28 / 121
第1部・第5話:フィンレー
第4章
襲撃現場のマスグレイヴは、州都ベントハイムから早馬でも半日近くの距離がある。
ルカの助言に冷静さを取り戻したフィンレーは、すべての予定を切り上げ、その日のうちに領主館を発った。問題の商団の幹部ではなく、末端の団員達に直接話を聞くためである。
元々、第一報を聞いた時から、商団幹部達の話には不審な点があった。他州とも繋がる街道沿いには、宿屋ならいくらでもある。にも関わらず夜営などしていたのは、さすがに不用心に過ぎよう。敢えて行ったからには、必ず理由があるはずだ。
憲兵達が幹部連中に煙に巻かれているというなら、末端から切り崩せないかとの目論見である。
実績のないフィンレーに父ほどの信頼がないのは当然だ。悔しくても、これが己の置かれた立場であることは、厳然たる事実。ならば尚のこと、誰をも納得させられるだけの証拠を提示しなければならない。コノール領主の勢いに押されたとはいえ、裏を取る前に会談に応じたのは、やはり間違いだったのだ。
出発に先立ち、フィンレーが行ったのは、取り急ぎ国に一報を入れておくことだった。商団同士のトラブルにかまけて、肝心の対策を遅らせる訳にはいかない。コノールの商団の偽証が確定すれば、事件は魔王軍の襲撃の線が濃厚になる。国と連携して、厳重な対策を講じなければならないからだ。
2人の部下を連れ、ひたすらに街道沿いを走った夕刻、ちょうどルカ達の暮らすハーフェルの町の外れ辺りで、フィンレーは愛馬オフィーリアを止めた。
ここまでの間、行き交う荷馬車や商隊はどれも小規模で、流通に問題が生じ始めているという報告が裏付けられた形だ。一刻も早く事態を解決しなければ、物不足から物価の高騰を招く危険もある。
逸る気持ちを落ち着かせながら、ひとまずフィンレーは部下達と共に、この先の予定を確認し合った。今日はこのまま、二つ先のリンデルバウムの街辺りまで馬を走らせ、宿を取る。明朝早くに出発すれば、昼までにはマスグレイヴに入れるだろう。
お前にも苦労を掛けるな、と、労るようにオフィーリアの首を撫でてやっているところへ、割って入る者があった。
「――おや、こんな所でお会いするとは、奇遇ですね」
「!」
馬上から声の主を確認して、フィンレーの品良く整った顔が、驚愕に歪められる。司祭のキャソックを纏った朗らかな、それでいて一分の隙もない立ち姿は、ネイトことナサニエル・ベイリー神父だ。
――なぜこんな所に。
フィンレーが考えたのも無理はない。そろそろ陽も落ちようかという時間帯、町外れを聖職者が1人でフラフラしていることの方が不自然だ。そしてそれ以上に、出来れば顔を合わせたくなかったというのが1番大きい。ルカの周りに存在するすべての人間を敵だと思っていそうなこの神父が、フィンレーは大の苦手だった。
――なんでわざわざ声なんか掛けてきたんだよ。
基本的には人当たりの良い人物を演じているこの神父に、心の底から嫌われている自覚のあるフィンレーは、心中ひっそりと苦虫を噛み潰した。どうせろくでもない理由に決まっている、と思いながらも、部下達の手前「どうも」とか「こんばんは」とか、当たり障りのない挨拶を返す。
二人の部下に向かってにこやかに頭を下げたネイトが、フィンレー(とその愛馬)に近付いてきた。思わず鞭を打ってその場から離れたくなるのを、何とか踏み止まる。
「あの、盗人猛々しい商団の調査に向かわれるんでしょう?」
「……ああ。そうだ」
答えるのが一瞬遅れたのは、ネイトの意図を図りかねたからだ。彼の口調から、町の人々が商団に悪感情を抱いているのはわかる。通り掛かっただけのよそ者が、魔物の爪痕の残る荷物の残骸を前に、我が街の者達へ罪を擦り付けているようにしか見えないのだから、彼らの怒りも尤もだ。そしてこの事態を長引かせれば、不満の矛先はフィンレー達支配者階級へ向かうことも明白だった。
「早く解決して貰わないと困るんですよね。往来がストップしてしまっては、いつまで経っても後任がハーフェルに入れない」
部下達に聞こえないようにとの配慮なのか、ネイトは声を落として、小さく頭を振った。眉間に皺を寄せる様が、いかにも当て付けじみていて嫌味っぽい。
その時のフィンレーには知る由もないが、ネイトはどうやら、引き継ぎをかねて、自分の後任に当たる司祭共々、来月に迫った聖エドゥアルト祭の準備をしたいと考えているようだ。
