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19.04.16
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会社で産業医と面談をしてきた。オフィスに向かうときには、強い緊張に襲われたものの、なんとか行くことは出来て、また多くの人に会わないように医務室に上手く滑り込むことが出来た。産業医は、施設の出席状況、活動内容、生活リズム等を尋ねてきて、私の答えにただ頷くだけだった。何のために産業医なるものが存在するのかもピンとこないままだった。産業医は医務室担当と私に、このままであれば復帰は問題ないだろう、と告げた。誰でもその判断は下せそうだと思った。また、最近は自炊していることを伝えると、自炊は品目が少なくなるので、それを増やしていけたらいいね、と言ってくる。余計なお世話だ。料理くらい、好きにやらせろ。帰り際に異動前の元上司と会ってしまった。彼は優しく、私も笑って話すことが出来た。人は自分より明らかに弱い相手には優しく出来ると思う。私はそのように扱われている。
昨日からの続き。人生で初めて出来た彼女と別れてしまった。今までずっと1人で大丈夫だったのに、一度恋人が出来てから別れて1人になると、やけに寂しくなった。
およそ5ヶ月くらい付き合って、結局彼女とセックスをしなかったので、私は童貞のままだった。人生で最も童貞を捨てることが出来るチャンスだったにも関わらず。チャンスが目の前にあった分だけ、別れてから後悔した。彼女も処女のままのはずだったから、私と別れた後にどこかで散らせているのだと想像して、今も時折苦しんでいる。
恋に破れた童貞の私は、別れた後の心情としてありがちな、破れかぶれになっていた。心中で渦巻く強力なモヤモヤ、これは性欲かもしれないし、恋人を失った不安かもしれないし、自傷衝動かもわからない。このモヤモヤを晴らすために、私が選択した手段は風俗へ手を出すことだった。初めての恋人を失ってから、私の自尊心が、私自身を振られるのも当然の人間だと思い込ませるために、自らを汚し傷つけることで、起こった事象の辻褄を合わせようとしていたのかもしれない。若しくは、やっぱり彼女のことを性欲の対象としてしか見ることが出来ていなかったのだろうか。
私はソープランドを探した。サービスとして間違いなくセックスが出来るのはそこだと知っていた。「ソープ 都内 評判」で検索すると、都内のソープランドが価格別で並んでいるサイトが見つかる。そのサイトでは入浴料とサービス料の総額記載があり、上は10万近いものから、下は1万と少し。如何にもピンキリだった。価格が高いところはサイトも丁寧な作りで加工がされているだろうが、女性は綺麗で、若く、グラマー。安いところはサイトも雑で、高齢、不美人、肥満体といった感じだ。
大学生だった私は、一番上のクラスに行けるほど金を持っていなかったが、最下位で童貞を捨てるほど、自分を大切にしていなかった訳ではない。大衆として紹介されている店を調べていく。接客してくれる女性、金額、時間、ホームページの見栄え。いくつかの条件を元に候補を絞り、更に各店の口コミサイトを見て、篩にかけていく。最終的に120分総額45,000円の店舗の女性に決めた。
その女性は、目元しか写っていない写真だったが、それを見る限りは猫目で好みな雰囲気で、またFカップと巨乳だった。今思えば、別れた彼女は狸顔で服の上から見る限り、胸は目立たなかったので、無意識に真逆の女性を選んでいたことになる。
決行は授業もバイトも入れていない日にした。その日はソープに行くことだけを活動とするように。
希望と準備が整ったので、ホームページに記載してある番号に電話を掛ける。
「お電話ありがとうございます、○○です」
やけに早口で聞き取りづらい男性の声。予約したいと伝える。
「ありがとうございます。御希望の女の子は、どの子ですか?」
開きっぱなしにしてあるパソコンの画面を見ながら、女性の名前を伝える。
「△△ちゃんですね。御希望の時間帯はございますか?」
出来る限り早い時間帯がいいです。その女性が疲れる前に、出来れば、その日の処女を欲しい。
「でしたら、13:00から空いていますので、それでお受け致します」
ありがとうございます。よろしくお願いします。その女性の出勤は13:00からだったので、全て私の希望通りに進んだ形となった。
