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街の司祭様
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アルバの街中で昨日までは見なかった、噂に聞く目に見える音というものを発見したシン達は、他の者達がその音に触れているのを見て害が無さそうであると知ると、今度は自分達で実際に触れてみる事にした。
「なんて無茶なことを・・・。何かあったらどうするつもりだったんだ?」
「あんなにそこら中にあるものが何か実害を出していたら、それこそ騒ぎになっているんじゃないか?」
シンの言うことにも一理あったが、ミアは他の者達に聞こえぬようシンに寄り、小声で一つの可能性について話した。
「私達にだけ何かがあるものだったかもしれないだろ?」
「ユーザーであるが故ってこと?」
あまり長く二人で話していると怪しまれると思ったのか、ミアはすぐに元の自分の位置へと戻り何事もなかったかのように話を続けた。
「それが何かの術の発動の合図や、引き金だったかもしれないだろ?今回は何もなかったからよかったものの、今後はもうちょっと慎重にだな・・・」
心配するミアに、シンは自分なりに考えがあっての事だったと彼女に伝える。それは、万が一ミアの言うように何かの罠だったとしても、誰よりも信用のできる仲間の証言と症状を獲得できること。加えて、二手に分かれていることから、シン達が何らかの術に陥っても、ミアとアカリは正常な状態でいられる状況だったからだと伝える。
確かに街で聞く噂というのは、信憑性に欠けるものが多く必ずしも当てになるものではない。それならば、仲間の誰かが実際に体験しその後の経過を見守ることで新たな発見と真実が見えてくるというもの。
上手いことシンに納得のいく話をされてしまったミアは、珍しくそれ以上追求することはなくただ純粋に心配したことだけを伝え、その場は収まった。
「それで?音のシャボン玉とやらを割って、何が起きた?」
「おう!それがよぉ、ただ短い音楽が流れたり色んな音が聞こえるだけで、それ以上のことは何もなかったんだ。でもよでもよ!街中じゃ聞けないような海の音とか潮の匂いまで感じたんだ!すげぇぜ、ありゃぁ!アカリも後でやってみろよ」
「私が聞いたところで、何の音なのかわかりますでしょうか?」
「何だよ、じゃぁ俺が一緒に聞いて何の音なのか教えてやる!旅の中でその音の答え合わせをする楽しみも増えるじゃねぇか」
アカリに目に見える音の体験を進めるツバキ。それぞれの状態の検証という意味でも、ミアとアカリはその目に見える音の影響を受けないようにし、暫くシン達との違いを探りたかったが、ツバキの言うように記憶のないアカリにとって、世界中の音を体験できるというのは魅力的であり、旅の目的の一つにもなり得る。
「アカリはどうしたいんだ?影響を受けていないのはワタシら二人だけだ。どっちかが影響を受けていなければそれでいい」
「いいのですか?」
「遠慮することはない。アカリがそうしたいと思うのならしていいんだぞ?」
「私は・・・御免なさい!やっぱり私も体験してみたいです!」
アカリは自分の内から込み上げてくる好奇心を抑え込むことができないといった様子で、ミアに素直な気持ちを打ち明ける。ミアもそれでいいと思っており、抑圧されるような生活を送って欲しくないとも思っていたので、寧ろ灯りが自身の気持ちを打ち明けてくれたことが嬉しかったようだ。
「それじゃぁしっかり食って、英気を養わなきゃな」
「あれ?じゃぁ今度は二人が出掛けるのかい?」
「出掛けるっていうか、宿屋を見つけなきゃだろ」
泊まる所なら既にあるだろと言わんばかりの表情を浮かべる街に出ていた三人。いくらでも泊まっていいと言われたからとはいえ、他にも困っている人々の面倒を見ている教会に迷惑は掛けられないと伝える。
厚意に甘え続けるのも悪いと、三人も納得しその後に控える宿屋探しにそれまで明るかった表情が、一気に不安の形相へと変わる。
一行はシン達が買ってきた食事を寮内で堪能し、出発の為荷物をまとめる。その中でアカリは、自分の荷物から取り出した植物の葉を使って何やら作業を始めていた。
