86 / 146
第四章 復讐その四 アルグレア王国と神の眷属 前編
聖女の来訪
しおりを挟む
「あうあう……」
執務室のデスクに突っ伏しながら、ライラ様が変な呻き声を上げている。
やっぱりモーカムの街に自治権を与えたとはいえ、仕事の量は相変わらずのようで、要塞の建造がひと段落した僕も仕事を手伝っているところだ。
ハンナさんは、屋敷の使用人が大量に辞めてしまったあおりを受け、侍女としての仕事に大忙しだ。
もちろん僕も、朝と夜に[技術者]の力で屋敷の清掃をしてその手助けをしている。
いや、まあ……清掃じゃなくて作り変えだけど……。
「……もういっそのこと、私も今すぐにでも貴族を辞めてもいいと思うのですが……」
書類を手に取りながら、自暴自棄になったライラ様がポツリ、と呟く。
「い、いやいや!? 辞めるにしても領民達が困らないように道筋を立ててあげないといけませんからね!?」
「あうう……」
僕が慌ててそう言うと、ライラ様はガックリとうなだれた。
まあ、いざ辞めるための準備をするとなると、今の仕事量の三倍……いや、五倍はあるだろうからなあ……。
「お嬢様! アデル様!」
すると、ハンナさんが勢いよく扉を開け、執務室に飛び込んできた。
「ハ、ハンナ、どうしたのですか!?」
「例の[聖女]ですが、二日後に到着するとのことです!」
「「二日後!?」」
ハンナさんの言葉に、僕とライラ様は思わず聞き返す。
「はい! 今はモーカムの街に逗留しているらしく、迎え入れる準備をするようにとのことです!」
そう説明すると、ハンナさんがライラ様に書簡を渡した。
「本当ですね……まあ、律儀な方といえばそれまでですが……」
「ですね……」
ライラ様の隣で書簡を覗き込みながら、僕もその呟きに同意する。
「とにかく、[聖女]の目的は分かりませんが、さすがに粗相があってはけません。ハンナ」
「お任せください、お嬢様」
ライラ様の意を酌み取り、ハンナさんがゆっくりとカーテシーをした。
「僕は聖女様のための来賓室を綺麗にします。ハンナさんもアドバイスしていただいてもいいですか?」
「もちろんです!」
僕がそうお願いすると、ハンナさんはフンス、と気合いを入れた。
「二人共、ではよろしくお願いします」
「「はい!」」
◇
「だ、大丈夫ですかね……」
僕はワイシャツの襟元に指を差し込んでクイ、と広げてみる。
「うふふ、とてもよくお似合いです♪」
ハンナさんは執事用の服を着て窮屈そうにする僕の姿を見て微笑んだ。
ま、まあ、ゴドウィンのパーティーの時にもタキシードを着てるから、こういうのが初めてって訳ではないけど……うう、やっぱり落ち着かないなあ……。
「アデル様、このようなお願いをしてしまい申し訳ありません……」
「いえいえ、この屋敷には僕達三人しかいないのですから仕方ないですよ」
シュン、と俯くライラ様を、僕は苦笑しながら慰める。
[聖女]がこの屋敷に逗留している間、僕は侍従としてハンナさんと一緒にお世話をすることになった。
今さら使用人だった方達に短期間とはいえ戻ってきていただいてもお互い気まずいだけだし、それなら気心の知れたこの三人で対応したほうが、はるかに気分がいい。
ということで、僕はライラ様にそう申し出ると、最初は難色を示したもののハンナさんのアシストもあってこういう結果になったのだ。
「うふふ……こうやって侍従のアデル様とメイドの私が並ぶと、お似合いだと思いませんか?」
う、うわあ……また返答に困ることを……。
い、いやまあ、ハンナさんにそう思ってもらえるのはこの上なく嬉しくはあるんだけれども。
「……何を言っているんですか。やはりここは、主君の傍に立つ侍従のほうが映えますよ。ねえ、アデル様?」
「あ、あははー……」
そ、それも僕的にはかなり“あり”ではあるんですが、へ、返事できない……。
でも。
「「あ……」」
「……少なくとも、お二人の傍が僕の居場所であることは間違いないですね」
二人の手を取ってそう言うと、僕はニコリ、と微笑む。
「ふふ……嬉しいです」
「ありがとうございます……」
二人も頬を染め、嬉しそうに僕の手を慈しむように握り返してくれた。
「では、街の入口までお出迎えに参りましょうか」
「「はい!」」
僕達は屋敷を出ると、馬車に乗ってモーカムの街側である東門へと向かう。
「やはり、この馬車の座り心地は良いですね……」
「この馬車に慣れてしまうと、他の馬車にはもう乗れませんね」
