115 / 146
第五章 復讐その四 アルグレア王国と神の眷属 後編
愚者の悪夢
しおりを挟む
■エリアル視点
「あ、もちろん嫌だなんて言わせないわよ? だって、アンタがそそのかしたせいで、私はアデルに拒絶されてしまったんだもの♪」
カルラが今まで一度も見たことがないような不気味な笑みを浮かべ、そう言い放つ。
「だ、だがあれはカルラも賛同しただろ!? “役立たず”のアイツがあのまま“黄金の旋風”にいたところで……グアッ!?」
俺の言葉が気に入らなかったのか、カルラは俺の太ももに剣を突き刺した。
「んふ♪ 忘れたの? アンタ、私に言ったじゃない。『このままアデルが“黄金の旋風”にいたら、近い将来アイツは死んでしまう。アデルが大切なら、カルラから引導を渡してやるべきだ』って」
「ツウ……あ、ああ、そう言った……」
俺は太ももの痛みを堪えながら、カルラに返事した。
「で、反対した私にこうも言ったわよね? 『アデルはカルラからそう言われても、絶対にお前のことを待ってくれる筈だ。だから、冒険者としてアデルと暮らしていけるだけの金を稼いだら、その時はアイツを迎えに行ってやればいい』とも」
「そ、そうだ……」
「はあ……」
脂汗を流しながら俺が頷くと、カルラが溜息を吐く。
そして。
「っ!? ガアアアアアッ!?」
「アンタが毎日毎日、執拗に私にそんなことを言ったせいで、私はアデルを諦めさせられる羽目になったのよ! アデルを! 世界中の誰よりも愛していたのに!」
「ギャ!? や、やめっ!?」
カルラは目を吊り上げ、太ももの怪我を踏みつける。何度も、何度も。
「それがどういうことよ! アデルはアンタ達が罵った[技術者]の能力を開花させて! あの忌々しい伯爵と侍女と仲良くなって! 恋人だった私には見向きもしないで!」
「クハ、まあそろそろ止めとけよ。後に差し支えるだろ?」
怒りに任せて踏みつけるカルラを、男がニヤニヤしながら止めた。
「ハア……ハア……そうね、コイツ等にはちゃんとすることがあったわね……」
「グ……グウ……」
落ち着きを取り戻したカルラが、踏むのを止めた。
俺はと言えば、うめき声を上げながらうずくまっている。
「んふ♪ それじゃ、行くわよ」
「ググ……い、一体どこへ……?」
「決まってるじゃない。ここの真ん中よ」
◇
「……どうジャック、見つかった?」
「いやあ、暗いせいでなかなか見つかんねえなあ」
俺達は手を縛られたまま、何かを探しているカルラと男の後について行く。
「ホラ! アンタ達もサボってないで探しなさいよ!」
「痛ッ!? ヤ、ヤメテ……!」
「んふ♪ アンタ、私のアデルにいつも酷いことしてたでしょう? だから、アンタと同じことをしてるだけよ」
カルラは嗤いながらレジーナを思い切り蹴飛ばす。
その姿に、俺達の知っている彼女の面影はない。
「しかし……本当にあの[聖女]様の言うようなものがここにあるのかしら……」
「クハハ、[聖女]様が自分の考えだけで言ってるんだったら俺も半分しか信じねえが、何つってもあの教皇様のお墨付きで来てるんだぜ? だったらほぼ間違いねえよ」
「……というか、その教皇様は信用できるの?」
「ん? おお、少なくとも[聖女]様の何倍もな」
そう言うと、男は「クハハ」と笑い、カルラが溜息を吐いた。
そして。
「お、これじゃねえか?」
男がたいまつで照らされた床を見ながら手招きする。
カルラと共に、俺達は男の傍に寄ると。
「な、何だこれは!?」
俺は思わず声を上げた。
レジーナ達も、その異様さに絶句している。
何故なら……その床には、無数のニンゲンが涙を流しながら絶叫しているレリーフが施されていたのだから。
さらにそのレリーフの真ん中には、あの水門を開くために付いていたものと同じような、丸いハンドルみたいなものが取り付けられていた。
「……どうやら、これで間違いないようね……」
「だろ? んじゃ、サッサと始めちまおうぜ」
「……そうね」
カルラは頷くと、俺達をチラリ、と見やる。
「んふ♪ ホラ、やっとあなた達の出番、よ!」
背中をカルラに蹴飛ばされ、俺はよろめきながらハンドルの前に立った。
「さあ、早く回しなさいよ」
「こ、こんな後ろ手に縛られている状態じゃ無理だろ!?」
「ハア……本当にメンドクサイ男ね……」
カルラは肩を竦めながらかぶりを振ると、剣を抜いて俺の手を縛っているロープを切った。
「ホラ、これなら回せるでしょ」
「あ、ああ……」
首元に剣を当てながらカルラが顎で指図する。
俺は仕方なくハンドルを握り、回……………………か、固いっ!