「送迎は御希望なさいますか?」
お願いします。上野駅から。
「かしこまりました。でしたら、そのように手配します。予約時間の1時間前、12:00にもう一度お電話をお願い致します。その時に、送迎車のご案内も致します」
わかりました。ありがとうございます。
「では、ご予約お受け致しました。ありがとうございました」
電話が切れる。心臓が強く動悸を打っていた。そして、私はソープへ行く。
細かい話は明日以降に続ける。
昨日からの続き。人生で初めて出来た彼女と別れてしまった。今までずっと1人で大丈夫だったのに、一度恋人が出来てから別れて1人になると、やけに寂しくなった。
およそ5ヶ月くらい付き合って、結局彼女とセックスをしなかったので、私は童貞のままだった。人生で最も童貞を捨てることが出来るチャンスだったにも関わらず。チャンスが目の前にあった分だけ、別れてから後悔した。彼女も処女のままのはずだったから、私と別れた後にどこかで散らせているのだと想像して、今も時折苦しんでいる。
恋に破れた童貞の私は、別れた後の心情としてありがちな、破れかぶれになっていた。心中で渦巻く強力なモヤモヤ、これは性欲かもしれないし、恋人を失った不安かもしれないし、自傷衝動かもわからない。このモヤモヤを晴らすために、私が選択した手段は風俗へ手を出すことだった。初めての恋人を失ってから、私の自尊心が、私自身を振られるのも当然の人間だと思い込ませるために、自らを汚し傷つけることで、起こった事象の辻褄を合わせようとしていたのかもしれない。若しくは、やっぱり彼女のことを性欲の対象としてしか見ることが出来ていなかったのだろうか。
私はソープランドを探した。サービスとして間違いなくセックスが出来るのはそこだと知っていた。「ソープ 都内 評判」で検索すると、都内のソープランドが価格別で並んでいるサイトが見つかる。そのサイトでは入浴料とサービス料の総額記載があり、上は10万近いものから、下は1万と少し。如何にもピンキリだった。価格が高いところはサイトも丁寧な作りで加工がされているだろうが、女性は綺麗で、若く、グラマー。安いところはサイトも雑で、高齢、不美人、肥満体といった感じだ。
大学生だった私は、一番上のクラスに行けるほど金を持っていなかったが、最下位で童貞を捨てるほど、自分を大切にしていなかった訳ではない。大衆として紹介されている店を調べていく。接客してくれる女性、金額、時間、ホームページの見栄え。いくつかの条件を元に候補を絞り、更に各店の口コミサイトを見て、篩にかけていく。最終的に120分総額45,000円の店舗の女性に決めた。
その女性は、目元しか写っていない写真だったが、それを見る限りは猫目で好みな雰囲気で、またFカップと巨乳だった。今思えば、別れた彼女は狸顔で服の上から見る限り、胸は目立たなかったので、無意識に真逆の女性を選んでいたことになる。
決行は授業もバイトも入れていない日にした。その日はソープに行くことだけを活動とするように。
希望と準備が整ったので、ホームページに記載してある番号に電話を掛ける。
「お電話ありがとうございます、○○です」
やけに早口で聞き取りづらい男性の声。予約したいと伝える。
「ありがとうございます。御希望の女の子は、どの子ですか?」
開きっぱなしにしてあるパソコンの画面を見ながら、女性の名前を伝える。
「△△ちゃんですね。御希望の時間帯はございますか?」
出来る限り早い時間帯がいいです。その女性が疲れる前に、出来れば、その日の処女を欲しい。
「でしたら、13:00から空いていますので、それでお受け致します」
ありがとうございます。よろしくお願いします。その女性の出勤は13:00からだったので、全て私の希望通りに進んだ形となった。
「送迎は御希望なさいますか?」
お願いします。上野駅から。
「かしこまりました。でしたら、そのように手配します。予約時間の1時間前、12:00にもう一度お電話をお願い致します。その時に、送迎車のご案内も致します」
わかりました。ありがとうございます。
「では、ご予約お受け致しました。ありがとうございました」
電話が切れる。心臓が強く動悸を打っていた。そして、私はソープへ行く。
細かい話は明日以降に続ける。
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