両隣りに座る二人が、御者席の革張りのシートを触りながらそう呟く。
僕としても、二人にここまで気に入ってもらえると鼻が高い。
そうして馬車に揺られながら東門に着いた僕達は、街道にその姿が見えるまで車内で待機することにした……んだけど。
「お嬢様、そろそろ交代では?」
「そ、そんな! まだほんの少ししか経っていないではないですか!」
「あ、あははー……」
向かいに座るハンナさんが澄ました表情でライラ様にそう促すと、僕の隣に座るライラ様は肩を怒らせて抗議した。
僕としては、ただただ苦笑するしかない。
ま、まあ、二人が協議した結果、『僕の隣に座るのは交代制で』ということになったので、僕がどうこう言うこともできない訳で……。
……も、もう少しこの馬車を大きく作り直そうかな……。
そんなことを考えていると。
「あ、あれ……」
窓を覗くと、街道の先から一台の馬車がこちらに向かっているのが見えた。
「どうやら到着されたようですね……アデル様、ハンナ、馬車を降りて出迎えましょう」
ライラ様の言葉を受け、僕達は馬車を降りて待つ。
[聖女]を乗せた馬車が近づくにつれ、よりその姿が鮮明になっていく。
その時。
「……あれはっ!」
突然、ライラ様が叫ぶ。
「ど、どうしたのですか!?」
僕はライラ様に慌てて尋ねる。
だって……表情こそ変わらないものの、ライラ様の右の瞳には明らかに怒りの色が見えたから。
「何であの連中が乗っているのですか!」
「あの連中、とは?」
「“黄金の旋風”の連中ですっ!」
「「ええっ!?」」
僕とハンナさんが驚きの声を上げる。
どうして“黄金の旋風”が[聖女]と一緒に!?
だけど、そんな連中が乗る馬車は、どんどんこちらへと近づいてきて、とうとう僕の肉眼でもその姿を確認することができた。
確かに、御者席にはロロとセシルが乗っていて、馬を操っていた。
エリアルやレジーナ……そして、カルラは車内にいるのだろう。
鋭く睨みつける僕の眼前までやって来た馬車が、ゆっくりと停車する。
馬車の扉が開き、一番最初に現れたのは。
「アデル様!」
「え……?」
王都の噴水の傍で出会った、神官服を着たあの女の子だった。
執務室のデスクに突っ伏しながら、ライラ様が変な呻き声を上げている。
やっぱりモーカムの街に自治権を与えたとはいえ、仕事の量は相変わらずのようで、要塞の建造がひと段落した僕も仕事を手伝っているところだ。
ハンナさんは、屋敷の使用人が大量に辞めてしまったあおりを受け、侍女としての仕事に大忙しだ。
もちろん僕も、朝と夜に[技術者]の力で屋敷の清掃をしてその手助けをしている。
いや、まあ……清掃じゃなくて作り変えだけど……。
「……もういっそのこと、私も今すぐにでも貴族を辞めてもいいと思うのですが……」
書類を手に取りながら、自暴自棄になったライラ様がポツリ、と呟く。
「い、いやいや!? 辞めるにしても領民達が困らないように道筋を立ててあげないといけませんからね!?」
「あうう……」
僕が慌ててそう言うと、ライラ様はガックリとうなだれた。
まあ、いざ辞めるための準備をするとなると、今の仕事量の三倍……いや、五倍はあるだろうからなあ……。
「お嬢様! アデル様!」
すると、ハンナさんが勢いよく扉を開け、執務室に飛び込んできた。
「ハ、ハンナ、どうしたのですか!?」
「例の[聖女]ですが、二日後に到着するとのことです!」
「「二日後!?」」
ハンナさんの言葉に、僕とライラ様は思わず聞き返す。
「はい! 今はモーカムの街に逗留しているらしく、迎え入れる準備をするようにとのことです!」
そう説明すると、ハンナさんがライラ様に書簡を渡した。
「本当ですね……まあ、律儀な方といえばそれまでですが……」
「ですね……」
ライラ様の隣で書簡を覗き込みながら、僕もその呟きに同意する。
「とにかく、[聖女]の目的は分かりませんが、さすがに粗相があってはけません。ハンナ」
「お任せください、お嬢様」
ライラ様の意を酌み取り、ハンナさんがゆっくりとカーテシーをした。
「僕は聖女様のための来賓室を綺麗にします。ハンナさんもアドバイスしていただいてもいいですか?」
「もちろんです!」
僕がそうお願いすると、ハンナさんはフンス、と気合いを入れた。
「二人共、ではよろしくお願いします」
「「はい!」」
◇
「だ、大丈夫ですかね……」