「カ、カルラ、固くて回せないんだけど……」
「もう! 本当に使えないわね!」
カルラが苛立ちながらそう叫ぶと、今度はセシルのロープを切った。
「早くしろ!」
「うう、す、すまない……」
カルラに慄くセシルは、泣きそうになりながらハンドルに手を掛けた。
「さ、さあエリアル、一気に力を入れるぞ!」
「お、おう……」
「行くぞ! せーの!」
セシルの合図で一気にハンドルに力を込める。
すると。
——ギギ……。
嫌な金属音と共に、ハンドルが少し動く。
「お、動いたみたいだぜ」
「そうみたいね」
カルラと男が興味深そうにハンドルを眺める。
俺とセシルはさらに力を込め、一気に回す。
だが、ハンドルが固かったのは最初だけで、これなら一人でも回せそうだ。
「セシル、後は頼んだぞ」
「え!? わ、私一人でか!?」
俺はセシルに任せると、彼女は困惑した表情を浮かべる。
「当たり前だろう? もう一人でも充分回せるし、何より俺は……「ウルサイ! ドッチでもいいからさっさとやれ!」」
俺とセシルが言い争いを始めようとしたところで、カルラが怒鳴り散らした。
そんなカルラに畏縮したセシルは、慌ててハンドルを回した。
その時。
「っ!? な、何かヤベエぞっ!?」
「ええ!」
突然光り出したレリーフを見て、男が叫ぶ。
それと同時に、カルラと男が一気にその場から離れ、一目散に駆け出した。
お、俺もこうしちゃいられん!
俺も慌てて踵を返すと、その場から離れた。
「「あ、ま、待って!?」」
「え? え?」
レジーナとロロが俺の後を追ってくる。
そして混乱しているセシルはハンドルを握ったまま、呆けた表情を浮かべていた。
——ゴゴゴゴゴゴ……!
地鳴りのような音が響き、足元の床が動き出す。
全力で走りながら後ろを振り返ると、床が真っ二つに割れ、少しずつ開いているのが見える。
そして。
「…………………………え?」
その隙間の中から真っ黒なニンゲンの手がニュ、と伸びたかと思うと。
「へ?」
そんな間抜けな声と共に、セシルがその黒い手によって一瞬で引きずり込まれた。
「あ、もちろん嫌だなんて言わせないわよ? だって、アンタがそそのかしたせいで、私はアデルに拒絶されてしまったんだもの♪」
カルラが今まで一度も見たことがないような不気味な笑みを浮かべ、そう言い放つ。
「だ、だがあれはカルラも賛同しただろ!? “役立たず”のアイツがあのまま“黄金の旋風”にいたところで……グアッ!?」
俺の言葉が気に入らなかったのか、カルラは俺の太ももに剣を突き刺した。
「んふ♪ 忘れたの? アンタ、私に言ったじゃない。『このままアデルが“黄金の旋風”にいたら、近い将来アイツは死んでしまう。アデルが大切なら、カルラから引導を渡してやるべきだ』って」
「ツウ……あ、ああ、そう言った……」
俺は太ももの痛みを堪えながら、カルラに返事した。
「で、反対した私にこうも言ったわよね? 『アデルはカルラからそう言われても、絶対にお前のことを待ってくれる筈だ。だから、冒険者としてアデルと暮らしていけるだけの金を稼いだら、その時はアイツを迎えに行ってやればいい』とも」
「そ、そうだ……」
「はあ……」
脂汗を流しながら俺が頷くと、カルラが溜息を吐く。
そして。
「っ!? ガアアアアアッ!?」
「アンタが毎日毎日、執拗に私にそんなことを言ったせいで、私はアデルを諦めさせられる羽目になったのよ! アデルを! 世界中の誰よりも愛していたのに!」
「ギャ!? や、やめっ!?」
カルラは目を吊り上げ、太ももの怪我を踏みつける。何度も、何度も。
「それがどういうことよ! アデルはアンタ達が罵った[技術者]の能力を開花させて! あの忌々しい伯爵と侍女と仲良くなって! 恋人だった私には見向きもしないで!」
「クハ、まあそろそろ止めとけよ。後に差し支えるだろ?」
怒りに任せて踏みつけるカルラを、男がニヤニヤしながら止めた。
「ハア……ハア……そうね、コイツ等にはちゃんとすることがあったわね……」
「グ……グウ……」
落ち着きを取り戻したカルラが、踏むのを止めた。
俺はと言えば、うめき声を上げながらうずくまっている。
「んふ♪ それじゃ、行くわよ」
「ググ……い、一体どこへ……?」
「決まってるじゃない。ここの真ん中よ」
◇
「……どうジャック、見つかった?」
「いやあ、暗いせいでなかなか見つかんねえなあ」
