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第一章 高校一年生(一学期)
かかりぎめ(美久里)
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「係決め?」
「そうなんだよ。一緒にやろうぜ!」
入学式や始業式が終わり、いよいよ授業が少しだけ始まっている時期にきていた。
そして、その時に決めなければならないのが係である。
どんな委員会に入るのか、はたまたどんな教科の係になるのか。
美久里はそれについて若干の不安があった。
こういうのはいつも、一緒にやれるような友だちがいなかったから。
なのに――……
「――へ。え! ええええ!? わ、私なんかでいいの!?」
「……美久里って自己評価めっちゃ低いよな……」
『一緒に同じ係をやろう』という朔良の申し出に、美久里は驚きのあまり座っていた椅子を蹴飛ばして後ずさった。
当然といえば当然かもしれないが、美久里は今までこういうことでは余り物を押し付けられてきた。
――極度の人見知りコミュ障なため、仲のいい友人がいなかったから。
だから朔良に誘ってもらえて、とても救われた気分になっている。
(本当に嬉しい……けど……なんで私と……?)
そこが、どうしてもわからない。
朔良は美久里と違って、明るく活発な少女。
クラスの人たちと仲良く喋っているところもちらほら見かける。
「……ね、ねぇ、朔良……」
「ん? どうした?」
「そ、その……なんで私とやろうって……言ってくれたの……?」
――訊いてしまった。
極度の不安と焦りで、急激に気分が悪くなる。
――知りたい。でも知りたくない。
少しの沈黙にも耐えられないほど、心臓が激しく脈打っている。
「――え? なんでそんなこと訊くんだ??」
「え、だ、だって……! どうしても気になっちゃって……」
やっぱり訊くべきじゃなかった……
美久里が後悔していると、朔良は天真爛漫に言った。
「別に理由なんかねぇよ。――“友だち”だろ?」
その言葉を聞いて、美久里の視界に光がさした。
きつすぎず、弱すぎない――暖かい光が。
ずっと暗い場所にいた眼には、眩しすぎる光が。
「友だち……そっか……友だち」
少し口角を上げた美久里は、嬉しそうに呟く。
そして前を向いて、歩き出す。
一緒にやる係を決めるため、いざ黒板へ――!
「…………え?」
黒板に書かれた様々な係。
そこはもうだいぶ埋まっており、余り物――一人ずつしか空いているところがない。
「う……うううう……」
「美久里!? 大丈夫か!?」
結局、二人で一緒の係をすることは出来なかった。
「そうなんだよ。一緒にやろうぜ!」
入学式や始業式が終わり、いよいよ授業が少しだけ始まっている時期にきていた。
そして、その時に決めなければならないのが係である。
どんな委員会に入るのか、はたまたどんな教科の係になるのか。
美久里はそれについて若干の不安があった。
こういうのはいつも、一緒にやれるような友だちがいなかったから。
なのに――……
「――へ。え! ええええ!? わ、私なんかでいいの!?」
「……美久里って自己評価めっちゃ低いよな……」
『一緒に同じ係をやろう』という朔良の申し出に、美久里は驚きのあまり座っていた椅子を蹴飛ばして後ずさった。
当然といえば当然かもしれないが、美久里は今までこういうことでは余り物を押し付けられてきた。
――極度の人見知りコミュ障なため、仲のいい友人がいなかったから。
だから朔良に誘ってもらえて、とても救われた気分になっている。
(本当に嬉しい……けど……なんで私と……?)
そこが、どうしてもわからない。
朔良は美久里と違って、明るく活発な少女。
クラスの人たちと仲良く喋っているところもちらほら見かける。
「……ね、ねぇ、朔良……」
「ん? どうした?」
「そ、その……なんで私とやろうって……言ってくれたの……?」
――訊いてしまった。
極度の不安と焦りで、急激に気分が悪くなる。
――知りたい。でも知りたくない。
少しの沈黙にも耐えられないほど、心臓が激しく脈打っている。
「――え? なんでそんなこと訊くんだ??」
「え、だ、だって……! どうしても気になっちゃって……」
やっぱり訊くべきじゃなかった……
美久里が後悔していると、朔良は天真爛漫に言った。
「別に理由なんかねぇよ。――“友だち”だろ?」
その言葉を聞いて、美久里の視界に光がさした。
きつすぎず、弱すぎない――暖かい光が。
ずっと暗い場所にいた眼には、眩しすぎる光が。
「友だち……そっか……友だち」
少し口角を上げた美久里は、嬉しそうに呟く。
そして前を向いて、歩き出す。
一緒にやる係を決めるため、いざ黒板へ――!
「…………え?」
黒板に書かれた様々な係。
そこはもうだいぶ埋まっており、余り物――一人ずつしか空いているところがない。
「う……うううう……」
「美久里!? 大丈夫か!?」
結局、二人で一緒の係をすることは出来なかった。
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