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If root
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目を覚ます。光を掴む。目の前に道が広がる。
ここは、東京だろうか。でも少なくとも俺の知っている東京ではない。都会特有の喧騒なども無く、落ち着いた様子だ。でも、東京を思わせるようなスクランブル交差点や東京駅の様に見えるものが立っている。
なんとも言えない違和感を感じるが、一歩一歩足を進める。とりあえずコンビニにでも行って地図を買おう。頭の中ではどうにも整理がつかない。
俺は頭の中にある東京の地図を便りに最寄りのコンビニまでの道を通る。それにしても、さっきから妙に感じるくらい人の姿を見ない。
すると、遠くから銃声が聞こえてくる。それは単発じゃなくて戦争をしているのかと思えるほどの轟音だった。
そして、その銃声は時間が経つほどにハッキリと聞こえ始める。少しずつ俺は焦り始める。
死ぬのかもしれないという、恐怖心と逃げても意味無いのじゃないかと言う思いから、足が動かなくなる。それでも、口はどんどんと渇いてゆき、冷や汗も尋常でないほど出る。
そうして、俺は逃げる気を無くし、その場で寝転んで目を瞑った。俺でも自分が何をしているのかを分からないが何故か動く気がなくなったのだ。死んでしまうというのにね。
「ねえ、君何してるの?」
銃声の中から、女性のような声が薄らと聞こえる。
「逃げないと死んじゃうよ? それでもいいの?」
「いや、かな。でももう逃げたところで死んじゃうだろ」
俺が独り言を呟くと女性は何を思ったのか、肩に俺の体を乗っけて歩き始めた。
俺は遂に瞑っていた目を開いて、さっきまで聞こえていた女性を見た。
彼女はどう考えても、俺よりも年齢が下に見える少女だった。彼女の目は真剣な表情であった。
「ごめん。手、離してくれ」
「でも、離したら死にたくなるんじゃないか?」
「誰か知らないけど、助けて貰った恩を蔑ろにするほど俺も腐っちゃいないよ」
「あら、そうですか。これが厨二病ってやつですか」
「勝手にそんなことは決めるもんじゃねえよ」
そうして、俺は肩から下ろしてもらい、必死に走り始めた。数分後、開けた道に出る。すると彼女は近くにあったマンホールの蓋を開けて、中に入っていった。
マンホールの中は思ってたよりも明るくなっていた。そこには数人の男女が肩を寄せあっていた。
「ここが私たちの拠点。今の銃声は帝国軍の攻撃だったの」
「帝国軍ってなんだ?」
「帝国軍ってのは私たち市民の敵よ。権力者が力をもって私たちを利用しようとしてるの」
「それで、ここで隠れてるというわけか」
「そう。何せ反撃手段なんてものは持ち合わせてないからね」
そうして、話をしていると強烈な頭痛が俺を襲って、目の前の視界が一瞬にして、黒くフェードアウトする。
頭の中で女性の声が反響する。
「IF」
その声がはっきりと聞こえるようになると、急に続けて質問をしてきた。
「あなたは、人を守りたいですか? 自分を守りたいですか?」
「は? 何の話だよ」
「人を守りたいですか? 自分を守りたいですか?」
頭の中で聞こえる声は、ずっと同じことしか言わない。まるでゲームの選択肢のようだった。
「なら、人を守りたい」
「イエス。承認します。√はAを選択されました」
そう女性が言うと、また景色はマンホールの中の景色となった。
「あの、大丈夫ですか? 意識が飛んでいたようですが、相当お疲れになっていますね。そこのベッドで休んでください」
「えっ、いや大丈夫だ」
そうして、しばらくの間帝国軍と市民たちの関係やこうなってしまった発端を聞いていると、奥で寝ていた爺さんがこちらの方へやってきて、左手をぎゅっと握った。
「お主、もしかして君は魔法使いなのでは?」
「は? 何を言ってるんだよ。魔法使いなんて存在するわけない」
「はて、魔法使いとは割とわしたちから考えれば、一般的なのじゃが」
魔法使いが一般的? なんて厨二病をこじらせた爺さんだ。
「そんなわけがない。魔法なんてものは無いだろう」
「ならお主、この棒を持って、あの石を動かしてみておくれ」
そんなこと出来るわけがない。と思いつつも爺さんからもらった棒を使い石を動かそうとすると、石が動いてしまった。
「おおすごいぞ、すごいぞお主。お主なら帝国軍と一戦交えることが出来るかも知らぬ」
「そんな、無理ですよ。ただ石が動かせたくらいじゃあ」
「そうか、でも最初から無理と決めつけるのはどうかと思うのじゃがな」
