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第2部・第4話:無敵の聖獣
第5章
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誰とも顔を合わせたくない気分で、レフは人間体のまま、陽の翳り始めたポート・ヘレナの街へ出た。
様々な物品の集まる港町は、商店や娯楽施設も豊富で、夕刻が近付いた程度では人波が途切れる様子もない。ライオンの聴覚には煩わしいばかりの喧騒も、今日に限ってはほとんど耳に入らなかった。
観光客や、それを呼び込む店主達の賑やかな声が飛び交う中を、何となく海に向かって歩いていく。野性味に溢れたライダース姿の、不機嫌丸出しの大男がズカズカと歩く姿に、子供や男達は無言のまま目を反らし、道を開けた。
レフが自分の意思でルカの元を離れたのは、初めてのことだ。
とにもかくにも、レフはルカに、自分以外の他の動物が纏わり付くことが面白くない。自分はルカの物でしかないのに、ルカの周りには、人も獣もたくさん集まってくる。ルカを妙な目で見る人間はもちろんのこと、他の動物が自分と同じように、ルカに可愛がられるのは我慢がならない。
――特にアイツ、あのトカゲ野郎だ。
先程ルカと遊んでいた宿の飼い犬・ドミニクではなく、街に入る前に遭遇した翼竜の雛・フェロールの姿を思い出して、レフはギリリと奥歯を噛み締めた。薄い唇の間から鋭い犬歯が覗き、孫を連れた品の良い老女が、避けるように慌てて道を譲る。
以前、飛行型の魔物の集団に襲われた際に、ルカが魔石を使って窮地を脱したことがあった。どうやらアレは、あの翼竜の雛が寄越した物だったらしい。
あの時、レフは村人のために駆け出したルカを、必死に追い掛けた。何とか主の元へ辿り着いた所で、数だけはやたらと多い敵に囲まれ、進退窮まった際にルカが放った起死回生の一手が、魔石での火炎攻撃だ。レフとしては、自分一人でルカを守りきれなかった、後悔の残る戦闘だった。その上更に、あの魔石自体が自分以外の獣――フェロールの授けた物であるとわかって、プライドを傷付けられたような気分になったのも無理はない。
そういった諸々の感情を総称し、「独占欲」と呼ぶのだということを、人型を取るようになってから日の浅いレフは、まだ知らなかった。
「…………」
苦虫を噛み潰したような顔で歩き続けて、レフは海に面した遊歩道に行き当たった。等間隔に設置されたベンチの一つにどかりと腰を下ろし、イライラと水面を睨め付ける。
空と海はどこまでも青く広く澄み渡り、どちらも境界線がわからなくなりそうなほど、穏やかに凪いでいた。
無意識とはいえ、気持ちを落ち着けるために美しい景色を眺めるという手段を選んだのは、レフが人間という生き物に感化され始めている証拠だったのかもしれない。
ニャー、と甘えるような鳴き声に、レフは足元を見下ろした。真っ白な猫が一匹、恐れる様子もなくじゃれついて来ている。同じ猫科である気安さがさせるのか、レフはその雌猫を、わしゃわしゃと撫でてやった。すると、どこからともなく別の猫達が現れ、あっという間に周りを取り囲まれてしまう。
本体が雄ライオン(の、ぬいぐるみ)であるレフは、雌猫たちに大人気のようだ。
そして、急かされるまま、あちらもこちらもと手を伸ばしているレフに興味を持ったのは、猫だけではなかった。近寄り難い野性的なイケメンを遠巻きに眺めていた、ワイルド系好きの街の女性達が、そろそろとレフの周りに集まり始める。
「――猫、好きなの?」
強面の男がたくさんの猫に囲まれる微笑ましい姿に勇気を得たのか、中の一人――レフにとってはどうでもいいことだが、強いて言うならルカ好みの華やかなタイプ――が、声を掛けてきた。
