個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

M・A・J・O

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第二章 高校二年生(二学期)

つんつん(美久里)

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「あ、美奈……! 帰り道で会うなんて奇遇――」
「……私に話しかけないで」
「えっ……?」

 学校帰り。
 美久里はコンビニで買ったフラッペを飲みながら歩いていると、同じく学校帰りの美奈と出くわした。
 しかし、美奈の様子がどこかおかしい。

「ど、どうしたの……? 具合でも悪い……?」
「な、なんでもない……っ!」

 なぜか美奈は家とは真逆の方向へ走っていってしまった。
 「なんでもない」と言っていたが、放っておくことはできない。
 美久里は美奈が走っていった方へ向かう。

「……ほんとにどうしたんだろう」

 まあでも、こういうことは初めてではないのでそこまで困惑していない。
 美奈は時々美久里を避けている……ように感じる。
 ここらでその理由を聞いておきたいと、美久里は考えている。

「あ、いた……!」

 美奈は公園のベンチに座りながらうつむいていた。
 いつも美久里より姉っぽくてしっかりしている美奈が、こうして弱々しく見えるのは珍しいかもしれない。

 いや、でも美奈はまだ中学生なのだ。
 三歳しか違わないとはいえ、中学生と高校生とではかなり違うだろう。
 いつもは自分がしてもらってばかりだから、妹になにかできればと美久里は悩む。

 プレゼント、激励、なでなで……いくつか候補は思いついたものの、どれもなにか違う気がしてならない。
 もっと他にできることはあるはずだ。
 あるはず……なのだが、一向に思いつかない。

「もう、これでいっか」

 なにも思いつかなかったから、これで行こうと決めた。

「美奈」
「えっ、おねえ!? どうして……」
「帰ろ」
「え……?」

 なにも聞かずに放っておくことも重要なのではないかと考え、あえてなにもしなかった。
 もし一人で抱えきれないことがあるのなら、きっと自分を頼ってくれるだろう。
 美久里はそうやって、美奈のことを信じている。
 一人で抱え込んでだめになるほど弱い美奈ではないということを。

「今日は私もご飯の準備手伝うよ」
「え、いいの……? それなら、お言葉に甘えようかな……」

 美久里の顔を見るだけでドキドキするから、美奈は混乱して逃げたのだが、美久里がその気持ちに気づくことは……今はないようだった。
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