仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

118.2回目のデート「貴方は妖精を信じますか?」

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私は達也を抱き締めたままお姫様抱っこして立ち上がる。
「咲、おまえ・・・」
達也が言えたのは其処までだった。
私はお姫様抱っこした達也を歩道に立たせて言いかけたくちびるに人差し指を立てる。

「達也には多分理解出来ないわ!!だから此処では何もなかった!!
そういう事にしておいて頂けませんか?
私だって・・混乱しているんです。
何で・・こんな事が出来たのかって・・」

そう達也に告げるしか無かった。
だって・・
私だって
『どうして?』

って聞きたいくらいなんだもの!!

達也は何と
「そっか、何も・・無かったんだ」
とポツンとそう行っただけでそれ以上突き詰めて来なかった。
私の言葉で達也は納得しちゃったの?

達也はまるで・・
私の言った

『だから此処では何もなかった』

その言葉に洗脳されてしまったみたい・・・だ。

そんな馬鹿な!!
そう一瞬自分の心にツッコミを入れてしまう。

『気にしなくて良い!!』
そう私の心に中に言葉が響く・・
その瞬間、
その言葉に妙に安心してしまい、気にならなくなっていた。

私と達也はその後、夢遊病者のように歩道脇のお店の中を覗き込みながらウィンドショッピング。
ブティックの広いウィンドウのガラスはビルの間に沈む夕日に照らされてオレンジ色に染まってゆく。
そして私は達也の横に立って体を寄り添わせながら夕日に赤く染まり始めた町並みの中をウィンドショッピングしながら歩いていて、とあるブティックの大きなウィンドウの前で足を止めた。

其処には夕日に照らされた2人の恋人達が寄り添って立っていた。

それは・・
私達がウィンドウに映った姿・・・
そしてウィンドウに映った二人の恋人達は笑顔で見つめ合う。

・・・

・・・


暫くそんなウィンドウに映った2人の恋人達を眺めた後、再度私達は歩道を歩きながらウィンドショッピング。

すると・・
道行く人が、私達を指差して、そしてスマートフォンの画面を見せ合い始めた。
え・・何?

私は一瞬不安になってツイッターを確認。




ツイッターには・・・



『ウィンドウの中の恋人達』

という題名の付いた写真がアップされていた。


その・・

コメントには・・

『夕暮れのショーウィンドウの前に

夢の国から突然現れた恋人達


私は思わず我を忘れてシャッターを切り続けました。

貴方は・・妖精を信じますか?』

そうコメントには書いてあった。
私はそのツイッターの表示されたスマホの画面を達也に見せながら、

『また撮られちゃったね』
と私は冗談気味に達也に話す。

達也はそんな私の言葉に
「妖精か・・咲にピッタリの言葉だな」
と言いながら私の頭を

『ポン』

『ポン』

と2回軽く叩いている。
またまた~達也お世辞上手いんだから~!!
私を煽てても無駄無駄!!
私はダサダサの女の子だって自覚してます~~~!!

タダ・・達也の前ではそう・・有りたい・・な・・

と思う私であった。

つづく・・・
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