そして、僕は爺さんから魔導書を譲り受け、魔法使いとして生活することになってしまったのだ。
ここは、東京だろうか。でも少なくとも俺の知っている東京ではない。都会特有の喧騒なども無く、落ち着いた様子だ。でも、東京を思わせるようなスクランブル交差点や東京駅の様に見えるものが立っている。
なんとも言えない違和感を感じるが、一歩一歩足を進める。とりあえずコンビニにでも行って地図を買おう。頭の中ではどうにも整理がつかない。
俺は頭の中にある東京の地図を便りに最寄りのコンビニまでの道を通る。それにしても、さっきから妙に感じるくらい人の姿を見ない。
すると、遠くから銃声が聞こえてくる。それは単発じゃなくて戦争をしているのかと思えるほどの轟音だった。
そして、その銃声は時間が経つほどにハッキリと聞こえ始める。少しずつ俺は焦り始める。
死ぬのかもしれないという、恐怖心と逃げても意味無いのじゃないかと言う思いから、足が動かなくなる。それでも、口はどんどんと渇いてゆき、冷や汗も尋常でないほど出る。
そうして、俺は逃げる気を無くし、その場で寝転んで目を瞑った。俺でも自分が何をしているのかを分からないが何故か動く気がなくなったのだ。死んでしまうというのにね。
「ねえ、君何してるの?」
銃声の中から、女性のような声が薄らと聞こえる。
「逃げないと死んじゃうよ? それでもいいの?」
「いや、かな。でももう逃げたところで死んじゃうだろ」
俺が独り言を呟くと女性は何を思ったのか、肩に俺の体を乗っけて歩き始めた。
俺は遂に瞑っていた目を開いて、さっきまで聞こえていた女性を見た。
彼女はどう考えても、俺よりも年齢が下に見える少女だった。彼女の目は真剣な表情であった。
「ごめん。手、離してくれ」
「でも、離したら死にたくなるんじゃないか?」
「誰か知らないけど、助けて貰った恩を蔑ろにするほど俺も腐っちゃいないよ」
「あら、そうですか。これが厨二病ってやつですか」
「勝手にそんなことは決めるもんじゃねえよ」
そうして、俺は肩から下ろしてもらい、必死に走り始めた。数分後、開けた道に出る。すると彼女は近くにあったマンホールの蓋を開けて、中に入っていった。
マンホールの中は思ってたよりも明るくなっていた。そこには数人の男女が肩を寄せあっていた。
「ここが私たちの拠点。今の銃声は帝国軍の攻撃だったの」
「帝国軍ってなんだ?」
「帝国軍ってのは私たち市民の敵よ。権力者が力をもって私たちを利用しようとしてるの」
「それで、ここで隠れてるというわけか」
「そう。何せ反撃手段なんてものは持ち合わせてないからね」
そうして、話をしていると強烈な頭痛が俺を襲って、目の前の視界が一瞬にして、黒くフェードアウトする。
頭の中で女性の声が反響する。
「IF」
その声がはっきりと聞こえるようになると、急に続けて質問をしてきた。
「あなたは、人を守りたいですか? 自分を守りたいですか?」
「は? 何の話だよ」
「人を守りたいですか? 自分を守りたいですか?」
頭の中で聞こえる声は、ずっと同じことしか言わない。まるでゲームの選択肢のようだった。
「なら、人を守りたい」
「イエス。承認します。√はAを選択されました」
そう女性が言うと、また景色はマンホールの中の景色となった。
「あの、大丈夫ですか? 意識が飛んでいたようですが、相当お疲れになっていますね。そこのベッドで休んでください」
「えっ、いや大丈夫だ」
そうして、しばらくの間帝国軍と市民たちの関係やこうなってしまった発端を聞いていると、奥で寝ていた爺さんがこちらの方へやってきて、左手をぎゅっと握った。
「お主、もしかして君は魔法使いなのでは?」
「は? 何を言ってるんだよ。魔法使いなんて存在するわけない」
「はて、魔法使いとは割とわしたちから考えれば、一般的なのじゃが」
魔法使いが一般的? なんて厨二病をこじらせた爺さんだ。
「そんなわけがない。魔法なんてものは無いだろう」
「ならお主、この棒を持って、あの石を動かしてみておくれ」
そんなこと出来るわけがない。と思いつつも爺さんからもらった棒を使い石を動かそうとすると、石が動いてしまった。
「おおすごいぞ、すごいぞお主。お主なら帝国軍と一戦交えることが出来るかも知らぬ」
「そんな、無理ですよ。ただ石が動かせたくらいじゃあ」
「そうか、でも最初から無理と決めつけるのはどうかと思うのじゃがな」
そして、僕は爺さんから魔導書を譲り受け、魔法使いとして生活することになってしまったのだ。
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