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現実と異世界の身体
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神楽笛とは、雅楽や御神楽などで用いられる横笛で、管楽器に分類される六つの指孔がある竹の管で作られた笛である。
対してシンが選んだオカリナとは、気鳴楽器の一種で発音に唇の振動を用いていないので、旧来の楽器分類法では、陶器やプラスチックなどで作られていても木管楽器に分類される。
他に展示されているリコーダーやフルートなどとは共振系の形状が異なっている為、ヘルムホルツ共鳴器と呼ばれるものに近い特性を持っている。発祥は十九世紀のイタリアと言われており、ブートリオというところのドナーチという菓子職人が、それまでの土笛にオカリーナと命名した事が始まりとされる。
ちなみにこの時初めて、西洋音階と言われるドレミファソが導入されたとも言われているそうだ。その原型にあった土笛と言うのは、大きな卵の形をしていたとされ、上部にある吹き口と指穴が左右対称に3つずつ開いている単純なものだったとされている。
「俺はこのオカリナにしようかな」
「笛かぁ、良いね!じゃぁ私はこれにしようかな?なんか日本の歴史とかで見た事あるよね、こういうの。店員さん、これは何という笛なんですか?」
「こちらは・・・」
ツクヨは手にした神楽笛の説明を店員に受けている。気が抜けていたツクヨの口から不意に飛び出した日本という言葉にシンはひやっとしたが、店員はそこまで気にしていない様子だった。
ホッと胸を撫で下ろすように安堵の溜め息を漏らしたシンは、手にしたオカリナとそれらが置かれている棚にある説明文に目を通す。そこには簡単な吹き方とオカリナの特徴が記載されていた。
暫くするとツバキの買い物が済み、その間シンとツクヨは買った笛を試せる部屋で、練習をしながらツバキの合流を待っていた。
「何だよ、アンタらも楽器買ってたのか?」
「も?君も何か買ったのかい?ツバキ」
「いや、そういう訳じゃねぇが音の出る発明品は思いついたぜ?勿論戦闘でも役立つ物もあるから、期待して待っててくれよな!」
「自分の買い物と言いつつ、みんなの為に何か作ってくれようとするなんて・・・。私は君のその健気さが・・・」
ツバキは照れた様子で否定すると、用が済んだならミア達と合流しようと提案する。その前に今度はシン達用の回復アイテムや投擲武器、それに戦闘用のアイテムを買い揃える為、今度は彼らの買い物にツバキが付き合う事になった。
シンの投擲武器は兎も角、戦闘用アイテムは探すのには困らなかった。回復アイテムに関してはそこら中の店で売っている食べ物や薬があり、状態異常を治すアイテムに関しては、音楽の街に因んだアイテムが多く販売されている。
オルゴールや簡易的な蓄音機、そして薬品の混ぜられたシャボン玉が特に郷土の色を強く感じさせ、アルバでの思い出が蘇るようだった。どれでも効果が同じであるのなら、その土地特有の回復アイテムの方に気が引かれていく。
ミア達との合流場所であるバッハ博物館までの道中、三人は時間を確認しながら回れるだけ回ろうと、一軒一軒に掛ける時間を減らしながら少しずつ博物館へと向かう。
その道すがらで訪れた店の中で、シン達は見覚えのある人物がまだ明るい内から豪快に酒を飲んでいるのを目撃する。その女は鳥を抱えた少女を連れ、周りの者達の煽るようなコールに応えるように、ジョッキに注がれた飲み物を一気に飲み干す。
「おっおい・・・あれってまさか」
「あっあぁ、間違いない・・・」
額に手を当て、呆れるように首を振るシン。そしてチラリと見たツクヨもまた、あれだけ注意したのにと期待を裏切られたようにガックリと肩を落としていた。
「わっかんねぇよなぁ。造船技師をしてた頃、海賊の奴らも楽しそうに朝まで酒を飲んで騒いでたけど、酒ってどうにも美味いって感じないんだよな。なぁシン、何で大人ってあんなになってまで酒を飲むんだ?」
「え?そう言われても俺もあまり飲む方じゃないからなぁ。そうだな・・・人との付き合いってのも多いと思うけど、俺は嫌なことや悩み事を忘れたい時とかかな。味はまぁ、慣れてくるもんだよ。俺も初めは飲めなかったし」
すると、ミアの飲酒に反対するツクヨもお酒についての体験談を語った。とは言っても、本人の経験ではなく、今彼らの前に広がる光景のように飲みの席での話だった。
彼の会社でも、取引先の人達との飲み会が頻繁に行われていたそうだが、これも仕事の内と断ることは出来ず、半ば強制的な残業のようなものだったという。
