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第二章 高校二年生(二学期)
しゅうがくりょこう2(朔良)
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バスに揺られ、飛行機に揺られ、またバスに揺られ。
そうこうして、日本で一番南の県に到着した。
風の噂で聞いたのだが、また萌花はヘロヘロになるほどの大荷物を持っているらしい。
去年から学習していないようだ。
「おぉぉー! なんかさ、木とか海とか見てると南に来たんだなーって感じするよね……!」
「そうっすねぇ。これはめちゃくちゃいいネタになりそうっす!」
そんなことを考えている場合ではない。
朔良は思考を現実に戻し、二人の子守りに徹することにした。
「おい、よそ見してるとはぐれるぞー?」
「おわっ、わかったっすよ。美久里もちゃんとついてくるんすよー」
「わ、わかった……! 二人についてく……!」
そうして二人の親のような立ち位置になった朔良は、ひたすら前を歩く。
一日目に行く場所は、朱里城だ。
前に教科書で見たことがあるが、すごく赤かった。
ただただ真っ赤だった。そんな感想しか浮かばないほど、本当に赤かった。
「……ちょっと疲れちゃった……」
「美久里ってほんと体力ないっすよね~。まあ、うちもない方なんすけど」
ついていくと意気込んでいた美久里だったが、すぐに音を上げる。
体力がないのはわかっていたが、まさかここまでとは思わなかった。
めちゃくちゃ貧弱じゃないか。
「ったく、しょーがねーな。ほら」
「え、さ、朔良……?」
「遅れるわけにいかねーし。乗れよ」
朔良は美久里の前にしゃがみ、後ろを向く。
おんぶしてやるという合図だったのだが、美久里にはちゃんと伝わっただろうか。
当の美久里はというと、おどおどしていてまったく近づこうとしない。
「美久里? 早くしろよ」
「で、でも、ちょっと恥ずかしい……」
「はぁ? そんなこと言ったってもう歩けそうにねーじゃんか。背に腹はかえられぬってやつだ」
「う……わ、わかった……」
美久里はおずおずといった感じで、ゆっくりと朔良の背中に乗る。
「そんじゃ、行くか~」
美久里は予想通り軽かった。
これならば朱里城まで運んでいけるだろう。
朔良は美久里のことに気を取られて、葉奈のことなど気にもしていなかった。
「ほー、これはなかなか。いいネタを見つけられた気がするっすねぇ」
葉奈がニヤリと笑ったことに、朔良は気づくことができなかった。
そうこうして、日本で一番南の県に到着した。
風の噂で聞いたのだが、また萌花はヘロヘロになるほどの大荷物を持っているらしい。
去年から学習していないようだ。
「おぉぉー! なんかさ、木とか海とか見てると南に来たんだなーって感じするよね……!」
「そうっすねぇ。これはめちゃくちゃいいネタになりそうっす!」
そんなことを考えている場合ではない。
朔良は思考を現実に戻し、二人の子守りに徹することにした。
「おい、よそ見してるとはぐれるぞー?」
「おわっ、わかったっすよ。美久里もちゃんとついてくるんすよー」
「わ、わかった……! 二人についてく……!」
そうして二人の親のような立ち位置になった朔良は、ひたすら前を歩く。
一日目に行く場所は、朱里城だ。
前に教科書で見たことがあるが、すごく赤かった。
ただただ真っ赤だった。そんな感想しか浮かばないほど、本当に赤かった。
「……ちょっと疲れちゃった……」
「美久里ってほんと体力ないっすよね~。まあ、うちもない方なんすけど」
ついていくと意気込んでいた美久里だったが、すぐに音を上げる。
体力がないのはわかっていたが、まさかここまでとは思わなかった。
めちゃくちゃ貧弱じゃないか。
「ったく、しょーがねーな。ほら」
「え、さ、朔良……?」
「遅れるわけにいかねーし。乗れよ」
朔良は美久里の前にしゃがみ、後ろを向く。
おんぶしてやるという合図だったのだが、美久里にはちゃんと伝わっただろうか。
当の美久里はというと、おどおどしていてまったく近づこうとしない。
「美久里? 早くしろよ」
「で、でも、ちょっと恥ずかしい……」
「はぁ? そんなこと言ったってもう歩けそうにねーじゃんか。背に腹はかえられぬってやつだ」
「う……わ、わかった……」
美久里はおずおずといった感じで、ゆっくりと朔良の背中に乗る。
「そんじゃ、行くか~」
美久里は予想通り軽かった。
これならば朱里城まで運んでいけるだろう。
朔良は美久里のことに気を取られて、葉奈のことなど気にもしていなかった。
「ほー、これはなかなか。いいネタを見つけられた気がするっすねぇ」
葉奈がニヤリと笑ったことに、朔良は気づくことができなかった。
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