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19.05.06
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連休の最終日。この10連休の間は社会復帰施設も休みなので、何もない環境でぼんやりする時間を得ることが出来た。こういう何にも追われていない時間には、勝手に読んできた本や聴いてきた音楽が思い返されて、色々な考えが立ち上がってきたりする。そういう時に浮かんできた考えを用いて、私は小説をこっそり書いて賞に応募している。毎回1次落ちだが、とても良いものを書いている。それを理解しない業界や社会はクソだ。そういう気持ちでやっている。賞に応募をしているのに矛盾をしたことを書くが、社会の益に奉仕しない自分の為だけの活動、と言うのは非常に楽しい。そこにはノルマも、在り得べき姿も無い。好き勝手に、自分の言葉で、世界を汚していく。世界側から見れば取るに足らないノイズ未満だが、オタク気味な私はバタフライ・エフェクトを信奉しているので、私がここで文章を書くことで、将来的に何かが大きく変わると信じたい。まずは書かなければ変わらない。伊坂幸太郎のフィッシュストーリー的に、それは私に届かないものかもしれないが、そういうことを信じて書いている。いずれ、それらの小説も公開しようと思う。あとは、現在、ゲームも作成している。それも完成したら公開する。そう言えば、今日は文学フリマ東京がやっていたのを忘れていた。私と似たような志を持つ者達が沢山いただろうから、行けばよかった。
昨日からの続き。ひまチャットで改めて出会った人。ヒョウコとミント。ヒョウコは兵庫暮らし、ミントは東北に居を構えていたので、凡そ実際に会うことが出来るとは思えず、かつてのアイカやユニコと同じような結末を迎えそうだった。
ユニコの時と同じように、ヒョウコともミントとも、仲良くなるに従って、会話の中で「会いたいね」なんて言葉が出るようになった。だが、私が東京にいることを彼女達も知っていたから「やっぱり、無理だろうね」なんて結論に終わってしまうことが殆どだった。
第1期や今までの恋愛に沿えば、それで冷めた気分になって終わってしまっていたのだが、今回は違った。その異なっていた部分はいくつかあるが、1つはカカオトーク内のチャットが途切れなかったことだ。ヒョウコは行動的で、常に話題を切らさず、私が相槌しかしなくても会話が円滑に進むような形を作ってくれた。ミントはよく写真を撮る子で、夕焼けが綺麗だった、とか、バイトで売ったケーキ、とかの写真をよく送ってくれて、それに関しても私は相槌を打つだけで、何となく空気を継続させることが出来た。
その間に、何度も「やっぱり会ってみたいね」という話が出てきて、初めのうちは冗談めいていたものが、次第に本気の空気を画面越しに感じられる程になってきた。それが決定的になったと思えたのは、お互いの写真を交換した時だ。それはまず、ヒョウコと行われた。「本当に、実際に、会ってみようか」みたいなところまでいったのが、先にヒョウコだった、と言うだけだ。ここまで来たタイミングで、ヒョウコは私の顔を見たい、と言った。当然、そういうところにも踏み込まれなければならないよな、と思いながらも、どこかしら悲しかった。インターネット上の世界であれば、言葉だけで楽しくすることが出来るのに、それが現実と繋がる時にはどうしたって容姿であったりリアルな身体と向き合わなければいけなくなる。一方で、私もヒョウコの顔を見てみたかった。私は面食いだと自覚があった。
私は、写真を撮られることを殆ど避けていたから、丁度良い写真が無く、どうせ会うことになるのならば、会ってからがっかりされるよりも会う前に可能性を潰していた方が良いと思い、免許証の証明写真をスマホで撮影して送りつけた。
「ありがとうございます!」
送信した後に、良いとも悪いとも言われず、それだけ返信がきた。そこから少しした後で、彼女の写真が送られてきた。お洒落なカフェでカップにスマホを向けているところで、顔を下に向けていて、はっきりと顔がわからないものだった。
「恥ずかしいから、顔がはっきりしていないやつでごめんなさい」
それはずるくないか? だが、そんなことは言わない。「ありがとう!」とちゃんと述べた。顔はちゃんと見えないにしろ、雰囲気は伝わり、それは綺麗な人に思えた。そして、どちらかと言えば、明るいスクールカースト上位感があって、会うのを恐れてしまうような。
写真の交換を終えて、ヒョウコの連絡が途絶える、なんてことはなかった。それは最低限の礼儀だったか、それともクリアラインは越えたのか。どちらにせよ、ヒョウコとの関係はそのまま続き、実際に会う予定がどんどん詰められていった。
細かい話は明日以降に続ける。
昨日からの続き。ひまチャットで改めて出会った人。ヒョウコとミント。ヒョウコは兵庫暮らし、ミントは東北に居を構えていたので、凡そ実際に会うことが出来るとは思えず、かつてのアイカやユニコと同じような結末を迎えそうだった。
ユニコの時と同じように、ヒョウコともミントとも、仲良くなるに従って、会話の中で「会いたいね」なんて言葉が出るようになった。だが、私が東京にいることを彼女達も知っていたから「やっぱり、無理だろうね」なんて結論に終わってしまうことが殆どだった。
第1期や今までの恋愛に沿えば、それで冷めた気分になって終わってしまっていたのだが、今回は違った。その異なっていた部分はいくつかあるが、1つはカカオトーク内のチャットが途切れなかったことだ。ヒョウコは行動的で、常に話題を切らさず、私が相槌しかしなくても会話が円滑に進むような形を作ってくれた。ミントはよく写真を撮る子で、夕焼けが綺麗だった、とか、バイトで売ったケーキ、とかの写真をよく送ってくれて、それに関しても私は相槌を打つだけで、何となく空気を継続させることが出来た。
その間に、何度も「やっぱり会ってみたいね」という話が出てきて、初めのうちは冗談めいていたものが、次第に本気の空気を画面越しに感じられる程になってきた。それが決定的になったと思えたのは、お互いの写真を交換した時だ。それはまず、ヒョウコと行われた。「本当に、実際に、会ってみようか」みたいなところまでいったのが、先にヒョウコだった、と言うだけだ。ここまで来たタイミングで、ヒョウコは私の顔を見たい、と言った。当然、そういうところにも踏み込まれなければならないよな、と思いながらも、どこかしら悲しかった。インターネット上の世界であれば、言葉だけで楽しくすることが出来るのに、それが現実と繋がる時にはどうしたって容姿であったりリアルな身体と向き合わなければいけなくなる。一方で、私もヒョウコの顔を見てみたかった。私は面食いだと自覚があった。
私は、写真を撮られることを殆ど避けていたから、丁度良い写真が無く、どうせ会うことになるのならば、会ってからがっかりされるよりも会う前に可能性を潰していた方が良いと思い、免許証の証明写真をスマホで撮影して送りつけた。
「ありがとうございます!」
送信した後に、良いとも悪いとも言われず、それだけ返信がきた。そこから少しした後で、彼女の写真が送られてきた。お洒落なカフェでカップにスマホを向けているところで、顔を下に向けていて、はっきりと顔がわからないものだった。
「恥ずかしいから、顔がはっきりしていないやつでごめんなさい」
それはずるくないか? だが、そんなことは言わない。「ありがとう!」とちゃんと述べた。顔はちゃんと見えないにしろ、雰囲気は伝わり、それは綺麗な人に思えた。そして、どちらかと言えば、明るいスクールカースト上位感があって、会うのを恐れてしまうような。
写真の交換を終えて、ヒョウコの連絡が途絶える、なんてことはなかった。それは最低限の礼儀だったか、それともクリアラインは越えたのか。どちらにせよ、ヒョウコとの関係はそのまま続き、実際に会う予定がどんどん詰められていった。
細かい話は明日以降に続ける。
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