個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第一章 高校一年生(二学期)

がくえんさい4(萌花)

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 なんでこんなことになってしまったのだろう。
 だけど、“怖いものが苦手”だなんて口が裂けても言えない。
 それは萌花だけでなく、大抵の人がそうだろうと思う。
 かっこ悪いし、人に弱みを見せるのは恥ずかしい。

「こういうところのお化け屋敷って結構楽しそうな感じするよね」

 美久里はなぜか楽しそうにしているが、萌花はそんな気持ちになれなかった。
 とてもじゃないが、楽しむ余裕なんて作れそうにない。
 さっきから手足の震えが止まらないし、心臓がいつもより忙しなく動いている。

「……そ、そうですね」
「え、今の間なに?」

 勇気を振り絞って肯定したが、不自然な間が空いてしまった。
 萌花はもう、どうすればいいのかわからなくなっている。

「次の方どうぞー」

 前には誰もいないので、次は萌花たちの番だ。
 萌花は自分でも、手足の震えがひどくなるのを感じた。
 今にも崩れそうな膝を必死に動かして、未知の場所へ踏み入ろうとする。

「すっごい暗いね……手でも繋ぐ?」
「へっ!? あ、はい……では、お言葉に甘えて……」

 美久里はお互いが離れないようにしたかっただけなのだろう。
 だけど、今の萌花にはそれがすごく心強かった。
 暖かくて柔らかい感触に、萌花はいつの間にか手足の震えが止まっている。

 暗くて周りがあまり見えなかったが、思っていたよりも怖くなかった。
 近くに気を許せる人がいてくれているからだろうと思う。
 そのまま、何事もなく終わるかと思っていたのに。

「わっ!」
「きゃー!?」

 順路の一番最後に、掃除用具入れの中から脅かし役の人が勢いよく飛び出してきたのだ。
 あまりにも突然のことに、萌花は何がなんだかわからずに絶叫する。
 そして、パニックを起こした萌花は、勢いよく美久里に抱きつく。

「うわっ!」

 美久里は驚いてバランスを崩す。
 引っ付いていた萌花も、同じように床に倒れる。
 すると、萌花が美久里を押し倒したような構図になってしまった。
 美久里も萌花も、固まってしまって動くことが出来ない。
 そんな二人の間に、妙な空気が流れていた……
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