ネイトの予想通り、教団本部は、彼が黄金のベリンダと共に斥候隊へ参加することを大変な名誉だと喜んだ。後任人事もつつがなく進んでいるらしいが、孤児院の子供達のケアを考えると、引き合わせるのは早い方がいい。ネイトがルカに同行を申し出たあの日から、子供達は目に見えて沈んでいる。出来る限りのフォローをしておかなければ、いくらネイトとて寝覚めが悪いというものだ。折に触れ街道の様子を確認しに来ているのも、そのためなのである。
それを知らないフィンレーは、「後任?」と思わず声を弾ませた。ネイトの発言が案の定自分に対する苦言という名の嫌味だったことを不快に感じながらも、この男がハーフェルの町から居なくなってくれるのであれば、それは純粋に嬉しい。ルカに対する、ネイトの執着心は危険だ。自分が不快になる程度ならまだいいが、いつかルカを傷付けないとも限らない。ルカの傍には極力いて欲しくないのだ。
しかし、フィンレーがうっすら口元を緩めてしまっているのを見ても、ネイトは気分を害した様子はなかった。それどころか、満面の笑みを浮かべて、フィンレーを見上げてくる。
「ああ、ルカから聞いていないんですか。私も斥候隊メンバーなんですよ」
「! 何だって!?」
聞いていないんですか、のところに、妙に力が込められていたと感じるのは、フィンレーの思い過ごしなどではないだろう。暗に「私の方がルカと親しいので」と言いたいらしいのも、ヒシヒシと伝わってくる。
そんな話は聞いていない、と、フィンレーは歯噛みした。確かに、ルカに誘われた際の話の流れでは、自分以外の誰に声を掛けたのかまでは聞けなかった。フィンレー自身に余裕がなくて、確認することまで思い至らなかったのもある。だが。
――なんでよりによってこの男を。警戒心がないにも程があるぞ!
自分でも正体のわからない苛立ちに、フィンレーは知らぬ間に拳を握り締めていた。
「俺だって、声は掛けて貰ってる」
自分から頼んで保留にして貰っているくせに、そんな風に反論したのは、ネイトの「圧」のようなものに負けたくなかったせいだ。
フィンレーの敵意を煽るかのように、ネイトが意地悪く微笑む。
「公子様はお忙しいでしょうし、ルカのお世話は私に任せてくださればよろしいのですよ」
「ルカは子供じゃない」
自分どころかルカの自主性まで無視するかのような物言いを、フィンレーは即座に切り捨てた。しかしネイトは、物わかりの悪い子供を諭すかのように、わざとらしく困ったような表情を作る。
「子供だなんて思っていませんよ、そんな話はしていない。貴方に正直になれとは言いませんが、聖人君子面には正直腹が立ちますね」
「……」
笑顔のまま吐き出された毒に、フィンレーは二の句が継げずに押し黙った。話を逸らすなと言ったつもりが、そっくりそのまま言い返されたようで、思わず奥歯を噛み締める。まるでフィンレーが己を偽っているかのような断定を、なぜか否定することが出来ない。
フィンレーが黙り込んだことで、取り敢えず溜飲は下げられたのか、ネイトは「まぁ、それはそれとして」と口調を改めた。背後に控えた部下達にも聞こえるように、にこやかに檄を飛ばす。
「早く片を付けてくださいよ。貴方なら出来るでしょう?」
言って、ネイトはフィンレー達に向かって掌を掲げた。そこから薄緑色のキラキラとした光が発されたかと思うと、次の瞬間、身体から疲労が抜けていく。フィンレーと2人の部下、その馬達に対して、癒しの魔法を掛けてくれたらしい。
「これは」「ありがたい」と、部下達が口々に感謝を述べる横で、フィンレーは愕然と瞳を見開いた。他者への癒しは聖職者の十八番といえるが、ネイトに限ってはフィンレーに力を貸す義理はない。或いは、よほどくたびれて見えたのだろうか。
フィンレーの疑惑の眼差しを受けて、ネイトは小さく肩を竦めて見せた。その澄ました表情を見ていると、もしかしたら、彼なりのひねくれたエールなのかもしれないとも思えてくる。
ひとまずは嫌味混じりの発破を真正面から受け止めることにして、フィンレーは愁眉を解いた。
「礼は言っておく。ありがとう」
生真面目に頭を下げると、ネイトは満足そうに「どういたしまして」と笑った。
「私が旅立てなくて、悲しい想いをするのはルカですからね」
手を振りながら付け加えられた世迷言は念頭から追いやって、フィンレーは再び愛馬を駆った。
その胸中には、己のためにもルカのためにも、一刻も早く事態を収拾せねばとの熱い想いが、出発時よりも一層激しく燃え盛っていたのである。
