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第四章「集結する忍者」
第四話「吉原へ行こう」
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ある日、同心の詰所で報告書を書き終えた文蔵は、粟口が坂田と共に部屋の外に出て行くのに気付いた。堅物の粟口に対して、坂田はお調子者である。反目し合っている訳ではないが、それ程親しく付き合う仲でもない。珍しい光景であった。
そしてしばらくした後、詰所に戻って来たのは坂田一人であった。何か考え事をしているのか小首を傾げている。
「坂田さん。粟口さんと一緒にいたのでは?」
「ああ、粟口さんは見回りに行くってさ。よく分からんが、何かそわそわしていたな。それに……」
「それに?」
坂田の様子を奇妙に感じた文蔵は、坂田に事情を尋ねた。
「いやさ、粟口さんに、まいな……うん。役得を得る方法について聞かれたのだ」
「ははあ、役得ですか」
坂田は最初まいないと言いそうになった事に文蔵は気付いたが、それを追及しないだけの常識くらい持ち合わせている。素知らぬふりで続きを促した。
町奉行所の同心は、武士としては下級の存在である。三十俵二人扶持を幕府から頂戴しているが、これでは家族を養っていくだけで精一杯である。だが、町方同心は様々な役得が多い。江戸市中を見廻って直接町人とやり取りをするのであるから、色々と心付けを貰う機会も多い。また、下っ端の同心が受け取る訳ではないが、江戸に集まる三百諸侯の江戸屋敷からも挨拶の金品が奉行所には届けられる。勤番の侍が問題を起こしたとしても、色々と便宜を図ってもらうためである。このため、町奉行所の同心はその身分に見合わず意外と羽振りが良い。
だがこれらはあくまでも役得である。言わば正当な付き合いをするための潤滑油であり、慣例的に許される限度を超えた金品が贈られる事はない。単なる常識的な付き合いを超えて送られる場合、それは常識的な付き合いを超える何かが求められているという事になる。その様な場合賄賂と呼ばれる事となり、度が過ぎれば処罰の対象ともなり得る。
この辺りの事情は短いながらも町奉行所で勤務している文蔵も理解している事である。そして、真面目一辺倒の粟口が賄賂を求めるなど有り得ないと言う事もだ。それどころか、粟口は慣例的に許されている役得すら拒んでいるとも聞いている。同心が商家を見廻りの途中に立ち寄ったりすると、店の主人や気の利いた番頭が銭を渡してくれる。叩けば埃が出る身なのでお目こぼしを期待したり、盗賊から守ってくれる事への感謝の念もある。だが、粟口はこれらの役得すら受け取らないそうなのだ。これは実に珍しい事である。
「しかし粟口さんは相当の堅物だから頑として金品を受け取らないのは分かるんだけどな。そもそも、本来応援が主なお役目で市中見廻りをしていなかった中町奉行所の出身だから、あまり役得に関しては詳しくなかったのだろう。俺達みたいに代々北か南町奉行にお勤めしている家系なら、そういった手解きもされているんだがな。ま、この北町奉行所に移ってからも役得と関わらないでやって来れたのはある意味凄いんだが」
坂田の言う通り、潤滑油としての役割を持つ金品のやり取りを経ずに定町廻り同心として活躍してきた粟口の力量は恐るべきものがある。そういったやり取りをせずに町人との信頼関係を築いたのであるし、手下として使っている岡っ引きに対しても、直接的な銭の支払いはそれ程してはおるまい。だが、それでも粟口の活躍ぶりは南北町奉行合わせても抜きんでているのだ。
ここまでは粟口が非凡であり、一般の役人とは一線を画した高潔な意思を持っているという事で良い。
だが、一体何が粟口を心変わりさせたのであろうか。
疑問が頭の中で渦巻く文蔵をよそに坂田は言葉を続ける。
「それで俺は教えて差し上げたわけさ。普通の役得なら、付き合いのある商家を見廻りの時に尋ねて茶でも飲んで世間話をしていれば、自然とあちらから差し出してくれるものだと」
「ははあ」
正直なところ文蔵も粟口と同じく賄賂どころか役得の受け取り方を知らない。同心の家系に生まれていれば既に町奉行所に勤めている親兄弟からそれとなく教えられるものであるし、見習い同心のうちに先輩のやり方を見ている内に理解するものだ。
