仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

86.2回目のデート「何でこんな事に?」

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アリーシャが最後に言った

『多分?』

って言葉を濁した部分は気になるけれど・・・・

そう・・ならなかった時は私はどう・・なるの
って言いたい!!
私は達也さんに初めてを奪われてお持ち帰り????????
そんなの、まだ~~心の準備が・・・・

『想像するだけで顔が熱くなる』
そんな訳で・・・・


今日は11月3日私の時計は午前10時半少し前。
鮎香さんのフェラーリの助手席に私は座って後部座席には詩織とアリーシャが座って私を見ながら二人で何か話している。

アリーシャと詩織は昼からテレビ局で番組収録って事で鮎香さんがアリーシャと詩織をテレビ局に送るついでに私もデートの場所、つまり昨日私と達也さんが待ち合わせたレストランまで送ってもらってる。

・・・

『力入れて私を最高に仕上げる』

アリーシャはそう断言した。
そしてアリーシャが私のメイクと髪のセットを・・

詩織が私に合う服と靴、そしてソックスをコーディネイト。
全身をアリーシャと詩織にコーディネートされた私は・・

達也さんの反応を思うと

「はぁ~~」

深~~~~~~いため息をつくしか無いのであった。
私をこんな格好にした張本人2人は後部座席で今から数分後に起こるであろう現実を想像して2人笑い転げている。

これって失礼じゃない?
当事者である私はどうすりゃ良いのよ!!
『被害を被るのは私なんだからね!!』
と文句の一つも言ってやりたくなってくる。

段々と昨日達也さんと待ち合わせたレストラン・グリーングラスの場所に近づいている。

私の心臓の鼓動はグリーングラスに近づくにつれて段々と・・

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

・・・

と痛い位に私の胸を刺す。
私の心臓は待ち合わせ場所のグリーングラスに着く前に破裂してしまうんじゃないか?
そんな感じさえする。

私は心臓の鼓動の痛さに思わず両手を胸に押し当てて

『静まれ!!』


『静まれ!!』

『静まれ!!』

『静まって私の心臓、これ以上激しくならないで!!』
そう自分に言い聞かす。

そんな私は、突然に後ろから抱き締められて
「だいじょう~~~ぶ~~だいじょう~~~~~ぶ~~咲一番可愛いよ」
と耳元で優しく囁いてきた。

そんな私を見てか・・
私を後ろから抱きしめ囁いてきたのは、今さっきまで後部座席で詩織と一緒に笑い転げていたアリーシャだった。

つづく・・・
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