仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

62.お泊り「不穏な人影?」

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「こんな格好を見たら襲われちゃうかもってどうやって達也さんにこの格好見せるんですか~?」
私は詩織さんの言葉を聞いて空かさずそう返していた。
「其れは咲の腕の見せどころね」
「詩織さんそれじゃ~私まるで襲わすためにこの寝巻き着て達也さんを誘惑するみたいじゃないですか~」
「私もそうやって優を誘惑しようとしてるんだけど、優はなかなかその誘惑に乗ってくれないのよね」

し・・詩織さん・・・アリーシャをそうやって誘惑してたんだ・・・
聖女みたいなお淑やかな詩織さんが、そこまでヤってたなんて驚き!!

じゃ~詩織さんの気持ちはもう・・アリーシャと結ばれたいって気持ちで一杯になっちゃってるって事?・・なのかな・・

「詩織、やっぱりワザとやってたんだ」
アリーシャはヤッパリという感じでそう言って詩織さんに視線を向ける。


「優の鈍感!!」

詩織さんはそう言った瞬間にアリーシャから顔を背けた。

でもそんな詩織さんの行動とは裏腹に詩織さんの頬はピンク色に染まってしまっている。
そんな詩織さんの横顔からは恋する乙女の色香を感じてしまう。
人は恋をすると美しくなるって誰もが言っている。

でも私は・・・
確かに少しはそんな事も有るっては思ってる。

でも・・
今の詩織さんはあの入学式で生徒会長として壇上に立っていた頃の詩織さんとは別人?って思ってしまうくらい・・・綺麗。

恋をするってこんなにも人を変えてしまうんだって私は初めて知った?
いえ・・実感したって言った方が正確かも!!

『優の鈍感!!』って言ってアリーシャから顔を背けた詩織さんのそんな態度を見てアリーシャは・・

詩織さんの後ろにゆっくりと回り込み、詩織さんを後ろから抱き締めて
「解ってたよ。詩織そんなに焦るなよ。俺はお前を大切にしたいんだ。時間は一杯有るんだ!ゆっくりと二人で今の気持ちを進めれば良いじゃないか」

そう言って、詩織さんの頬にそっとくちづけをした。

「そんな風に言われたら私何も言えなくなるじゃない!!・・優はずるいんだから・・・」

詩織さんはそう言いながら後ろから抱き締めたアリーシャの首に手を回してその首を引っ張りながら顔を上げて・・・

近づいてくるアリーシャのくちびるに自分のくちびるを重ねて・・・ゆ・・く・・・

それは・・

凄く・・

官能的で・・・

目の前で繰り広げられるそんな2人の姿を見ているだけで私は感じてしまい足が・・ガクガクとして・・きちゃう。
私はそんな二人を見ていると恋愛映画を見ている観客の一人になったような感覚になる。
二人の気持ちが痛い位に胸に突き刺さる・・・


『ガサッ』

外で微かな音が・・・?
それは・・聞こえないくらいの微かな音・・だった・・

その方向を見るとガラス窓ごしに人影のようなものが動いた感じが・・した。

その瞬間、アリーシャは詩織さんから離れあっという間に洗濯物置き場に走り寄り其処に重ねて置いていた黒い革製のツナギを手に取って何かを掴み出した?

そしてアリーシャは掴みだしたその物体を上に翳して
「詩織最後の所で奴らを始末した時、

『バンッ』

って破裂音がしただろ!!
その時、奴ら発信機を部屋中にバラ撒きやがってた!!

『一原組』の野郎!!
攻撃されて殺されても反撃出来るようにこんな仕掛けをしてやがったとはよ!奴ら流石プロの殺し屋だぜ」

「優、其れ発信機よね!!それ壊さないの?」
「もう此れを壊しても、此処の場所は知られてしまってる!!
鮎香に此の発信機を逆探知してもらって奴ら全員始末するしかねえだろ。

詩織、でも其れは後回しだ!!
外の庭に既に10人位武器を持った殺し屋達が集まっているみたいだ。
多分俺達が寝静まってから俺達を始末する気なんだろうさ。
先手で詩織一気に始末するぞ!!」

つづく・・・
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