社会復帰日記

社会復帰中

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19.03.28

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 経営計画の先輩から連絡が久々に届く。私が一年半前に作成した資料について、保管場所や元データの問い合わせだ。過去のメールを見返したが、わからなかったので、その旨を返す。意外にも、追及されることなく話はそれで終わる。古い資料なので、そこまで必要としていなかったのかもしれない。事務所では私が使えない人材としてランクが下げられているのだろうと思う。もう、下がるほど、ないかもしれない。

 昨日からの続き。異動先の人を嫌いだと思っていたが、これは私のプライドの問題かもしれないと気付いた。この高いプライドの生まれた場所に立ち返ることが、私の人生において大切なことなのかもしれない。

 思い返せば中学生の時分にこのメンタリティーの発露を見出すことが出来そうだ。私は何をするにしても、余り本気を出していない、と思われるような奴だった。実際、出していなかったかもしれない。部活動でも、三年生最後の試合で負けた時、周りが泣いているのを、冷めた気持ちで見ていた。これもありがちな話か。中学生の部活動程度で泣けるなんて。塾では、常に最上位のクラスに在籍していたが、それにも関わらず、お前は本気を出していない、と言われ続けた。今思えば、全員言われていたのかも。私にとって、本気を出していないのに、それなりに出来ることはかっこいいことだった。

 今もそう思っている。漫画のキャラクターでも好きなキャラはそういうキャラだった。へらへらしながら、やる気がないのに、実力者。そんな人物になりたかった。

 そのせいかわからないが、私は自分と同等か、下のクラスだと思った奴とはとても親しく出来る代わりに、ハイクラスな奴らにはとことん下手に出る性格になってしまった。同等と下には、失敗を見せても、誤魔化すことが出来る。上の奴らには、失敗を見せると、自分の評価が落ちる。そんな風に考えている。今も、抜けられていない。この上の奴、と言うのは、企業に限らず、スクールカースト的な上位に対しても、だ。スクールカースト上位の奴らも嫌いだった。経営計画の奴らと同様に。つまり、私はひたすらに自分より上を憎んでいるのかもしれない。

 どうでもいい、過去の話が長すぎた。鬱までの経緯に戻る。いずれ再び詳しく扱う。簡単に言えば、高いプライドが邪魔をして、私は自分が対応出来ない内容・量の業務を、質問することや人に振ることが出来なかった。部全体が激務だったので、何かしら質問をすることは、相手の業務の停止を意味し、嫌な顔や不機嫌な雰囲気を醸し出されることもその原因だった。とにかく、私は評価が下がりそうなことが出来ず、結果として、一番悪い方向に落ちてしまったのだ。

 日を経るに従い、昨日の業務、一昨日の業務、が重なって、起床時間が早まり、就寝時間が遅くなった。6:00起床、7:15出勤。23:00退勤、翌1:00就寝。大体こんなものだったと思う。5時間寝られていたのだから、足りないなりにまあまあ寝ることは出来ていたのだ。しかし、それでも充分でなかった睡眠は次第に体調の異常へと反映されることになる。

 細かい話は明日以降に続ける。
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