俺達は手を縛られたまま、何かを探しているカルラと男の後について行く。
「ホラ! アンタ達もサボってないで探しなさいよ!」
「痛ッ!? ヤ、ヤメテ……!」
「んふ♪ アンタ、私のアデルにいつも酷いことしてたでしょう? だから、アンタと同じことをしてるだけよ」
カルラは嗤いながらレジーナを思い切り蹴飛ばす。
その姿に、俺達の知っている彼女の面影はない。
「しかし……本当にあの[聖女]様の言うようなものがここにあるのかしら……」
「クハハ、[聖女]様が自分の考えだけで言ってるんだったら俺も半分しか信じねえが、何つってもあの教皇様のお墨付きで来てるんだぜ? だったらほぼ間違いねえよ」
「……というか、その教皇様は信用できるの?」
「ん? おお、少なくとも[聖女]様の何倍もな」
そう言うと、男は「クハハ」と笑い、カルラが溜息を吐いた。
そして。
「お、これじゃねえか?」
男がたいまつで照らされた床を見ながら手招きする。
カルラと共に、俺達は男の傍に寄ると。
「な、何だこれは!?」
俺は思わず声を上げた。
レジーナ達も、その異様さに絶句している。
何故なら……その床には、無数のニンゲンが涙を流しながら絶叫しているレリーフが施されていたのだから。
さらにそのレリーフの真ん中には、あの水門を開くために付いていたものと同じような、丸いハンドルみたいなものが取り付けられていた。
「……どうやら、これで間違いないようね……」
「だろ? んじゃ、サッサと始めちまおうぜ」
「……そうね」
カルラは頷くと、俺達をチラリ、と見やる。
「んふ♪ ホラ、やっとあなた達の出番、よ!」
背中をカルラに蹴飛ばされ、俺はよろめきながらハンドルの前に立った。
「さあ、早く回しなさいよ」
「こ、こんな後ろ手に縛られている状態じゃ無理だろ!?」
「ハア……本当にメンドクサイ男ね……」
カルラは肩を竦めながらかぶりを振ると、剣を抜いて俺の手を縛っているロープを切った。
「ホラ、これなら回せるでしょ」
「あ、ああ……」
首元に剣を当てながらカルラが顎で指図する。
俺は仕方なくハンドルを握り、回……………………か、固いっ!
「カ、カルラ、固くて回せないんだけど……」
「もう! 本当に使えないわね!」
カルラが苛立ちながらそう叫ぶと、今度はセシルのロープを切った。
「早くしろ!」
「うう、す、すまない……」
カルラに慄くセシルは、泣きそうになりながらハンドルに手を掛けた。
「さ、さあエリアル、一気に力を入れるぞ!」
「お、おう……」
「行くぞ! せーの!」
セシルの合図で一気にハンドルに力を込める。
すると。
——ギギ……。
嫌な金属音と共に、ハンドルが少し動く。
「お、動いたみたいだぜ」
「そうみたいね」
カルラと男が興味深そうにハンドルを眺める。
俺とセシルはさらに力を込め、一気に回す。
だが、ハンドルが固かったのは最初だけで、これなら一人でも回せそうだ。
「セシル、後は頼んだぞ」
「え!? わ、私一人でか!?」
俺はセシルに任せると、彼女は困惑した表情を浮かべる。
「当たり前だろう? もう一人でも充分回せるし、何より俺は……「ウルサイ! ドッチでもいいからさっさとやれ!」」
俺とセシルが言い争いを始めようとしたところで、カルラが怒鳴り散らした。
そんなカルラに畏縮したセシルは、慌ててハンドルを回した。
その時。
「っ!? な、何かヤベエぞっ!?」
「ええ!」
突然光り出したレリーフを見て、男が叫ぶ。
それと同時に、カルラと男が一気にその場から離れ、一目散に駆け出した。
お、俺もこうしちゃいられん!
俺も慌てて踵を返すと、その場から離れた。
「「あ、ま、待って!?」」
「え? え?」
レジーナとロロが俺の後を追ってくる。
そして混乱しているセシルはハンドルを握ったまま、呆けた表情を浮かべていた。
——ゴゴゴゴゴゴ……!
地鳴りのような音が響き、足元の床が動き出す。
全力で走りながら後ろを振り返ると、床が真っ二つに割れ、少しずつ開いているのが見える。
そして。
「…………………………え?」
その隙間の中から真っ黒なニンゲンの手がニュ、と伸びたかと思うと。
「へ?」
そんな間抜けな声と共に、セシルがその黒い手によって一瞬で引きずり込まれた。
0
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる