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第一章 高校一年生(二学期)
ごはん(美久里)
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「お腹空いた……お腹が空いて力が出ない……」
「おねえ……わかったから退いて。作業できない」
今日は久しぶりに美奈が夕飯を作ってくれるようだ。
嬉しくて思わず抱きついてしまったのだが、鬱陶しがられることになった。
次からはやめようと心に決め、とぼとぼと自分に出来る食事の準備を始める。
心が沈んでいたため、美奈の寂しそうな視線に気づくことが出来なかった。
「出来たよー」
「おー! 待ってました!」
美久里は飛び上がり、出来上がった料理をまじまじと見る。
それは黄金に輝く宝石のようで、眩しいほどに綺麗だった。
その上にはケチャップでハートが描かれている。
「オムライスだぁ……!」
妹が作ってくれるものはなんでも好きだが、その中でもオムライスが特に好きなのだ。
そしてその横には、オムライスとは合わないであろう味噌汁も置かれている。
美久里はテンションが上がりっぱなしで、もう死んでもいいと思えるぐらい幸せだった。
「オムライスも味噌汁もおいしー!」
「おねえ両方好きだもんね」
美味しそうに頬張る美久里を見て、美奈は嬉しそうに顔をほころばせる。
だが、少し複雑でもあった。
ケチャップのハートの意味に、気づいていないのだろうか。
気づかれたら気づかれたでものすごく恥ずかしいが、何も言われないのもモヤモヤする。
「ねぇ」
美久里に声をかけられ、美奈はビクッと肩を震わせた。
いよいよ気づいてもらえたのか。
心臓が急に動きを速め、忙しなく活動している。
「これからも味噌汁作ってね。オムライスも」
「っ……それって……!」
告白……いや、プロポーズの言葉のような煌めき。
実際は、「とても美味しいからこれからもよろしく」というような意味合いだったのだろうが、そんなものどうでもよかった。
美久里は、美奈を必要としている。
そのことが重要なのだ。
「任せてよ! おねえのためにもっと頑張るから!」
美奈はとても生き生きした表情で、美久里の想いに応えた。
「おねえ……わかったから退いて。作業できない」
今日は久しぶりに美奈が夕飯を作ってくれるようだ。
嬉しくて思わず抱きついてしまったのだが、鬱陶しがられることになった。
次からはやめようと心に決め、とぼとぼと自分に出来る食事の準備を始める。
心が沈んでいたため、美奈の寂しそうな視線に気づくことが出来なかった。
「出来たよー」
「おー! 待ってました!」
美久里は飛び上がり、出来上がった料理をまじまじと見る。
それは黄金に輝く宝石のようで、眩しいほどに綺麗だった。
その上にはケチャップでハートが描かれている。
「オムライスだぁ……!」
妹が作ってくれるものはなんでも好きだが、その中でもオムライスが特に好きなのだ。
そしてその横には、オムライスとは合わないであろう味噌汁も置かれている。
美久里はテンションが上がりっぱなしで、もう死んでもいいと思えるぐらい幸せだった。
「オムライスも味噌汁もおいしー!」
「おねえ両方好きだもんね」
美味しそうに頬張る美久里を見て、美奈は嬉しそうに顔をほころばせる。
だが、少し複雑でもあった。
ケチャップのハートの意味に、気づいていないのだろうか。
気づかれたら気づかれたでものすごく恥ずかしいが、何も言われないのもモヤモヤする。
「ねぇ」
美久里に声をかけられ、美奈はビクッと肩を震わせた。
いよいよ気づいてもらえたのか。
心臓が急に動きを速め、忙しなく活動している。
「これからも味噌汁作ってね。オムライスも」
「っ……それって……!」
告白……いや、プロポーズの言葉のような煌めき。
実際は、「とても美味しいからこれからもよろしく」というような意味合いだったのだろうが、そんなものどうでもよかった。
美久里は、美奈を必要としている。
そのことが重要なのだ。
「任せてよ! おねえのためにもっと頑張るから!」
美奈はとても生き生きした表情で、美久里の想いに応えた。
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