個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第一章 高校一年生(三学期)

さいこうけっさく(朔良)

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 結衣と魔央は、幼い頃は仲良しだった。
 だが、時が経つにつれ、次第に二人は交わす会話も減っていった。
 そうこうするうちに、結衣は社会人になり、家族のもとを離れて一人暮らしを始める。

 一人暮らしを始めてから少し経ったある日のこと。
 大学生になった魔央から、久々の連絡が入る。
 だがそれは、結衣を凍りつかせるのに充分だった。

 ――魔央が、結婚をするのだという。
 結衣は「おめでとう」のお祝いメッセージを返そうとするが、なぜか指が動かない。
 それに、「結衣のことが嫌い」だとか、「離れてせいせいした」とか書かれている。

 そんなに嫌われてたのかと、涙が止まらない。
 魔央に嫌われていたと知って、すごくショックが大きかった。
 だが、魔央から続きのメッセージがあった。

「今日はエイプリルフールだぜ、お姉ちゃん」

 ☆ ☆ ☆

「こ、これは……っ!」

 朔良は書き上がったものを見返して、唸っていた。
 肩が震え、声も震えている。
 苦悩と挫折と諦念を味わい、睡魔と戦って三時間。
 ついに納得のいくものが出来上がった。

「これは――最高傑作が出来たぞぉぉぉ!!」

 朔良は一人で叫んだ。
 ――早く葉奈にこれを見せてやりたい。
 そう思い、朔良は興奮が止まらない。
 この最高傑作を真っ先に見せるべきは、葉奈しかいないのだ。

「……何一人で騒いでるんすか」
「ふおあっ!?」

 ちょうど葉奈のことを考えている時に、本人が近くに来た。
 ここは朔良の自宅ではなく、教室だから本人がいるのは当たり前である。

 だが、今は放課後。
 いつも真っ先に家に帰っていく葉奈はもうここにはいないと思っていたのに。
 その葉奈が目の前にいて、朔良は動揺を隠しきれない。

「お、それ新しい作品っすか? ちょっと見せ――」
「よ、よろしくお願いしまっす!!」

 葉奈が朔良の最高傑作に気づき、手を伸ばす――前に、朔良は食い気味に作品を渡す。
 いつもと違う朔良の様子に、葉奈は戸惑った顔をしながら固まる。
 いつもは恥ずかしがりながら渡すのだが、今日は積極的だ。
 何しろ、自分の中の最高傑作なのだから。

「よ、よし! わかったっす! それほど自信あるってことっすよね!?」
「お、おうっ!」

 葉奈は困惑しながらも、朔良から作品を受け取る。
 期待や不安が入り乱れる――普段なら居心地の悪い空間が、今日に限っては居心地よく感じたのだった。
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