個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第一章 高校一年生(二学期)

のりかえ(紫乃)

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「なんか……合わないな~」

 紫乃は当然のごとく美術部に所属しているのだが、何かが違う気がしてならない。
 確かに絵を描くのは好きだし、得意だと自負している。
 なのだが……何かが違う。

「うーん、なんなんだろ~……」

 真っ白なキャンバスと向き合っているが、その白が他の色で埋まらない。
 スランプというわけではないが、筆が進まないのだ。

「うん、今日はやめるかぁ」

 紫乃は早々に諦め、筆をおく。
 そして誰もいない美術室から立ち去った。
 すると、すぐに賑やかな笑い声が耳に入る。

「ここは……漫研?」

 マンガ・アニメ研究会――通称『漫研』の部室は、美術部の部室と近いところにある。

「もうやめろよー」
「やめないにゃ~!」
「あ、あの……もう少し声のボリューム下げた方が……」

 その笑い声の中に、聞き覚えのある声が混ざっていた。
 とても楽しそうで、自分も混ざりたくなってしまう。

 だが、きっとその声たちは紫乃をお呼びではないだろう。
 紫乃はそう思い、静かにその場を離れようとした。
 ――が。

「あ、あれ……紫乃ちゃん?」
「み、美久里ちゃん……!」
「お、紫乃ちゃん」
「え? なになに? しのにゃん?」

 ドアが開いて、美久里が紫乃に気づく。
 そして、騒いでいた二人もドアの隙間から顔を出てきた。

「どうしたの? 今から帰るの?」
「紫乃ちゃんさえよければ一緒に騒ごーぜ」
「はじめましてにゃあ。君みたいな可愛い子、大歓迎だにゃ」

 美久里が純粋に首を傾げ、朔良と瑠衣が紫乃に手招きする。
 そこに暖かい光が射し込んだ気がした。
 自分が求めていたのは、これだったのかもしれない。

 みんなでワイワイやりながら、そのそばで絵を描く。
 気を許している人たちと笑い合いながら、楽しく絵を描きたいのだ。

(部活……変えよう……!)

 この日、紫乃は部活を乗り換えることを決意した。
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