ツクヨは飲み会というものにそれ程抵抗感はなかったから良かったものの、若い新人達の中にはかなり苦痛に感じている者も少なくなかったようだ。その中でも酒を飲めない者達がいると、酔っ払った取引先に相手が何事も経験だと強引に酒を飲ませ、ツクヨが面倒を見ていた後輩の何人かは身体を壊して会社を去っていってしまったそうだ。
無論、何とかそんな後輩達に対して酒を勧めないで欲しいと、ツクヨも努力はしたそうだが彼にも家庭がある。守らなければならないものがある以上、強くは出られなかったと悔しそうに語る。
「何だよそれ、拷問と同じじゃねぇか!どんな組織だそりゃ!?俺の知ってる海賊達はそんな感じじゃなかったけどな」
「まぁ人もそれぞれだし、組織の形も色々あるって事だろう?まぁその点では、ミアは自ら好きで飲んでるからまだマシだけど・・・」
「けど、身体に良いって訳じゃないからね。私は心配何だよ。アレが癖になっちゃってるミアの健康や精神状態が・・・」
「・・・・・」
シンもそれ程詳しく聞いたことはなかったが、ミアもまた現実の世界で嫌な思いや絶望を経験してきている。それの反動が、このWoFの世界で出ているという事なのだろうか。
ミア達の元へ歩き出したツバキの後ろで、それについて行こうとするシンを呼び止めるツクヨが、こちらの世界での自分達の身体の仕組みについて疑問を抱いていた。
「ねぇシン、私自身もそうなんだが君達からもこんな話は聞いたことはなかったんだが・・・」
「?」
「私達の身体の健康状態って、こっちの世界だとどうなっているんだ?あぁ、健康状態っていうのは、状態異常とかそういうのじゃなくて、病気や風邪って意味でね?」
「そのまんまゲームと同じなら、そもそもそんな概念はないんだろうけど、詳しい事は俺にも・・・」
「そうか、そりゃぁそうだよね。君達も私と同じなんだもんね・・・」
「でも今は、疲労や空腹っていうのを感じる以上、現実の身体の仕様に近いと思った方がいいかもしれない。多少丈夫な身体ではあるだろうけど、興味本位で変な事はしない方がいいとは思う。あくまで俺の見解だけど・・・」
「いや、私もそう思うよ。だからこそ、ミアにももっと自分の身体を労ってあげて欲しいんだよね」
少し寂しそうな表情を浮かべながら、ツクヨはツバキの後を追いミアとアカリ達のいる場所へと向かう。彼の疑問は尤もだった。全く気にしていなかったと言えば嘘になるだろうが、それでも幸か不幸かこれまでの旅でシン達は、大きな病気などにはなった事がない。
ツクヨに言われ再び意識して考えてみると、これからはもっとそういった事に気を遣った方がいいのかもしれない。
対してシンが選んだオカリナとは、気鳴楽器の一種で発音に唇の振動を用いていないので、旧来の楽器分類法では、陶器やプラスチックなどで作られていても木管楽器に分類される。
他に展示されているリコーダーやフルートなどとは共振系の形状が異なっている為、ヘルムホルツ共鳴器と呼ばれるものに近い特性を持っている。発祥は十九世紀のイタリアと言われており、ブートリオというところのドナーチという菓子職人が、それまでの土笛にオカリーナと命名した事が始まりとされる。
ちなみにこの時初めて、西洋音階と言われるドレミファソが導入されたとも言われているそうだ。その原型にあった土笛と言うのは、大きな卵の形をしていたとされ、上部にある吹き口と指穴が左右対称に3つずつ開いている単純なものだったとされている。
「俺はこのオカリナにしようかな」
「笛かぁ、良いね!じゃぁ私はこれにしようかな?なんか日本の歴史とかで見た事あるよね、こういうの。店員さん、これは何という笛なんですか?」
「こちらは・・・」
ツクヨは手にした神楽笛の説明を店員に受けている。気が抜けていたツクヨの口から不意に飛び出した日本という言葉にシンはひやっとしたが、店員はそこまで気にしていない様子だった。
ホッと胸を撫で下ろすように安堵の溜め息を漏らしたシンは、手にしたオカリナとそれらが置かれている棚にある説明文に目を通す。そこには簡単な吹き方とオカリナの特徴が記載されていた。
暫くするとツバキの買い物が済み、その間シンとツクヨは買った笛を試せる部屋で、練習をしながらツバキの合流を待っていた。
「何だよ、アンタらも楽器買ってたのか?」
「も?君も何か買ったのかい?ツバキ」
「いや、そういう訳じゃねぇが音の出る発明品は思いついたぜ?勿論戦闘でも役立つ物もあるから、期待して待っててくれよな!」
「自分の買い物と言いつつ、みんなの為に何か作ってくれようとするなんて・・・。私は君のその健気さが・・・」
ツバキは照れた様子で否定すると、用が済んだならミア達と合流しようと提案する。その前に今度はシン達用の回復アイテムや投擲武器、それに戦闘用のアイテムを買い揃える為、今度は彼らの買い物にツバキが付き合う事になった。
