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最終章 みんなのキズナ
ほんしょう(葉奈)
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「やっと見つけたっす。愛杏とやら!」
「あはは~……まさかこんな簡単に捕まるなんて思わなかったわ」
葉奈が壁際に追い詰めると、愛杏は降参とばかりに苦笑した。
そもそも、愛杏はなぜ葉奈たちから逃げ出したのだろうか。
話を聞きたかっただけなのに。
「捕まるって……それじゃあうちらが悪いことしてるみたいじゃないっすか」
「むしろ逆じゃないですか……?」
「どういうことだ?」
葉奈が呆れたようにいうと、萌花がなにかに気づいたように口を開く。
「逃げるということは、反射的にそうするかその場にいたくないかのどちらかが多いと思うんですけど、そもそも面識のない私たちを見て反射的に逃げ出す可能性は低いです」
「それは確かに~。ってことは、愛杏? ちゃんはわざと僕たちから逃げたってことだね~?」
「その通りです。やましいことがあるから逃げた、としか考えられません」
萌花が言い終わると、愛杏以外の全員が愛杏の方を見た。
それはまるで凶悪犯を警官たちが囲っているような図になっていて、すごく異質だった。
そんな中で、追い詰められた凶悪犯はなにを思ったのか。
うつむいて肩を揺らしている。
それは泣き出してしまったかのようにも思えたが、愛杏が顔を上げると、口角が上がっていた。
「ふっ、あははははっ。まさかこんな簡単に見破られるとはね。やっぱただものじゃなかったわね」
「み、美久里はどこにいるんすか……?」
本性を現した愛杏に、みんなは戸惑っている。
その中で、葉奈は一人で声を震わせながらも立ち向かっていった。
だけどそんなこと、当然教えてもらえるわけもなく。
「そんなの知らないわ。知りたいなら探せばいいじゃない。あなたたちには『キズナ』があるのでしょう?」
逆に煽られることになった。
葉奈は怒りが込み上げてきて、ついムキになり……
「やってやろーじゃんっす! 美久里を見つけたらうちらの勝ちっすよー!」
「ちょ、葉奈ちゃん!? まだこの人に聞きたいことが山ほど……ちょっと!?」
理由も経緯も原因も、まだなにも聞けていないまま、飛び出していってしまった。
「あはは~……まさかこんな簡単に捕まるなんて思わなかったわ」
葉奈が壁際に追い詰めると、愛杏は降参とばかりに苦笑した。
そもそも、愛杏はなぜ葉奈たちから逃げ出したのだろうか。
話を聞きたかっただけなのに。
「捕まるって……それじゃあうちらが悪いことしてるみたいじゃないっすか」
「むしろ逆じゃないですか……?」
「どういうことだ?」
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「逃げるということは、反射的にそうするかその場にいたくないかのどちらかが多いと思うんですけど、そもそも面識のない私たちを見て反射的に逃げ出す可能性は低いです」
「それは確かに~。ってことは、愛杏? ちゃんはわざと僕たちから逃げたってことだね~?」
「その通りです。やましいことがあるから逃げた、としか考えられません」
萌花が言い終わると、愛杏以外の全員が愛杏の方を見た。
それはまるで凶悪犯を警官たちが囲っているような図になっていて、すごく異質だった。
そんな中で、追い詰められた凶悪犯はなにを思ったのか。
うつむいて肩を揺らしている。
それは泣き出してしまったかのようにも思えたが、愛杏が顔を上げると、口角が上がっていた。
「ふっ、あははははっ。まさかこんな簡単に見破られるとはね。やっぱただものじゃなかったわね」
「み、美久里はどこにいるんすか……?」
本性を現した愛杏に、みんなは戸惑っている。
その中で、葉奈は一人で声を震わせながらも立ち向かっていった。
だけどそんなこと、当然教えてもらえるわけもなく。
「そんなの知らないわ。知りたいなら探せばいいじゃない。あなたたちには『キズナ』があるのでしょう?」
逆に煽られることになった。
葉奈は怒りが込み上げてきて、ついムキになり……
「やってやろーじゃんっす! 美久里を見つけたらうちらの勝ちっすよー!」
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理由も経緯も原因も、まだなにも聞けていないまま、飛び出していってしまった。
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