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第一章 高校一年生(一学期)
しすたー(美久里)
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萌花から聞いた話によると、この学校ではシスターが授業をすることがあるようだ。
カトリック系の女子校なので、校内でシスターを見かけることはよくあるし、シスターが校門前で朝の挨拶をしていることもある。
それだけでも貴重な体験なのに、その上シスターが授業!?
(す、すごいなぁ……)
美久里はそんな在り来りな感想しか浮かばなかった。
シスターが授業をすることに対して、小・中学校の経験からは考えられないことだから。
イメージ出来ないし、なんだかすごく不安になる。
初めての経験というものは、なんであっても期待と不安が入り交じる。
「はーい。席についてくださーい」
そのシスターの姿は、聖母のようだった。
シスター特有の清楚感や綺麗さが、オーラとして放たれている。
この人が自分悩みを聞いてくれたら、それだけで心が軽くなるだろう。
それぐらい、包容力が高そうに見える。
「では、授業を始める前にこれだけは言っておきますね」
にっこりと微笑み、その人の周りに花が舞う。
……なんだろう、この人のオーラは。
気を抜けば全てをさらけ出してしまいそうになる。
「皆さんにキリスト教徒になってくれとは言いません。強制も、もちろんしません。なので気軽に授業を受けてくださいね」
この人の言葉は、無条件にすごく安心出来る。
この人こそが聖母マリアなのではないかと疑ってしまうほどだ。
あたたかくて心地よい優しげな声に、身を委ねてしまいそうにな――
「ですが、神は私たちの中におられます」
――……はい?
このシスターは、今なんと言った?
「神に全てをさらけ出しましょう。神は私たちの全てを許してくださいます。さあ、さあ!」
美久里や他の生徒たちの困惑を置き去りに、シスターはどんどん一人で突っ走っていく。
そして、一番前に座っている生徒を巻き添えにするように、ずいっと顔を近づける。
その生徒は突然のことに戸惑い、石像のように固まってしまった。
(こ、この人……めっちゃ変だ……!)
そんなふうに、美久里と同じ感想を抱く人は一定数……というより、たくさんいるに違いない。
シスターの授業というレア体験は、生徒に強烈な爪痕を残しながら幕を開けた。
カトリック系の女子校なので、校内でシスターを見かけることはよくあるし、シスターが校門前で朝の挨拶をしていることもある。
それだけでも貴重な体験なのに、その上シスターが授業!?
(す、すごいなぁ……)
美久里はそんな在り来りな感想しか浮かばなかった。
シスターが授業をすることに対して、小・中学校の経験からは考えられないことだから。
イメージ出来ないし、なんだかすごく不安になる。
初めての経験というものは、なんであっても期待と不安が入り交じる。
「はーい。席についてくださーい」
そのシスターの姿は、聖母のようだった。
シスター特有の清楚感や綺麗さが、オーラとして放たれている。
この人が自分悩みを聞いてくれたら、それだけで心が軽くなるだろう。
それぐらい、包容力が高そうに見える。
「では、授業を始める前にこれだけは言っておきますね」
にっこりと微笑み、その人の周りに花が舞う。
……なんだろう、この人のオーラは。
気を抜けば全てをさらけ出してしまいそうになる。
「皆さんにキリスト教徒になってくれとは言いません。強制も、もちろんしません。なので気軽に授業を受けてくださいね」
この人の言葉は、無条件にすごく安心出来る。
この人こそが聖母マリアなのではないかと疑ってしまうほどだ。
あたたかくて心地よい優しげな声に、身を委ねてしまいそうにな――
「ですが、神は私たちの中におられます」
――……はい?
このシスターは、今なんと言った?
「神に全てをさらけ出しましょう。神は私たちの全てを許してくださいます。さあ、さあ!」
美久里や他の生徒たちの困惑を置き去りに、シスターはどんどん一人で突っ走っていく。
そして、一番前に座っている生徒を巻き添えにするように、ずいっと顔を近づける。
その生徒は突然のことに戸惑い、石像のように固まってしまった。
(こ、この人……めっちゃ変だ……!)
そんなふうに、美久里と同じ感想を抱く人は一定数……というより、たくさんいるに違いない。
シスターの授業というレア体験は、生徒に強烈な爪痕を残しながら幕を開けた。
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