仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

98.2回目のデート「ビックリしただけだから・・」

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達也は私が言った
『もし私を嫌いになったら・・』
って言葉に、
『絶対にそんな事ある筈がないから大丈夫!!』
と言って、私を殺してくれる!!
とは言ってくれなかった。

達也には私が冗談で言った言葉に聞こえたのかな?


『私は、結構本気で・・だったんだけどな・・』

達也は何かモジモジ・・している?
達也は左を見たり右を見たり、そして一瞬私の方を見てまた辺りをキョロキョロ見回している。
達也?何か気になるのかな?

私がそんな達也の行動を見ていると・・
「あ・・あのさ・・」

「その~・・・」

「え・・っとさ・・」

結構緊張してる?
そんな達也の行動に私は思わず

「クスッ」

と笑ってしまう。
「笑うなよ!!結構恥ずかしいんだぞ!!」
って言って視線を背ける。
そんな達也の顔は赤く?染まっているよう・・
メガネを外した私にはボヤけてハッキリとは見えない。
こんな時は、メガネ掛けときゃ良かったって思うのよね!!

「あ・・あのさ・・」
まだ達也は緊張しているみたい。


私は何時まで経っても
『あのさ・・』
から進まない達也の会話の続きを催促する為
「どうしたの達也?」
と言葉を繋ぐ。


私の催促?に
「あのさ、咲にお願いが有るんだ」
やっと達也はその続きを話し始めてくれた。
「お願いって何?」
「咲きは今までの咲でいて欲しいんだ」
「今までの私ってどういう事?」
「今日・・みたいにそんな綺麗な格好は皆の前でしないで欲しいんだ」
「此れは、アリーシャと詩織が達也を驚かす為にアリーシャがメイクと髪型こんなにしちゃって、詩織がこのドレスとブーツをコーディネイトしちゃったの。

案の定、アリーシャと詩織は達也が私を見て驚いて固まってたの見て二人して笑い転げてたでしょ?
私だってこんな格好不本意なんだからね」
と私の本意じゃない事を大アピール!!


でも・・本当は・・
『私も達也の驚く顔が見たかった』
それが本音。
でもそれは達也には絶対知られたくない!!
だって・・

恋する乙女は誰だって、大好きな人には綺麗に見られたい!!

『綺麗だね』

って誰もが言って欲しいハズ!!
『お前ってブサイクだよな』
って言われて喜ぶ人が居たら会ってみたいわ!!

あくまでも、私はアリーシャと詩織の悪戯に付き合わされたって事で押し通す!!



達也はそんな私の言い訳に

「咲のその美しい姿は俺だけの物にしたいんだ!!
他の男達が今の咲を見てヒソヒソ話しているのは耐えられないんだ。
だから、今までの咲の姿で居て欲しい。

その姿で居るのは、俺と咲の二人だけの時だけにして欲しい」

達也はそう言いながら、私の頬に手を添え・・
私を真っ直ぐに見つめながら・・

達也の顔が近づいて・・来ている?・・

もしかして・・私・

皆の見てる前で・・


『キス』


されちゃう?
そう・・思った瞬間

『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』

・・・
私の心臓の鼓動は痛いくらいに私の胸を撃つ。
私はその痛みに思わず両手で自分の胸をギュッと押さえる。
私のその動きに我に帰った?達也は

「あ・・ご・・・ごめん・・・俺・・とんでもない事しちゃう所だったよ」

と言って頬に置いた手を引っ込める。
「ビックリした・・だけだから・・」
私は達也の言葉に・・そう返すのが精一杯だった。


つづく・・・
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