「何してるんだ?」
ミアが覗き込むと、彼女の手元には現代で言うところアロマのような物が置かれていた。様々な植物やハーブのエキスを抽出し、匂いのキツくない自然な香りで部屋の消臭を行うのだという。
時間経過と共にエキスの染み込んだ綿で出来た棒が入れ物の中へと消えていき、最終的にはそのままエキスごと土に撒けば肥料にもなるという、一石二鳥の物を置き土産にしていた。
「お食事で匂いがついてしまったかもしれません。換気も必要ですが、少しでも居心地の良い部屋になるようにと、お礼を込めて残しておこうと思いまして・・・」
「そうか、ありがとうな。そこまで気が回らなかったから助かるよ、アカリ」
「いえいえ、とんでもないです」
荷物をまとめ、部屋をできるだけ元の状態へと戻した一行は、アルバでの第一夜を明かした部屋に別れを告げ、寮の出口である受付の方へと向かっていった。
お世話になった寮を出ていくことを受付の男に伝え、紹介してくれたクリスへ感謝の言葉を伝言として残していく。受付の男は、司祭様さえ許せばまた来いよと笑顔で送り出してくれた。
「先ずは教会に行って、寮を貸してくれたことのお礼を言いに行かなきゃな」
「司祭様、マティアスさんって言ったっけ?」
「あぁ、クリスが手伝いをしているという司祭のマティアス・ルター。昨日の人の良さそうな感じの人だな」
「教会だったらクリスの奴もいそうだな。伝言を残す必要もなかったんじゃねぇの?」
「まぁ会えたら会えただ。彼にも世話になったからな、直接言えなかったにしろ、一言ぐらい残していかないと悪いだろ?」
「それもそっかぁ。あ~あぁ、また宿屋探しかよ。こんなんばっかだな」
「でも今回はお昼から探せるからね!時間帯的になら、今まで以上に予約は取りやすいと思うよ」
寮を出た後は、話にもあった通り教会へと向かう一行。グーゲル教会の司祭を務めているマティアス・ルターとは、昨夜にクリスに紹介されて面識がある。その時にはあまりじっくり話を聞いたり、どんな人物なのかを探ることは出来なかったが、司祭と直接話す機会も中々ないだろう。
お礼を伝えるついでに、街のことをよく知っている立場であろうマティアスに、彼しか知らない街の事情などを聞けないかと目論みを立てるミアだった。
「なんて無茶なことを・・・。何かあったらどうするつもりだったんだ?」
「あんなにそこら中にあるものが何か実害を出していたら、それこそ騒ぎになっているんじゃないか?」
シンの言うことにも一理あったが、ミアは他の者達に聞こえぬようシンに寄り、小声で一つの可能性について話した。
「私達にだけ何かがあるものだったかもしれないだろ?」
「ユーザーであるが故ってこと?」
あまり長く二人で話していると怪しまれると思ったのか、ミアはすぐに元の自分の位置へと戻り何事もなかったかのように話を続けた。
「それが何かの術の発動の合図や、引き金だったかもしれないだろ?今回は何もなかったからよかったものの、今後はもうちょっと慎重にだな・・・」
心配するミアに、シンは自分なりに考えがあっての事だったと彼女に伝える。それは、万が一ミアの言うように何かの罠だったとしても、誰よりも信用のできる仲間の証言と症状を獲得できること。加えて、二手に分かれていることから、シン達が何らかの術に陥っても、ミアとアカリは正常な状態でいられる状況だったからだと伝える。
確かに街で聞く噂というのは、信憑性に欠けるものが多く必ずしも当てになるものではない。それならば、仲間の誰かが実際に体験しその後の経過を見守ることで新たな発見と真実が見えてくるというもの。
上手いことシンに納得のいく話をされてしまったミアは、珍しくそれ以上追求することはなくただ純粋に心配したことだけを伝え、その場は収まった。
「それで?音のシャボン玉とやらを割って、何が起きた?」
「おう!それがよぉ、ただ短い音楽が流れたり色んな音が聞こえるだけで、それ以上のことは何もなかったんだ。でもよでもよ!街中じゃ聞けないような海の音とか潮の匂いまで感じたんだ!すげぇぜ、ありゃぁ!アカリも後でやってみろよ」