「あ? 違うだろ。コイツらの方が、俺のことが好きなんだよ」
どう見ても懐かれているのは自分の方だと、レフとしては至極真っ当な応えを返したつもりだった。
しかし、レフを普通の成人男性と信じている女性達にとっては、その言い草がひどく洒落た返しに聞こえたらしい。
「えー何それ可愛い~」
「すご~い!」
「どうしてそんなに猫に好かれるの!?」
一斉に詰め寄られて、レフは思わず上体を引いた。足元では色んな毛並みの雌猫たちが、理想の雄との間に割り込む人間の女達の横暴に、抗議の鳴き声を上げている。
――なんだ、この状況。
呆れ半分に、レフが深い溜め息を付いた、その時。
「――レフ!」
聞き違いようのない大事な人の声に、レフは振り返った。
息を切らしたルカが、思い詰めたような表情で立ち尽くしている。
「ルカ!」
世にも愛らしい、ただ一人の主人の姿を見止めた瞬間、レフはそれまで悶々としていたことも忘れて、満面の笑みを浮かべた。尻尾があれば、ピンと垂直に立ち上がったに違いない。
しかし、ルカの方はというと、妙に硬い表情のまま、ギクシャクと近付いて来る。ハーレム状態に気後れしているためだが、単純に「ルカが迎えに来てくれたこと」を喜ぶレフには、気付けるはずもなかった。
「え、嘘! 可愛い~」
「弟さんとか? 似てないけど」
「美少年だわ~」
「超」の付く可愛らしい少年の登場に、周囲の女性達がざわめく。目の前のワイルド系イケメン(レフ)との関係にも、興味津々のようだ。
そんなことは心底どうでもいいが、ルカの様子がおかしいことこそ、大問題だ。
――オレはルカが来てくれて嬉しいのに、ルカはオレを見付けて、嬉しくないんだろうか。
「……ルカ?」
戸惑いながら声を掛けると、ルカは意を決したように、レフの手を取った。
「――帰るよ!」
「お、おう……」
レフをその場から引き離すようにグイグイと引っ張るルカの力は、さほど強くはない。もしかしたら、これでもそれなりの力を込めているのかもしれないが、野生のライオン以上の身体能力を持つレフにとっては、簡単に振り払えてしまえる程度のものでしかなかった。
それでもレフは、そんな無体など考え付くこともなく、諾々とルカに従う。
残された女性達の「えー、行っちゃうのー?」といった残念がる声や、雌猫達のニャーニャーという鳴き声――同じネコ科のレフには何となく言わんとすることは理解できたが、だいたい人間の女性達と同じようなことを言っているようだ――が背後から追い掛けてきた。けれど、普段愛想の良いルカが振り返ることはなかったし、レフも黙ってルカのしたいようにされてやる。
ルカが立ち止まったのは、角を一つ曲がり、女性達の視界から二人の姿が完全に切り離されてからのことだった。
「――ごめんね」
突然の謝罪が理解できず、レフは「ん?」と眉を顰めた。ルカは前を向いたまま、ポツリと呟く。
「僕、レフの気持ちが、わかったような気がする」
レフはずっと、ルカから他の動物のにおいや気配を感じることを嫌っていた。ルカはそれをずっと、動物の縄張り意識のようなものだと思っていたのだ。――だが。
「レフは傍に居てくれるのが当たり前って思ってたけど……知らない女の人にレフが囲まれてるのを見て、なんかすごく嫌だなって……」
「! ――ルカ!」
ルカが少しだけ頬を赤らめていることに気付いて、レフは衝動的に、華奢な身体を抱き締めていた。子供じみた独占欲が恥ずかしいのか、拗ねたようにたどたどしく言い募る様が、とても愛らしい。
けれどそれは確かに、二人が同じ感情を抱えていたことの証だった。
――オレと同じ気持ちだ! ルカ好みの人間の女がいっぱい居たのに、オレと同じことを考えてくれた!