僕はワイシャツの襟元に指を差し込んでクイ、と広げてみる。
「うふふ、とてもよくお似合いです♪」
ハンナさんは執事用の服を着て窮屈そうにする僕の姿を見て微笑んだ。
ま、まあ、ゴドウィンのパーティーの時にもタキシードを着てるから、こういうのが初めてって訳ではないけど……うう、やっぱり落ち着かないなあ……。
「アデル様、このようなお願いをしてしまい申し訳ありません……」
「いえいえ、この屋敷には僕達三人しかいないのですから仕方ないですよ」
シュン、と俯くライラ様を、僕は苦笑しながら慰める。
[聖女]がこの屋敷に逗留している間、僕は侍従としてハンナさんと一緒にお世話をすることになった。
今さら使用人だった方達に短期間とはいえ戻ってきていただいてもお互い気まずいだけだし、それなら気心の知れたこの三人で対応したほうが、はるかに気分がいい。
ということで、僕はライラ様にそう申し出ると、最初は難色を示したもののハンナさんのアシストもあってこういう結果になったのだ。
「うふふ……こうやって侍従のアデル様とメイドの私が並ぶと、お似合いだと思いませんか?」
う、うわあ……また返答に困ることを……。
い、いやまあ、ハンナさんにそう思ってもらえるのはこの上なく嬉しくはあるんだけれども。
「……何を言っているんですか。やはりここは、主君の傍に立つ侍従のほうが映えますよ。ねえ、アデル様?」
「あ、あははー……」
そ、それも僕的にはかなり“あり”ではあるんですが、へ、返事できない……。
でも。
「「あ……」」
「……少なくとも、お二人の傍が僕の居場所であることは間違いないですね」
二人の手を取ってそう言うと、僕はニコリ、と微笑む。
「ふふ……嬉しいです」
「ありがとうございます……」
二人も頬を染め、嬉しそうに僕の手を慈しむように握り返してくれた。
「では、街の入口までお出迎えに参りましょうか」
「「はい!」」
僕達は屋敷を出ると、馬車に乗ってモーカムの街側である東門へと向かう。
「やはり、この馬車の座り心地は良いですね……」
「この馬車に慣れてしまうと、他の馬車にはもう乗れませんね」
両隣りに座る二人が、御者席の革張りのシートを触りながらそう呟く。
僕としても、二人にここまで気に入ってもらえると鼻が高い。
そうして馬車に揺られながら東門に着いた僕達は、街道にその姿が見えるまで車内で待機することにした……んだけど。
「お嬢様、そろそろ交代では?」
「そ、そんな! まだほんの少ししか経っていないではないですか!」
「あ、あははー……」
向かいに座るハンナさんが澄ました表情でライラ様にそう促すと、僕の隣に座るライラ様は肩を怒らせて抗議した。
僕としては、ただただ苦笑するしかない。
ま、まあ、二人が協議した結果、『僕の隣に座るのは交代制で』ということになったので、僕がどうこう言うこともできない訳で……。
……も、もう少しこの馬車を大きく作り直そうかな……。
そんなことを考えていると。
「あ、あれ……」
窓を覗くと、街道の先から一台の馬車がこちらに向かっているのが見えた。
「どうやら到着されたようですね……アデル様、ハンナ、馬車を降りて出迎えましょう」
ライラ様の言葉を受け、僕達は馬車を降りて待つ。
[聖女]を乗せた馬車が近づくにつれ、よりその姿が鮮明になっていく。
その時。
「……あれはっ!」
突然、ライラ様が叫ぶ。
「ど、どうしたのですか!?」
僕はライラ様に慌てて尋ねる。
だって……表情こそ変わらないものの、ライラ様の右の瞳には明らかに怒りの色が見えたから。
「何であの連中が乗っているのですか!」
「あの連中、とは?」
「“黄金の旋風”の連中ですっ!」
「「ええっ!?」」
僕とハンナさんが驚きの声を上げる。
どうして“黄金の旋風”が[聖女]と一緒に!?
だけど、そんな連中が乗る馬車は、どんどんこちらへと近づいてきて、とうとう僕の肉眼でもその姿を確認することができた。
確かに、御者席にはロロとセシルが乗っていて、馬を操っていた。
エリアルやレジーナ……そして、カルラは車内にいるのだろう。
鋭く睨みつける僕の眼前までやって来た馬車が、ゆっくりと停車する。
馬車の扉が開き、一番最初に現れたのは。
「アデル様!」
「え……?」
王都の噴水の傍で出会った、神官服を着たあの女の子だった。
0
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる