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トドメの一撃
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自身の想定していた場所とは違ったところから飛び出し、周囲の景色の違いに困惑するシン。周囲を見渡し、目標であったにぃなと少女を探す。すると、移動する前の場所よりかは近づいていたが、狙い通りリザードの先回りをすることは出来なかった。
距離的にはリザードが有利。全力で向かえばシンも追いつけるかもしれない。今は兎に角考えてる暇はないと、影から抜け出した彼は身体に鞭を打ち走り出す。
「にぃなッ!リザードが来てる!!」
「分かってる・・・。でも・・・もう少しなんだッ!」
彼女の必死の回復により、吹き飛ばされた衝撃で気を失っていた少女が目を覚まし、にぃな越しに見えるリザードの姿を見て目が覚めたように瞳孔を開く。
既にリザードは戟を背中の方にまで捻り、攻撃の為の準備段階に入っている。普通に振るうよりも勢いが増している分、その威力は絶大だろう。
少女は咄嗟ににぃなの身体を、倒れる自分の身体の方へ引き寄せ、上下を逆転する。そして、四つん這いの状態でにぃなに覆い被さるような体勢になったところで、リザードの強烈な一撃が振われた。
「ッ・・・!!」
激しく鳴り響いた金属音。僅かに間に合わなかったシンには、少女の鎧が両断される一撃のように見えていた。
リザードは振り抜いた一撃のまま、動きを止めている。そしてその下にいるにぃなと少女も動かない。
まさか殺されてしまったのかと、その壮絶な光景に言葉が出てこない。全ての役者が時を止められたかのように静止する中、シンは肝心なことに気がついた。
攻撃を受けたと思われていた少女の周りには、血液のような液体が一切見受けられない。つまり、どういう訳か少女らはリザードの一撃を防げたようだった。
にぃなに覆い被さるように四つん這いになった少女の片腕は、肩の方へと伸びており、その手には剣が握られていた。間一髪のところで少女は、肩の後ろに手を回し、そこで彼女の武器である剣を出現させていたのだ。
剣を取り出してから防御体勢に入るよりも、ずっと効率的で素早い判断だった。彼女がいつの間にそこまで、現実世界での戦闘に慣れたのかは分からないが、シンの胸の中にある大きな靄は消え去った。
安堵して思わず止めていた息を大きく吐き出すシン。すぐに気を引き締め、リザードの背後から攻撃を狙う。
リザードの一撃を防いだ少女は、そのまま横に身体を回転させながら体勢を反転させると、その勢いのまま片膝をつき剣を振るう。
だがリザードは少女の剣を、クルクルと回して持ち替えた戟によって地面に突き刺し固定する。すると、反対の手で拳を握り、両手で剣を握る少女の顔面目掛けて拳を振るった。
しかし、リザードの拳は少女の眼前で止まる。シンのスキルによって影が繋がれ、一瞬動きが鈍っていたのだ。すぐに影は切り離されたが、その隙に拳の軌道上から逃れた少女。
影が離れたと同時に動き出したリザードの拳は、地面に命中し周囲にヒビを入れる程の威力であったことは刻んだ。少女は怯むことなく立ち上がり、地面に突き刺さるリザードの腕へ足を絡め、絞め技を腕にキメる。
「ぅぉぉおおらあああッ!!」
にぃなの掛けていたステータス上昇の魔法が活きる。通常の彼女の力では、変異種のリザードを押さえつける事は不可能だった。だが、今の彼女は僅かにリザードを押さえつけられるだけの力を得ていた。
身動きが取れなくなるリザードに、背後から接近していたシンが飛びかかる。締められている反対の腕で戟を振おうとするが、シンによってその腕は蹴り飛ばされる。
リザードの腕を足場として、真上に飛び上がったシンは身体を回転しながら落下し、渾身の投擲をリザードの首裏に投げはなった。
まるで大砲かのような勢いで放たれた短剣は、リザードの首を貫通して地面に突き刺さる。人の身体に流れる血液とは違った色の液体を撒き散らし、これまでに見ないほどのダメージを伺わせた。
これは致命的な一撃になっただろうと、その場の誰もが思っていた。しかし、変異種のリザードは蹌踉めきながらもぽっかりと空いた喉の傷痕を覆いながら、武器を手放しフラフラと歩いている。
「まだ消えていないッ・・・!?トドメを刺さないとッ!」
着地したシンが声をあげてリザードの元へ駆けて行く。その声に少女も反応し、リザードの戟によって固定されていた剣を拾い上げ、シンの動きに合わせトドメを刺しにかかる。
シンは飛び上がり上空から、少女は剣先を地面に擦らせ火花を散らしながらリザードに近づき、損傷した首に狙いを定める。リザードの頭部に逆立ちをするように片手をついたシンは、直に自身の影をリザードに送り込み拘束する。
回復に手一杯になっていたリザードに、シンの影を解除している余裕などなかった。身動きを封じられたリザードは首を押さえたまま硬直し、少女の斬撃が押さえた腕ごと切り落とし首を刎ねた。
距離的にはリザードが有利。全力で向かえばシンも追いつけるかもしれない。今は兎に角考えてる暇はないと、影から抜け出した彼は身体に鞭を打ち走り出す。
「にぃなッ!リザードが来てる!!」
「分かってる・・・。でも・・・もう少しなんだッ!」
彼女の必死の回復により、吹き飛ばされた衝撃で気を失っていた少女が目を覚まし、にぃな越しに見えるリザードの姿を見て目が覚めたように瞳孔を開く。
既にリザードは戟を背中の方にまで捻り、攻撃の為の準備段階に入っている。普通に振るうよりも勢いが増している分、その威力は絶大だろう。
少女は咄嗟ににぃなの身体を、倒れる自分の身体の方へ引き寄せ、上下を逆転する。そして、四つん這いの状態でにぃなに覆い被さるような体勢になったところで、リザードの強烈な一撃が振われた。
「ッ・・・!!」
激しく鳴り響いた金属音。僅かに間に合わなかったシンには、少女の鎧が両断される一撃のように見えていた。
リザードは振り抜いた一撃のまま、動きを止めている。そしてその下にいるにぃなと少女も動かない。
まさか殺されてしまったのかと、その壮絶な光景に言葉が出てこない。全ての役者が時を止められたかのように静止する中、シンは肝心なことに気がついた。
攻撃を受けたと思われていた少女の周りには、血液のような液体が一切見受けられない。つまり、どういう訳か少女らはリザードの一撃を防げたようだった。
にぃなに覆い被さるように四つん這いになった少女の片腕は、肩の方へと伸びており、その手には剣が握られていた。間一髪のところで少女は、肩の後ろに手を回し、そこで彼女の武器である剣を出現させていたのだ。
剣を取り出してから防御体勢に入るよりも、ずっと効率的で素早い判断だった。彼女がいつの間にそこまで、現実世界での戦闘に慣れたのかは分からないが、シンの胸の中にある大きな靄は消え去った。
安堵して思わず止めていた息を大きく吐き出すシン。すぐに気を引き締め、リザードの背後から攻撃を狙う。
リザードの一撃を防いだ少女は、そのまま横に身体を回転させながら体勢を反転させると、その勢いのまま片膝をつき剣を振るう。
だがリザードは少女の剣を、クルクルと回して持ち替えた戟によって地面に突き刺し固定する。すると、反対の手で拳を握り、両手で剣を握る少女の顔面目掛けて拳を振るった。
しかし、リザードの拳は少女の眼前で止まる。シンのスキルによって影が繋がれ、一瞬動きが鈍っていたのだ。すぐに影は切り離されたが、その隙に拳の軌道上から逃れた少女。
影が離れたと同時に動き出したリザードの拳は、地面に命中し周囲にヒビを入れる程の威力であったことは刻んだ。少女は怯むことなく立ち上がり、地面に突き刺さるリザードの腕へ足を絡め、絞め技を腕にキメる。
「ぅぉぉおおらあああッ!!」
にぃなの掛けていたステータス上昇の魔法が活きる。通常の彼女の力では、変異種のリザードを押さえつける事は不可能だった。だが、今の彼女は僅かにリザードを押さえつけられるだけの力を得ていた。
身動きが取れなくなるリザードに、背後から接近していたシンが飛びかかる。締められている反対の腕で戟を振おうとするが、シンによってその腕は蹴り飛ばされる。
リザードの腕を足場として、真上に飛び上がったシンは身体を回転しながら落下し、渾身の投擲をリザードの首裏に投げはなった。
まるで大砲かのような勢いで放たれた短剣は、リザードの首を貫通して地面に突き刺さる。人の身体に流れる血液とは違った色の液体を撒き散らし、これまでに見ないほどのダメージを伺わせた。
これは致命的な一撃になっただろうと、その場の誰もが思っていた。しかし、変異種のリザードは蹌踉めきながらもぽっかりと空いた喉の傷痕を覆いながら、武器を手放しフラフラと歩いている。
「まだ消えていないッ・・・!?トドメを刺さないとッ!」
着地したシンが声をあげてリザードの元へ駆けて行く。その声に少女も反応し、リザードの戟によって固定されていた剣を拾い上げ、シンの動きに合わせトドメを刺しにかかる。
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