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第一章 高校一年生(三学期)
おこしかた(美久里)
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「いたたたた!! あ、えっ、いったい!!」
チュンチュンと小鳥が囁き、雲一つない青空がカーテンの隙間から朝を教えている。
そんな休日の優雅な朝をぶち壊す美久里の悲鳴。
そして同時に奔る関節の痛み。
急激な目覚めで現状の理解もままならないまま身体を起こすと、そこには美久里の右腕を捻りあげながら不思議そうに首を傾げる美奈がいた。
まさか、と美久里は顔を顰める。
「おはよ、おねえ。どうかした?」
――どうしたもこうしたもない。
だが、痛みが激しいせいでなんの抗議も抵抗も出来なかった。
か細い声で、「腕、放してほしい……」と半泣きで痛みに耐えながら告げることしか。
「……えーっと、なんで私の腕捻りあげてたのかな?」
じくじくとした痛みを無理やり抑え込みながら――わかっていることだが――一応美奈に問う。
多分、美久里を早く起こしたかったからだろうと思われるが。
「なんでって……朝食の時間になったから起こしに来たんだけど」
「うん、それはわかってるよ。でも私が言いたいのは『なんで起こすために腕を捻りあげてたのか』ってことなんだけど……」
「え、だめなの?」
「なんで不思議そうなの!? 腕もげるかと思ったのに!」
「わかったよ……もうやらないよ……」
なぜか美奈の方がため息をついてこの事件は終息した。
「とにかく朝食できたから。冷めないうちに早く食べてね」
美奈は可愛らしいふくれっ面を浮かべながら去っていく。
それを確認した後、美久里は腕がちゃんと動くかを確認する。
美奈は運動神経がいいため、スレンダーな美久里の腕など容易に捻りあげられるのだ。
「あ、よかった……ちゃんと動く……」
前々からそうだったが、美奈は割と容赦ない。
しかも、今日は一層バイオレンスだったような気がする。
……何か機嫌を損ねるようなことをしただろうか。
「ま、いっか」
五体満足ならばそれでいい。
それに、美奈になら何をされても大抵のことは許せてしまう。
シスコンだと言われればそうなのだろうが、美奈への感情をその一言で片付けられたくはない。
「おねえー!? まだー!?」
「ごめーん! 今行くー!」
そんな複雑な思考を放り捨てるように、美奈のそばへ向かった。
チュンチュンと小鳥が囁き、雲一つない青空がカーテンの隙間から朝を教えている。
そんな休日の優雅な朝をぶち壊す美久里の悲鳴。
そして同時に奔る関節の痛み。
急激な目覚めで現状の理解もままならないまま身体を起こすと、そこには美久里の右腕を捻りあげながら不思議そうに首を傾げる美奈がいた。
まさか、と美久里は顔を顰める。
「おはよ、おねえ。どうかした?」
――どうしたもこうしたもない。
だが、痛みが激しいせいでなんの抗議も抵抗も出来なかった。
か細い声で、「腕、放してほしい……」と半泣きで痛みに耐えながら告げることしか。
「……えーっと、なんで私の腕捻りあげてたのかな?」
じくじくとした痛みを無理やり抑え込みながら――わかっていることだが――一応美奈に問う。
多分、美久里を早く起こしたかったからだろうと思われるが。
「なんでって……朝食の時間になったから起こしに来たんだけど」
「うん、それはわかってるよ。でも私が言いたいのは『なんで起こすために腕を捻りあげてたのか』ってことなんだけど……」
「え、だめなの?」
「なんで不思議そうなの!? 腕もげるかと思ったのに!」
「わかったよ……もうやらないよ……」
なぜか美奈の方がため息をついてこの事件は終息した。
「とにかく朝食できたから。冷めないうちに早く食べてね」
美奈は可愛らしいふくれっ面を浮かべながら去っていく。
それを確認した後、美久里は腕がちゃんと動くかを確認する。
美奈は運動神経がいいため、スレンダーな美久里の腕など容易に捻りあげられるのだ。
「あ、よかった……ちゃんと動く……」
前々からそうだったが、美奈は割と容赦ない。
しかも、今日は一層バイオレンスだったような気がする。
……何か機嫌を損ねるようなことをしただろうか。
「ま、いっか」
五体満足ならばそれでいい。
それに、美奈になら何をされても大抵のことは許せてしまう。
シスコンだと言われればそうなのだろうが、美奈への感情をその一言で片付けられたくはない。
「おねえー!? まだー!?」
「ごめーん! 今行くー!」
そんな複雑な思考を放り捨てるように、美奈のそばへ向かった。
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