じ切れず再度そう聞いてしまう。
「医師の私が言うんだから間違いは無いわ!!なんならこの子にキスしてみれば?
そうすればこの子はシンデレラみたいに王子様のキスで目覚めるかもよ?」
「じょ・・冗談は・・よ・・止して下さいよ!!俺達は昨日出会ったばかりなんです。
もし・・それがバレてこの子に嫌われたら俺・・生きていく希望なくしちゃいますよ」
と真剣に目の前の女医に抗議の目を向ける。そして続けて
「俺がこんな事に巻き込んだ為に咲は殺されかけたんだ。こんな事になるのが解っていたらあんな仕事ささなかったのに!!」
達也はそう言って、渡されたペンダントの欠片を
『ギュッ』
と握り締める。
つづく・・・
多分頭の中が真っ白になって何も考えられない状態だろう。
そしてアリーシャとYUIがそれに気がついて、達也の抱えている少女の顔を見てビックリしている。
それは今さっきこのレストランの駐車場まで車で乗せてきて50分前位に此処で別れた宮野咲だったからだ。
アリーシャは
「鮎香こっちに直ぐに来てくれ」
と公園の方に向かって叫んだ。
すると撮影用のテレビ中継車から一人の女性が降りて歩いてくる。
そして達也の前まで来ると
「私は第2渡辺病院院長の医師をしている渡辺鮎香です。そのお嬢さんを私に見せて頂けますか?」
と達也を覗き込みながら話した。
達也は医師と聞いてその女性に
「お願いします」
と言って抱きしめていた咲の体を差し出した。
すると横に居たアリーシャが空かさず咲の体を達也から受け取ってお姫様だっこ!!
アリーシャの抱えた咲の胸に両手を当てた瞬間
「大丈夫よ。この女の子は気を失ってるだけよ。運が良かったわね。
丁度胸のペンダントに銃弾が当たって助かったみたいね。ペンダントが二つに折れて半分ブラの中に入ってるわ」
そう言って、ブラの中に入り込んだペンダントの欠片を達也に差し出した。
「本当に大丈夫なんですよね!!」
達也は女医の言った言葉が信じ切れず再度そう聞いてしまう。
「医師の私が言うんだから間違いは無いわ!!なんならこの子にキスしてみれば?
そうすればこの子はシンデレラみたいに王子様のキスで目覚めるかもよ?」
「じょ・・冗談は・・よ・・止して下さいよ!!俺達は昨日出会ったばかりなんです。
もし・・それがバレてこの子に嫌われたら俺・・生きていく希望なくしちゃいますよ」
と真剣に目の前の女医に抗議の目を向ける。そして続けて
「俺がこんな事に巻き込んだ為に咲は殺されかけたんだ。こんな事になるのが解っていたらあんな仕事ささなかったのに!!」
達也はそう言って、渡されたペンダントの欠片を
『ギュッ』
と握り締める。
つづく・・・
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