嬉しさのあまり、レフは抱き締める腕に力を込めた。
「忘れるなよ、ルカ! オレはお前だけの物なんだからな!」
レフにはルカしか居ない。だが、ルカには人間としての交友関係がある。そのために、レフは何度も寂しい想いをしてきた。――でも。
――ルカがオレと同じ気持ちになってくれたということは、ルカもオレと同じだけ、オレのことを好きでいてくれてるってことだ!
それは子供のような単純な理屈だったが、あながち間違ってもいないのだろう。
歓喜に突き動かされるまま、レフはルカの身体を抱え上げた。いわゆる「抱っこ」の形だ。ルカは小さく「わ!」と悲鳴を上げたが、レフは構わず、自分よりも高い位置にあるルカの愛らしい顔をニコニコと見上げる。
周囲が気になり始めたルカが、焦った様子でレフの肩を叩いた。
「……ねぇレフ。喜んでくれてるのは良いんだけど、下ろしてよ」
しかしレフは、「嫌だね!」と得意げな笑顔で一蹴する。
「気分が良いから、このまま帰るぜ!」
そのまま宿への道を戻り始めたレフに、ルカは、せめて人目から逃れられるようにと俯いた。こうなったレフは、おそらく止められない。今はレフのしたいようにさせてやるのが、無自覚に彼を傷付けてきた自分に出来る、一番効果的な償いなのだろう。
ご機嫌な守護聖獣の満面の笑顔を上目遣いに確認して、ルカは小さく苦笑を漏らした。
そして、これからは不用意に、犬や猫に触らないようにしよう。どうしても構いたくなった時は、レフの居る時に、彼の許可を得てからにしようと決意したのである。
小柄な美少年を抱えて凱旋する、野性味に溢れた成人男性の姿を、道行く人々は概ね微笑ましげに眺めてくれていたようだ。最初こそ驚く者はあっても、それこそ「年の離れた弟を可愛がる兄」のようにでも見えたのかもしれない。
宿に帰り着いた瞬間、ベリンダ以外の全員から白い目で見られたことなど、レフにとってはこれ以上ないくらいの些細な出来事だった。
様々な物品の集まる港町は、商店や娯楽施設も豊富で、夕刻が近付いた程度では人波が途切れる様子もない。ライオンの聴覚には煩わしいばかりの喧騒も、今日に限ってはほとんど耳に入らなかった。
観光客や、それを呼び込む店主達の賑やかな声が飛び交う中を、何となく海に向かって歩いていく。野性味に溢れたライダース姿の、不機嫌丸出しの大男がズカズカと歩く姿に、子供や男達は無言のまま目を反らし、道を開けた。
レフが自分の意思でルカの元を離れたのは、初めてのことだ。
とにもかくにも、レフはルカに、自分以外の他の動物が纏わり付くことが面白くない。自分はルカの物でしかないのに、ルカの周りには、人も獣もたくさん集まってくる。ルカを妙な目で見る人間はもちろんのこと、他の動物が自分と同じように、ルカに可愛がられるのは我慢がならない。
――特にアイツ、あのトカゲ野郎だ。
先程ルカと遊んでいた宿の飼い犬・ドミニクではなく、街に入る前に遭遇した翼竜の雛・フェロールの姿を思い出して、レフはギリリと奥歯を噛み締めた。薄い唇の間から鋭い犬歯が覗き、孫を連れた品の良い老女が、避けるように慌てて道を譲る。
以前、飛行型の魔物の集団に襲われた際に、ルカが魔石を使って窮地を脱したことがあった。どうやらアレは、あの翼竜の雛が寄越した物だったらしい。
あの時、レフは村人のために駆け出したルカを、必死に追い掛けた。何とか主の元へ辿り着いた所で、数だけはやたらと多い敵に囲まれ、進退窮まった際にルカが放った起死回生の一手が、魔石での火炎攻撃だ。レフとしては、自分一人でルカを守りきれなかった、後悔の残る戦闘だった。その上更に、あの魔石自体が自分以外の獣――フェロールの授けた物であるとわかって、プライドを傷付けられたような気分になったのも無理はない。