ルカの助言に冷静さを取り戻したフィンレーは、すべての予定を切り上げ、その日のうちに領主館を発った。問題の商団の幹部ではなく、末端の団員達に直接話を聞くためである。
元々、第一報を聞いた時から、商団幹部達の話には不審な点があった。他州とも繋がる街道沿いには、宿屋ならいくらでもある。にも関わらず夜営などしていたのは、さすがに不用心に過ぎよう。敢えて行ったからには、必ず理由があるはずだ。
憲兵達が幹部連中に煙に巻かれているというなら、末端から切り崩せないかとの目論見である。
実績のないフィンレーに父ほどの信頼がないのは当然だ。悔しくても、これが己の置かれた立場であることは、厳然たる事実。ならば尚のこと、誰をも納得させられるだけの証拠を提示しなければならない。コノール領主の勢いに押されたとはいえ、裏を取る前に会談に応じたのは、やはり間違いだったのだ。
出発に先立ち、フィンレーが行ったのは、取り急ぎ国に一報を入れておくことだった。商団同士のトラブルにかまけて、肝心の対策を遅らせる訳にはいかない。コノールの商団の偽証が確定すれば、事件は魔王軍の襲撃の線が濃厚になる。国と連携して、厳重な対策を講じなければならないからだ。
2人の部下を連れ、ひたすらに街道沿いを走った夕刻、ちょうどルカ達の暮らすハーフェルの町の外れ辺りで、フィンレーは愛馬オフィーリアを止めた。
ここまでの間、行き交う荷馬車や商隊はどれも小規模で、流通に問題が生じ始めているという報告が裏付けられた形だ。一刻も早く事態を解決しなければ、物不足から物価の高騰を招く危険もある。
逸る気持ちを落ち着かせながら、ひとまずフィンレーは部下達と共に、この先の予定を確認し合った。今日はこのまま、二つ先のリンデルバウムの街辺りまで馬を走らせ、宿を取る。明朝早くに出発すれば、昼までにはマスグレイヴに入れるだろう。
お前にも苦労を掛けるな、と、労るようにオフィーリアの首を撫でてやっているところへ、割って入る者があった。
「――おや、こんな所でお会いするとは、奇遇ですね」
「!」
馬上から声の主を確認して、フィンレーの品良く整った顔が、驚愕に歪められる。司祭のキャソックを纏った朗らかな、それでいて一分の隙もない立ち姿は、ネイトことナサニエル・ベイリー神父だ。
――なぜこんな所に。
フィンレーが考えたのも無理はない。そろそろ陽も落ちようかという時間帯、町外れを聖職者が1人でフラフラしていることの方が不自然だ。そしてそれ以上に、出来れば顔を合わせたくなかったというのが1番大きい。ルカの周りに存在するすべての人間を敵だと思っていそうなこの神父が、フィンレーは大の苦手だった。
――なんでわざわざ声なんか掛けてきたんだよ。
基本的には人当たりの良い人物を演じているこの神父に、心の底から嫌われている自覚のあるフィンレーは、心中ひっそりと苦虫を噛み潰した。どうせろくでもない理由に決まっている、と思いながらも、部下達の手前「どうも」とか「こんばんは」とか、当たり障りのない挨拶を返す。
二人の部下に向かってにこやかに頭を下げたネイトが、フィンレー(とその愛馬)に近付いてきた。思わず鞭を打ってその場から離れたくなるのを、何とか踏み止まる。
「あの、盗人猛々しい商団の調査に向かわれるんでしょう?」
「……ああ。そうだ」
答えるのが一瞬遅れたのは、ネイトの意図を図りかねたからだ。彼の口調から、町の人々が商団に悪感情を抱いているのはわかる。通り掛かっただけのよそ者が、魔物の爪痕の残る荷物の残骸を前に、我が街の者達へ罪を擦り付けているようにしか見えないのだから、彼らの怒りも尤もだ。そしてこの事態を長引かせれば、不満の矛先はフィンレー達支配者階級へ向かうことも明白だった。
「早く解決して貰わないと困るんですよね。往来がストップしてしまっては、いつまで経っても後任がハーフェルに入れない」
部下達に聞こえないようにとの配慮なのか、ネイトは声を落として、小さく頭を振った。眉間に皺を寄せる様が、いかにも当て付けじみていて嫌味っぽい。
その時のフィンレーには知る由もないが、ネイトはどうやら、引き継ぎをかねて、自分の後任に当たる司祭共々、来月に迫った聖エドゥアルト祭の準備をしたいと考えているようだ。