だが、文蔵を直接指導していたのは粟口であるし、文蔵の生まれは同心でもなければ育ちは武士どころか旅芸人である。役得の貰い方など知ろうはずがない。
「役得として許されるよりももっと多くのものを得たいなら、少しばかり工夫する必要があるな。例えば、金品を差し出されてからも長話をして粘って居座るとかしてな。それに、商人というのは何か不正をしていても不思議ではない。埃など叩けば少しは出るものだ。悪事を掴んでいる事を少しばかり仄めかすのが効果的かな」
「そうなんですか」
金品を町人から巻き上げる事に興味が無い文蔵は、普段と全く口調を変える事無く平静な返答をした。それが坂田には冷淡に思えたらしい。滑らかだった舌が動きを止める。自分があまり大っぴらに話すべきではない話題を語り過ぎていた事に気付いた様だ。しかも、相手は気心の知れた町方同心の一族出身では無い男だ。加えて言えば、奉行の指名により異例の採用をされている。もしも稲生が町奉行所内の内偵のために雇ったのであれば、坂田は致命的な隙を見せた事になる。
「ま、まあこの様にした場合、町人に余計な忖度をさせてしまい、余計な出費をさせてしまうばかりか、我ら誇り高き武士にとってあるまじき行いに意図せずして手を出してしまう事になり兼ねない。見廻りで商家を訪れる際は気をつけるのだぞ」
坂田は無理やり話を先輩から後輩への訓示という形にもっていった。もちろん文蔵にとってどうでも良いのだが、一応素直に頷いておくだけの常識は備わっている。
「……てことらしいぜ」
「ははっ、それは丸っきりヤクザ者のやり口と同じだぜ」
「ほんと、呆れたものね」
町奉行所で書類仕事を終えた文蔵は、外で待っていた善三と朱音に坂田から聞いた話をしながら帰路についていた。既に夕刻となっており、通りには家路を急ぐ者達の姿が多い。
坂田から話を聞いていた時から薄っすらと思っていたのだが、やはり同心が賄賂を巻き上げようとする際のやり方は、ヤクザ者と同じ類いのものらしい。名の知れた侠客一味である善三達が言うのだから間違いはないだろう。
「んで、どうすんのよ。これからどこぞの商家に行って、金でも巻き上げるか? 銭を多少取り上げても心が痛まない悪どい連中なら心当たりがあるぜ?」
「する訳ないだろ。そんなアホらしい事。それより今日は行きたい所があるんだ」
「お? どっかに旨いもんでも食いに行くか? それとも今日は賭場か?」
「いや、吉原だ」
予想外の文蔵の言葉に、善三と朱音が驚愕の表情を浮かべた。二人は文蔵とは子供の頃からの付き合いであるが、これまで文蔵が色街に出かけた事など無いのは承知している。だからこそ、人一倍女遊びが好きな善三であるが、文蔵をその手の店に誘ったりはしなかったのだ。
「おうおう、そうかそうか。それじゃあ一旦俺の家に行って着替えと髪結いでもするか。いや、まさか文蔵と一緒に吉原に行ける日が来るなんて……」
「なんで?」
同心の格好で堂々と吉原に行くのは差し障りがある。そのため、身なりを整える事を善三は嬉しそうに提案するが、それは朱音の声によって断ち切られた。兄弟分を自分の得意分野に引き込めるとばかりに満面の笑みを浮かべる善三と引き換え、朱音の表情は硬くその声は冷え切っている。
妹の態度に恐れをなしたのか、善三は無表情になって口をつぐんだ。
それどころか、朱音が常に懐に忍ばせている蛇も何かを察したのか、飛び出て善三の元に逃げ出して来た。
「服装は変えず、同心の格好のまま行く。少し気になる事があるんで調べに行きたいんだが、同心でなければ聞き込みも出来ないだろうからな」
「そうなの。それなら仕方ないわね。頑張ってらっしゃいな」
文蔵は朱音の態度に気付いていなかったのか、淡々と答えた。そしてその内容に満足したのか、朱音の声色がいつものものに戻った。そして、自分は吉原に入るのは遠慮するので先に自宅に戻ると言って去って行った。
女の監獄とも言える吉原であるが、遊女として働く女以外は出入りが可能だ。ただ、男とは違い中に入る時に手続きやら通行手形やらが必要になるので面倒なのである。
「じゃあ吉原に行くか」
「お前、もう少しさあ……」
「ん?」
「いや、別にいいけど」
何事も無かったかのように朱音を見送る文蔵に、付き合いの長い善三も呆れ顔である。鈍いところのある男だとは思っていたがこれ程までだったとは。
「それで、何を調べるんだ? 吉原で何か事件が起きたって話は聞いた事が無いが」
正確には、吉原では毎日何かしらの事件が起きている。
どこぞのお大尽が大盤振る舞いをしたとか、どこぞの大名がお忍びで訪れて領民が知ったら一揆を起こしかねない金で身請けしたとか、心中騒ぎが起きたとかだ。だが、それらは事件性が無いか内々に解決されてしまうので、町奉行所が出る幕ではない。そもそも吉原の中には町奉行所の同心が詰めているため、何かあったらその者の管轄である。
「ああ、粟口さんの事が気になってね」
文蔵はそう言いながら、吉原へと向かう足を速めた。
そしてしばらくした後、詰所に戻って来たのは坂田一人であった。何か考え事をしているのか小首を傾げている。
「坂田さん。粟口さんと一緒にいたのでは?」
「ああ、粟口さんは見回りに行くってさ。よく分からんが、何かそわそわしていたな。それに……」
「それに?」
坂田の様子を奇妙に感じた文蔵は、坂田に事情を尋ねた。
「いやさ、粟口さんに、まいな……うん。役得を得る方法について聞かれたのだ」
「ははあ、役得ですか」
坂田は最初まいないと言いそうになった事に文蔵は気付いたが、それを追及しないだけの常識くらい持ち合わせている。素知らぬふりで続きを促した。
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だがこれらはあくまでも役得である。言わば正当な付き合いをするための潤滑油であり、慣例的に許される限度を超えた金品が贈られる事はない。単なる常識的な付き合いを超えて送られる場合、それは常識的な付き合いを超える何かが求められているという事になる。その様な場合賄賂と呼ばれる事となり、度が過ぎれば処罰の対象ともなり得る。
この辺りの事情は短いながらも町奉行所で勤務している文蔵も理解している事である。そして、真面目一辺倒の粟口が賄賂を求めるなど有り得ないと言う事もだ。それどころか、粟口は慣例的に許されている役得すら拒んでいるとも聞いている。同心が商家を見廻りの途中に立ち寄ったりすると、店の主人や気の利いた番頭が銭を渡してくれる。叩けば埃が出る身なのでお目こぼしを期待したり、盗賊から守ってくれる事への感謝の念もある。だが、粟口はこれらの役得すら受け取らないそうなのだ。これは実に珍しい事である。
「しかし粟口さんは相当の堅物だから頑として金品を受け取らないのは分かるんだけどな。そもそも、本来応援が主なお役目で市中見廻りをしていなかった中町奉行所の出身だから、あまり役得に関しては詳しくなかったのだろう。俺達みたいに代々北か南町奉行にお勤めしている家系なら、そういった手解きもされているんだがな。ま、この北町奉行所に移ってからも役得と関わらないでやって来れたのはある意味凄いんだが」
坂田の言う通り、潤滑油としての役割を持つ金品のやり取りを経ずに定町廻り同心として活躍してきた粟口の力量は恐るべきものがある。そういったやり取りをせずに町人との信頼関係を築いたのであるし、手下として使っている岡っ引きに対しても、直接的な銭の支払いはそれ程してはおるまい。だが、それでも粟口の活躍ぶりは南北町奉行合わせても抜きんでているのだ。
ここまでは粟口が非凡であり、一般の役人とは一線を画した高潔な意思を持っているという事で良い。
だが、一体何が粟口を心変わりさせたのであろうか。
疑問が頭の中で渦巻く文蔵をよそに坂田は言葉を続ける。
「それで俺は教えて差し上げたわけさ。普通の役得なら、付き合いのある商家を見廻りの時に尋ねて茶でも飲んで世間話をしていれば、自然とあちらから差し出してくれるものだと」
「ははあ」
正直なところ文蔵も粟口と同じく賄賂どころか役得の受け取り方を知らない。同心の家系に生まれていれば既に町奉行所に勤めている親兄弟からそれとなく教えられるものであるし、見習い同心のうちに先輩のやり方を見ている内に理解するものだ。
だが、文蔵を直接指導していたのは粟口であるし、文蔵の生まれは同心でもなければ育ちは武士どころか旅芸人である。役得の貰い方など知ろうはずがない。
「役得として許されるよりももっと多くのものを得たいなら、少しばかり工夫する必要があるな。例えば、金品を差し出されてからも長話をして粘って居座るとかしてな。それに、商人というのは何か不正をしていても不思議ではない。埃など叩けば少しは出るものだ。悪事を掴んでいる事を少しばかり仄めかすのが効果的かな」
「そうなんですか」