「私が聞いたところで、何の音なのかわかりますでしょうか?」
「何だよ、じゃぁ俺が一緒に聞いて何の音なのか教えてやる!旅の中でその音の答え合わせをする楽しみも増えるじゃねぇか」
アカリに目に見える音の体験を進めるツバキ。それぞれの状態の検証という意味でも、ミアとアカリはその目に見える音の影響を受けないようにし、暫くシン達との違いを探りたかったが、ツバキの言うように記憶のないアカリにとって、世界中の音を体験できるというのは魅力的であり、旅の目的の一つにもなり得る。
「アカリはどうしたいんだ?影響を受けていないのはワタシら二人だけだ。どっちかが影響を受けていなければそれでいい」
「いいのですか?」
「遠慮することはない。アカリがそうしたいと思うのならしていいんだぞ?」
「私は・・・御免なさい!やっぱり私も体験してみたいです!」
アカリは自分の内から込み上げてくる好奇心を抑え込むことができないといった様子で、ミアに素直な気持ちを打ち明ける。ミアもそれでいいと思っており、抑圧されるような生活を送って欲しくないとも思っていたので、寧ろ灯りが自身の気持ちを打ち明けてくれたことが嬉しかったようだ。
「それじゃぁしっかり食って、英気を養わなきゃな」
「あれ?じゃぁ今度は二人が出掛けるのかい?」
「出掛けるっていうか、宿屋を見つけなきゃだろ」
泊まる所なら既にあるだろと言わんばかりの表情を浮かべる街に出ていた三人。いくらでも泊まっていいと言われたからとはいえ、他にも困っている人々の面倒を見ている教会に迷惑は掛けられないと伝える。
厚意に甘え続けるのも悪いと、三人も納得しその後に控える宿屋探しにそれまで明るかった表情が、一気に不安の形相へと変わる。
一行はシン達が買ってきた食事を寮内で堪能し、出発の為荷物をまとめる。その中でアカリは、自分の荷物から取り出した植物の葉を使って何やら作業を始めていた。
「何してるんだ?」
ミアが覗き込むと、彼女の手元には現代で言うところアロマのような物が置かれていた。様々な植物やハーブのエキスを抽出し、匂いのキツくない自然な香りで部屋の消臭を行うのだという。
時間経過と共にエキスの染み込んだ綿で出来た棒が入れ物の中へと消えていき、最終的にはそのままエキスごと土に撒けば肥料にもなるという、一石二鳥の物を置き土産にしていた。
「お食事で匂いがついてしまったかもしれません。換気も必要ですが、少しでも居心地の良い部屋になるようにと、お礼を込めて残しておこうと思いまして・・・」
「そうか、ありがとうな。そこまで気が回らなかったから助かるよ、アカリ」
「いえいえ、とんでもないです」
荷物をまとめ、部屋をできるだけ元の状態へと戻した一行は、アルバでの第一夜を明かした部屋に別れを告げ、寮の出口である受付の方へと向かっていった。
お世話になった寮を出ていくことを受付の男に伝え、紹介してくれたクリスへ感謝の言葉を伝言として残していく。受付の男は、司祭様さえ許せばまた来いよと笑顔で送り出してくれた。
「先ずは教会に行って、寮を貸してくれたことのお礼を言いに行かなきゃな」
「司祭様、マティアスさんって言ったっけ?」
「あぁ、クリスが手伝いをしているという司祭のマティアス・ルター。昨日の人の良さそうな感じの人だな」
「教会だったらクリスの奴もいそうだな。伝言を残す必要もなかったんじゃねぇの?」
「まぁ会えたら会えただ。彼にも世話になったからな、直接言えなかったにしろ、一言ぐらい残していかないと悪いだろ?」
「それもそっかぁ。あ~あぁ、また宿屋探しかよ。こんなんばっかだな」
「でも今回はお昼から探せるからね!時間帯的になら、今まで以上に予約は取りやすいと思うよ」
寮を出た後は、話にもあった通り教会へと向かう一行。グーゲル教会の司祭を務めているマティアス・ルターとは、昨夜にクリスに紹介されて面識がある。その時にはあまりじっくり話を聞いたり、どんな人物なのかを探ることは出来なかったが、司祭と直接話す機会も中々ないだろう。
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