ネイトの予想通り、教団本部は、彼が黄金のベリンダと共に斥候隊へ参加することを大変な名誉だと喜んだ。後任人事もつつがなく進んでいるらしいが、孤児院の子供達のケアを考えると、引き合わせるのは早い方がいい。ネイトがルカに同行を申し出たあの日から、子供達は目に見えて沈んでいる。出来る限りのフォローをしておかなければ、いくらネイトとて寝覚めが悪いというものだ。折に触れ街道の様子を確認しに来ているのも、そのためなのである。
それを知らないフィンレーは、「後任?」と思わず声を弾ませた。ネイトの発言が案の定自分に対する苦言という名の嫌味だったことを不快に感じながらも、この男がハーフェルの町から居なくなってくれるのであれば、それは純粋に嬉しい。ルカに対する、ネイトの執着心は危険だ。自分が不快になる程度ならまだいいが、いつかルカを傷付けないとも限らない。ルカの傍には極力いて欲しくないのだ。
しかし、フィンレーがうっすら口元を緩めてしまっているのを見ても、ネイトは気分を害した様子はなかった。それどころか、満面の笑みを浮かべて、フィンレーを見上げてくる。
「ああ、ルカから聞いていないんですか。私も斥候隊メンバーなんですよ」
「! 何だって!?」
聞いていないんですか、のところに、妙に力が込められていたと感じるのは、フィンレーの思い過ごしなどではないだろう。暗に「私の方がルカと親しいので」と言いたいらしいのも、ヒシヒシと伝わってくる。
そんな話は聞いていない、と、フィンレーは歯噛みした。確かに、ルカに誘われた際の話の流れでは、自分以外の誰に声を掛けたのかまでは聞けなかった。フィンレー自身に余裕がなくて、確認することまで思い至らなかったのもある。だが。
――なんでよりによってこの男を。警戒心がないにも程があるぞ!
自分でも正体のわからない苛立ちに、フィンレーは知らぬ間に拳を握り締めていた。
「俺だって、声は掛けて貰ってる」
自分から頼んで保留にして貰っているくせに、そんな風に反論したのは、ネイトの「圧」のようなものに負けたくなかったせいだ。
フィンレーの敵意を煽るかのように、ネイトが意地悪く微笑む。
「公子様はお忙しいでしょうし、ルカのお世話は私に任せてくださればよろしいのですよ」
「ルカは子供じゃない」
自分どころかルカの自主性まで無視するかのような物言いを、フィンレーは即座に切り捨てた。しかしネイトは、物わかりの悪い子供を諭すかのように、わざとらしく困ったような表情を作る。
「子供だなんて思っていませんよ、そんな話はしていない。貴方に正直になれとは言いませんが、聖人君子面には正直腹が立ちますね」
「……」
笑顔のまま吐き出された毒に、フィンレーは二の句が継げずに押し黙った。話を逸らすなと言ったつもりが、そっくりそのまま言い返されたようで、思わず奥歯を噛み締める。まるでフィンレーが己を偽っているかのような断定を、なぜか否定することが出来ない。
フィンレーが黙り込んだことで、取り敢えず溜飲は下げられたのか、ネイトは「まぁ、それはそれとして」と口調を改めた。背後に控えた部下達にも聞こえるように、にこやかに檄を飛ばす。
「早く片を付けてくださいよ。貴方なら出来るでしょう?」
言って、ネイトはフィンレー達に向かって掌を掲げた。そこから薄緑色のキラキラとした光が発されたかと思うと、次の瞬間、身体から疲労が抜けていく。フィンレーと2人の部下、その馬達に対して、癒しの魔法を掛けてくれたらしい。
「これは」「ありがたい」と、部下達が口々に感謝を述べる横で、フィンレーは愕然と瞳を見開いた。他者への癒しは聖職者の十八番といえるが、ネイトに限ってはフィンレーに力を貸す義理はない。或いは、よほどくたびれて見えたのだろうか。
フィンレーの疑惑の眼差しを受けて、ネイトは小さく肩を竦めて見せた。その澄ました表情を見ていると、もしかしたら、彼なりのひねくれたエールなのかもしれないとも思えてくる。
ひとまずは嫌味混じりの発破を真正面から受け止めることにして、フィンレーは愁眉を解いた。
「礼は言っておく。ありがとう」
生真面目に頭を下げると、ネイトは満足そうに「どういたしまして」と笑った。
「私が旅立てなくて、悲しい想いをするのはルカですからね」
手を振りながら付け加えられた世迷言は念頭から追いやって、フィンレーは再び愛馬を駆った。
その胸中には、己のためにもルカのためにも、一刻も早く事態を収拾せねばとの熱い想いが、出発時よりも一層激しく燃え盛っていたのである。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。