金品を町人から巻き上げる事に興味が無い文蔵は、普段と全く口調を変える事無く平静な返答をした。それが坂田には冷淡に思えたらしい。滑らかだった舌が動きを止める。自分があまり大っぴらに話すべきではない話題を語り過ぎていた事に気付いた様だ。しかも、相手は気心の知れた町方同心の一族出身では無い男だ。加えて言えば、奉行の指名により異例の採用をされている。もしも稲生が町奉行所内の内偵のために雇ったのであれば、坂田は致命的な隙を見せた事になる。
「ま、まあこの様にした場合、町人に余計な忖度をさせてしまい、余計な出費をさせてしまうばかりか、我ら誇り高き武士にとってあるまじき行いに意図せずして手を出してしまう事になり兼ねない。見廻りで商家を訪れる際は気をつけるのだぞ」
坂田は無理やり話を先輩から後輩への訓示という形にもっていった。もちろん文蔵にとってどうでも良いのだが、一応素直に頷いておくだけの常識は備わっている。
「……てことらしいぜ」
「ははっ、それは丸っきりヤクザ者のやり口と同じだぜ」
「ほんと、呆れたものね」
町奉行所で書類仕事を終えた文蔵は、外で待っていた善三と朱音に坂田から聞いた話をしながら帰路についていた。既に夕刻となっており、通りには家路を急ぐ者達の姿が多い。
坂田から話を聞いていた時から薄っすらと思っていたのだが、やはり同心が賄賂を巻き上げようとする際のやり方は、ヤクザ者と同じ類いのものらしい。名の知れた侠客一味である善三達が言うのだから間違いはないだろう。
「んで、どうすんのよ。これからどこぞの商家に行って、金でも巻き上げるか? 銭を多少取り上げても心が痛まない悪どい連中なら心当たりがあるぜ?」
「する訳ないだろ。そんなアホらしい事。それより今日は行きたい所があるんだ」
「お? どっかに旨いもんでも食いに行くか? それとも今日は賭場か?」
「いや、吉原だ」
予想外の文蔵の言葉に、善三と朱音が驚愕の表情を浮かべた。二人は文蔵とは子供の頃からの付き合いであるが、これまで文蔵が色街に出かけた事など無いのは承知している。だからこそ、人一倍女遊びが好きな善三であるが、文蔵をその手の店に誘ったりはしなかったのだ。
「おうおう、そうかそうか。それじゃあ一旦俺の家に行って着替えと髪結いでもするか。いや、まさか文蔵と一緒に吉原に行ける日が来るなんて……」
「なんで?」
同心の格好で堂々と吉原に行くのは差し障りがある。そのため、身なりを整える事を善三は嬉しそうに提案するが、それは朱音の声によって断ち切られた。兄弟分を自分の得意分野に引き込めるとばかりに満面の笑みを浮かべる善三と引き換え、朱音の表情は硬くその声は冷え切っている。
妹の態度に恐れをなしたのか、善三は無表情になって口をつぐんだ。
それどころか、朱音が常に懐に忍ばせている蛇も何かを察したのか、飛び出て善三の元に逃げ出して来た。
「服装は変えず、同心の格好のまま行く。少し気になる事があるんで調べに行きたいんだが、同心でなければ聞き込みも出来ないだろうからな」
「そうなの。それなら仕方ないわね。頑張ってらっしゃいな」
文蔵は朱音の態度に気付いていなかったのか、淡々と答えた。そしてその内容に満足したのか、朱音の声色がいつものものに戻った。そして、自分は吉原に入るのは遠慮するので先に自宅に戻ると言って去って行った。
女の監獄とも言える吉原であるが、遊女として働く女以外は出入りが可能だ。ただ、男とは違い中に入る時に手続きやら通行手形やらが必要になるので面倒なのである。
「じゃあ吉原に行くか」
「お前、もう少しさあ……」
「ん?」
「いや、別にいいけど」
何事も無かったかのように朱音を見送る文蔵に、付き合いの長い善三も呆れ顔である。鈍いところのある男だとは思っていたがこれ程までだったとは。
「それで、何を調べるんだ? 吉原で何か事件が起きたって話は聞いた事が無いが」
正確には、吉原では毎日何かしらの事件が起きている。
どこぞのお大尽が大盤振る舞いをしたとか、どこぞの大名がお忍びで訪れて領民が知ったら一揆を起こしかねない金で身請けしたとか、心中騒ぎが起きたとかだ。だが、それらは事件性が無いか内々に解決されてしまうので、町奉行所が出る幕ではない。そもそも吉原の中には町奉行所の同心が詰めているため、何かあったらその者の管轄である。
「ああ、粟口さんの事が気になってね」
文蔵はそう言いながら、吉原へと向かう足を速めた。
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