シンの投擲武器は兎も角、戦闘用アイテムは探すのには困らなかった。回復アイテムに関してはそこら中の店で売っている食べ物や薬があり、状態異常を治すアイテムに関しては、音楽の街に因んだアイテムが多く販売されている。
オルゴールや簡易的な蓄音機、そして薬品の混ぜられたシャボン玉が特に郷土の色を強く感じさせ、アルバでの思い出が蘇るようだった。どれでも効果が同じであるのなら、その土地特有の回復アイテムの方に気が引かれていく。
ミア達との合流場所であるバッハ博物館までの道中、三人は時間を確認しながら回れるだけ回ろうと、一軒一軒に掛ける時間を減らしながら少しずつ博物館へと向かう。
その道すがらで訪れた店の中で、シン達は見覚えのある人物がまだ明るい内から豪快に酒を飲んでいるのを目撃する。その女は鳥を抱えた少女を連れ、周りの者達の煽るようなコールに応えるように、ジョッキに注がれた飲み物を一気に飲み干す。
「おっおい・・・あれってまさか」
「あっあぁ、間違いない・・・」
額に手を当て、呆れるように首を振るシン。そしてチラリと見たツクヨもまた、あれだけ注意したのにと期待を裏切られたようにガックリと肩を落としていた。
「わっかんねぇよなぁ。造船技師をしてた頃、海賊の奴らも楽しそうに朝まで酒を飲んで騒いでたけど、酒ってどうにも美味いって感じないんだよな。なぁシン、何で大人ってあんなになってまで酒を飲むんだ?」
「え?そう言われても俺もあまり飲む方じゃないからなぁ。そうだな・・・人との付き合いってのも多いと思うけど、俺は嫌なことや悩み事を忘れたい時とかかな。味はまぁ、慣れてくるもんだよ。俺も初めは飲めなかったし」
すると、ミアの飲酒に反対するツクヨもお酒についての体験談を語った。とは言っても、本人の経験ではなく、今彼らの前に広がる光景のように飲みの席での話だった。
彼の会社でも、取引先の人達との飲み会が頻繁に行われていたそうだが、これも仕事の内と断ることは出来ず、半ば強制的な残業のようなものだったという。
ツクヨは飲み会というものにそれ程抵抗感はなかったから良かったものの、若い新人達の中にはかなり苦痛に感じている者も少なくなかったようだ。その中でも酒を飲めない者達がいると、酔っ払った取引先に相手が何事も経験だと強引に酒を飲ませ、ツクヨが面倒を見ていた後輩の何人かは身体を壊して会社を去っていってしまったそうだ。
無論、何とかそんな後輩達に対して酒を勧めないで欲しいと、ツクヨも努力はしたそうだが彼にも家庭がある。守らなければならないものがある以上、強くは出られなかったと悔しそうに語る。
「何だよそれ、拷問と同じじゃねぇか!どんな組織だそりゃ!?俺の知ってる海賊達はそんな感じじゃなかったけどな」
「まぁ人もそれぞれだし、組織の形も色々あるって事だろう?まぁその点では、ミアは自ら好きで飲んでるからまだマシだけど・・・」
「けど、身体に良いって訳じゃないからね。私は心配何だよ。アレが癖になっちゃってるミアの健康や精神状態が・・・」
「・・・・・」
シンもそれ程詳しく聞いたことはなかったが、ミアもまた現実の世界で嫌な思いや絶望を経験してきている。それの反動が、このWoFの世界で出ているという事なのだろうか。
ミア達の元へ歩き出したツバキの後ろで、それについて行こうとするシンを呼び止めるツクヨが、こちらの世界での自分達の身体の仕組みについて疑問を抱いていた。
「ねぇシン、私自身もそうなんだが君達からもこんな話は聞いたことはなかったんだが・・・」
「?」
「私達の身体の健康状態って、こっちの世界だとどうなっているんだ?あぁ、健康状態っていうのは、状態異常とかそういうのじゃなくて、病気や風邪って意味でね?」
「そのまんまゲームと同じなら、そもそもそんな概念はないんだろうけど、詳しい事は俺にも・・・」
「そうか、そりゃぁそうだよね。君達も私と同じなんだもんね・・・」
「でも今は、疲労や空腹っていうのを感じる以上、現実の身体の仕様に近いと思った方がいいかもしれない。多少丈夫な身体ではあるだろうけど、興味本位で変な事はしない方がいいとは思う。あくまで俺の見解だけど・・・」
「いや、私もそう思うよ。だからこそ、ミアにももっと自分の身体を労ってあげて欲しいんだよね」
少し寂しそうな表情を浮かべながら、ツクヨはツバキの後を追いミアとアカリ達のいる場所へと向かう。彼の疑問は尤もだった。全く気にしていなかったと言えば嘘になるだろうが、それでも幸か不幸かこれまでの旅でシン達は、大きな病気などにはなった事がない。
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