そういった諸々の感情を総称し、「独占欲」と呼ぶのだということを、人型を取るようになってから日の浅いレフは、まだ知らなかった。
「…………」
苦虫を噛み潰したような顔で歩き続けて、レフは海に面した遊歩道に行き当たった。等間隔に設置されたベンチの一つにどかりと腰を下ろし、イライラと水面を睨め付ける。
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無意識とはいえ、気持ちを落ち着けるために美しい景色を眺めるという手段を選んだのは、レフが人間という生き物に感化され始めている証拠だったのかもしれない。
ニャー、と甘えるような鳴き声に、レフは足元を見下ろした。真っ白な猫が一匹、恐れる様子もなくじゃれついて来ている。同じ猫科である気安さがさせるのか、レフはその雌猫を、わしゃわしゃと撫でてやった。すると、どこからともなく別の猫達が現れ、あっという間に周りを取り囲まれてしまう。
本体が雄ライオン(の、ぬいぐるみ)であるレフは、雌猫たちに大人気のようだ。
そして、急かされるまま、あちらもこちらもと手を伸ばしているレフに興味を持ったのは、猫だけではなかった。近寄り難い野性的なイケメンを遠巻きに眺めていた、ワイルド系好きの街の女性達が、そろそろとレフの周りに集まり始める。
「――猫、好きなの?」
強面の男がたくさんの猫に囲まれる微笑ましい姿に勇気を得たのか、中の一人――レフにとってはどうでもいいことだが、強いて言うならルカ好みの華やかなタイプ――が、声を掛けてきた。
「あ? 違うだろ。コイツらの方が、俺のことが好きなんだよ」
どう見ても懐かれているのは自分の方だと、レフとしては至極真っ当な応えを返したつもりだった。
しかし、レフを普通の成人男性と信じている女性達にとっては、その言い草がひどく洒落た返しに聞こえたらしい。
「えー何それ可愛い~」
「すご~い!」
「どうしてそんなに猫に好かれるの!?」
一斉に詰め寄られて、レフは思わず上体を引いた。足元では色んな毛並みの雌猫たちが、理想の雄との間に割り込む人間の女達の横暴に、抗議の鳴き声を上げている。
――なんだ、この状況。
呆れ半分に、レフが深い溜め息を付いた、その時。
「――レフ!」
聞き違いようのない大事な人の声に、レフは振り返った。
息を切らしたルカが、思い詰めたような表情で立ち尽くしている。
「ルカ!」
世にも愛らしい、ただ一人の主人の姿を見止めた瞬間、レフはそれまで悶々としていたことも忘れて、満面の笑みを浮かべた。尻尾があれば、ピンと垂直に立ち上がったに違いない。
しかし、ルカの方はというと、妙に硬い表情のまま、ギクシャクと近付いて来る。ハーレム状態に気後れしているためだが、単純に「ルカが迎えに来てくれたこと」を喜ぶレフには、気付けるはずもなかった。
「え、嘘! 可愛い~」
「弟さんとか? 似てないけど」
「美少年だわ~」
「超」の付く可愛らしい少年の登場に、周囲の女性達がざわめく。目の前のワイルド系イケメン(レフ)との関係にも、興味津々のようだ。
そんなことは心底どうでもいいが、ルカの様子がおかしいことこそ、大問題だ。
――オレはルカが来てくれて嬉しいのに、ルカはオレを見付けて、嬉しくないんだろうか。
「……ルカ?」
戸惑いながら声を掛けると、ルカは意を決したように、レフの手を取った。
「――帰るよ!」
「お、おう……」
レフをその場から引き離すようにグイグイと引っ張るルカの力は、さほど強くはない。もしかしたら、これでもそれなりの力を込めているのかもしれないが、野生のライオン以上の身体能力を持つレフにとっては、簡単に振り払えてしまえる程度のものでしかなかった。
