仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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5章.初まりの日

172.初まりの日「寒空の下で」

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「早くおいでよ~」
「こっちこっち~~」
アリーシャと詩織は二人手をつないで後ろ手に私達に手を振りながら波打ち際を向こうに歩いていこうとしている


本当に無邪気というか・・

元気と言うか・・

体感温度・・4度?位のこの寒空の下
裸足で波打ち際を二人共歩いているのだ。
それを見るとこっちまで手足が凍えてしまうような感じがしてくる。

『2人は寒く無いの?』

ってツッコミを入れたい気分。
「あの子達裸足で波打ち際なんて歩いて寒く無いのかしらね?」
鮎香さんは私の方を見ながら私に同意を求めてくる。
案の定鮎香さんもそう思っているよう。
私だけじゃなかった!!
と一安心。

「ですよね~~」
私もそう相槌を打つ。

「二人でそんな事話してないで、裸足になって私達と同じように海に入っておいでよ。暖かいよ~」
こっちの話しがアリーシャと詩織に聞こえてる?
そんなハズは無いはずなんだけど・・・
アリーシャが私達に向かって話しかけてくる。

一瞬
『暖かい?』
疑問が私の頭の中に浮かぶ。
この寒空の中暖かいって?
2人の感覚が狂っちゃってるんじゃ?
私は一瞬自分の耳を疑った!!

でも言葉の続きだと・・

確かに・・

暖かいって言っていた!!
私の聞き間違いじゃない!!

・・・・

「風邪引いたらあんた達のせいだからね~」
鮎香さんはそう二人に向かって叫ぶと突然私の手を引いてアリーシャと詩織の居る所に向かって走り出した。
その瞬間ん私は思わず体をググッと引っ張られる。

「あ・・・鮎香さん・・」
私は急に手を引っ張られ転げそうになりながら鮎香さんに待ってと言おうとしたけれど、そのまま砂浜に顔面ダイブしそうになってその言葉を飲み込んだ瞬間なんとか体を立て直すことに成功!!

『危なかった~~もう少しで顔から砂浜に頭から突っ込む所だったよ』

もう鮎香さんも子供なんだから!!
私も居る事少しは考えてよね!!
私は鮎香さんみたいに運動神経良くないんだから!!

そう愚痴る寸前言葉を飲み込んだ。
楽しそうにキラキラした表情で笑っている鮎香さんを見るととても言える状態では無かった私。

つづく・・・
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