個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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最終章 みんなのキズナ

柚の過去

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 人間観察とは、なんとも楽しいものだ。
 だれとだれが仲良いだとか、好きな人がいるだとか、これが好きだとか。

 それを俯瞰して見るのが好きだった。
 自分はそこに入らず、ただ遠くから眺めているのが好きだった。
 そうすることで、神の視点に立てているような気がしたから。

「あー、楽しいなー」

 この頃から、その気はあったのかもしれない。
 自分は特別な存在だと信じて疑わない――厨二病というやつの。

「さーて、今度はなにを観察しようかな~」

 色々観察してきたから、そろそろネタが尽きてきてしまった。
 楽しいこととはいえ、やはり飽きてきてしまっている部分もある。

「うーん、今日はだいぶ観察したからなぁ……ん?」

 その時、ちょうど廊下で男子とすれ違った。
 廊下でだれかとすれ違うのなんて当たり前のことだ。
 だけど、なぜか目が離せない。

 その男子に目を奪われた……わけではなく、その男子がつけていた眼帯に目がいった。
 普通なら「どうしたんだろう」とか「痛そう」とか思うのだろう。
 だけど、柚は目を輝かせて思う。

 すごくかっこいい、と!
 あの白い眼帯がいつまで経っても忘れられなかった。
 自分もあれをつけてみたい。
 柚はいてもたってもいられず、学校が終わったらまっすぐ家に帰った。

「え、眼帯……? そんなものなにに使うの? あんた怪我してないじゃない」
「でもほしいの! 買ってよ、お母さん!」
「だめ」
「えー!?」

 そのあと何度頼んでも、一向に聞き入れてもらえなかった。
 柚はそこで諦めた……かと思いきや、お年玉を引っ張り出す。

「これくらいあれば買えるかな……」

 もう眼帯を買うことしか頭にない。
 あの時の衝撃がまだ残っている。
 家族共用のパソコンを開いて検索すると、包帯の写真も出てきた。

「ほ、包帯ってこんなかっこよかったっけ……」

 包帯にも惹かれてしまった。
 もうこうなっては、今あるお金だと足りないかもしれない。
 他にも惹かれるものがあるかもしれないから。

「中学生になったら……いや、まだバイトできないっけ……それなら、高校生になってから……!」

 ほしいものが買えるまで、お金を貯めようと決意した。
 そして、高校生になってからはバイト三昧の日々を過ごしているのだとか。
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