それでもレフは、そんな無体など考え付くこともなく、諾々とルカに従う。
残された女性達の「えー、行っちゃうのー?」といった残念がる声や、雌猫達のニャーニャーという鳴き声――同じネコ科のレフには何となく言わんとすることは理解できたが、だいたい人間の女性達と同じようなことを言っているようだ――が背後から追い掛けてきた。けれど、普段愛想の良いルカが振り返ることはなかったし、レフも黙ってルカのしたいようにされてやる。
ルカが立ち止まったのは、角を一つ曲がり、女性達の視界から二人の姿が完全に切り離されてからのことだった。
「――ごめんね」
突然の謝罪が理解できず、レフは「ん?」と眉を顰めた。ルカは前を向いたまま、ポツリと呟く。
「僕、レフの気持ちが、わかったような気がする」
レフはずっと、ルカから他の動物のにおいや気配を感じることを嫌っていた。ルカはそれをずっと、動物の縄張り意識のようなものだと思っていたのだ。――だが。
「レフは傍に居てくれるのが当たり前って思ってたけど……知らない女の人にレフが囲まれてるのを見て、なんかすごく嫌だなって……」
「! ――ルカ!」
ルカが少しだけ頬を赤らめていることに気付いて、レフは衝動的に、華奢な身体を抱き締めていた。子供じみた独占欲が恥ずかしいのか、拗ねたようにたどたどしく言い募る様が、とても愛らしい。
けれどそれは確かに、二人が同じ感情を抱えていたことの証だった。
――オレと同じ気持ちだ! ルカ好みの人間の女がいっぱい居たのに、オレと同じことを考えてくれた!
嬉しさのあまり、レフは抱き締める腕に力を込めた。
「忘れるなよ、ルカ! オレはお前だけの物なんだからな!」
レフにはルカしか居ない。だが、ルカには人間としての交友関係がある。そのために、レフは何度も寂しい想いをしてきた。――でも。
――ルカがオレと同じ気持ちになってくれたということは、ルカもオレと同じだけ、オレのことを好きでいてくれてるってことだ!
それは子供のような単純な理屈だったが、あながち間違ってもいないのだろう。
歓喜に突き動かされるまま、レフはルカの身体を抱え上げた。いわゆる「抱っこ」の形だ。ルカは小さく「わ!」と悲鳴を上げたが、レフは構わず、自分よりも高い位置にあるルカの愛らしい顔をニコニコと見上げる。
周囲が気になり始めたルカが、焦った様子でレフの肩を叩いた。
「……ねぇレフ。喜んでくれてるのは良いんだけど、下ろしてよ」
しかしレフは、「嫌だね!」と得意げな笑顔で一蹴する。
「気分が良いから、このまま帰るぜ!」
そのまま宿への道を戻り始めたレフに、ルカは、せめて人目から逃れられるようにと俯いた。こうなったレフは、おそらく止められない。今はレフのしたいようにさせてやるのが、無自覚に彼を傷付けてきた自分に出来る、一番効果的な償いなのだろう。
ご機嫌な守護聖獣の満面の笑顔を上目遣いに確認して、ルカは小さく苦笑を漏らした。
そして、これからは不用意に、犬や猫に触らないようにしよう。どうしても構いたくなった時は、レフの居る時に、彼の許可を得てからにしようと決意したのである。
小柄な美少年を抱えて凱旋する、野性味に溢れた成人男性の姿を、道行く人々は概ね微笑ましげに眺めてくれていたようだ。最初こそ驚く者はあっても、それこそ「年の離れた弟を可愛がる兄」のようにでも見えたのかもしれない。
宿に帰り着いた瞬間、ベリンダ以外の全員から白い目で見られたことなど、レフにとってはこれ以上ないくらいの些細な出来事だった。
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