個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

M・A・J・O

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第二章 高校二年生(一学期)

どうぶつえん(美久里)

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 美久里は美奈に連れられ、動物園に来ていた。
 美奈の誘いはいつも唐突で、美久里は振り回されっぱなしだった。
 それでも、美奈といると楽しいから付き合っている。楽しくなかったらそもそも一緒についてきてはいない。

「わー、かっわいいー! 私、動物の中だったら狐が一番好きかも。あのフォルムがなんか癖になるんだよね~」
「あー、おねえの言いたいことはなんとなくわかるかも。私も狐のしっぽとかふさふさしてそうで触りたいな~って思うから」

 美久里が狐をじっくり眺めながら言うと、美奈も嬉しそうに同調する。
 美久里と美奈はその狐にうっとり見惚れる。
 二人にとって狐を眺めるのは、飽きないことのようだ。

「いいよね、ほんとに……なんか美奈に雰囲気似てるし」
「うんう――ん!? ふぇっ、私っ!?」

 美奈はびくりと飛び跳ねながら驚く。
 オーバーすぎるリアクションを受け、美久里も思わず固まってしまう。
 しかし、美久里がなにか言わなければ、美奈は口を開いたままにさせて喉が乾ききってしまうだろう。

「あ、あー、えっとね……そんなに深い意味はなくて……その、思わず愛でたくなるというか……」
「いや、その説明が意味わかんないんだけど」
「うぅ……なんて言ったらいいんだろう……わしゃわしゃしたくなるというか……こんな風に」

 口で説明しても上手くいかないなら、いっそ行動に移せばいい。
 美久里はそう考え、美奈の頭に手を置いた。
 美奈はまたビクッと身体を揺らしたが、美久里が手を動かすとすぐに止まった。

 普通の姉妹のスキンシップ。そこに特別な意味などない。
 ない……はずだ。それなのに……

「あ、もうこんな時間。そろそろ帰らないと……」

 美久里がそう言って手を離すと、ぎゅっと抱きついてきた。
 戸惑いを隠せない。
 美久里は目を見開いて身体を硬直させることしかできなかった。

「おねえ……もっと……」

 上目遣いで、美奈は足りないとねだる。
 いつもなら「やめてよ、おねえ!」とか言って怒っていそうなのに。
 なんだか昔に戻ったみたいで、懐かしく思えた。

「今の美奈は甘えん坊さんなのかな~?」
「……子ども扱いしないで」

 美久里が姉っぽい部分を見せると、美奈はいつものようなツンツンとした態度に戻る。
 けれどいつものような刺々しさはなく、二人は他人に見守られながらイチャイチャを続けた。
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