オネエとヤクザ

ちんすこう

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終章:終わりよければすべてよし

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 「あ、ぅっ……!」

 途端に飛沫がとぷりと溢れ出し、口内を満たしていく。それを残さず飲み込んでから、ミフユは伊吹の脱げかけていたズボンを全て引き抜いた。
 両足を担いでがばりと開き、その間に顔を埋めようとすると、足で背中を蹴りつけられた。

 「痛い、伊吹ちゃん、痛い」

 「何する気だ、テメェ……!」

 「もう」

 流れを止められて不満げな声を上げつつ、ミフユは伊吹の秘部へ指を伸ばす。本来の用途しか知らなそうな奥ゆかしい窄まりを、中指の先でとん、とん、と突くと、伊吹が「ひ」と喉を引きつらせた。

 「こーこ。慣らさないと駄目でしょ? 濡れるところじゃないんだから」

 「だ、だからって……! お前、口でしようとしただろ!? ローション使え!」

 「まあ、それはそうなんだけどさ」

 と言いつつ結局自らの唇をそこに寄せて、ミフユは微笑う。にこやかにしながらも、閉じようとする伊吹の脚を力づくで開かせる。

 「大切な人の体なんだから、自分で解してあげたいんだよ」

 「お前はっ……そんなこと言えば許されると思っ、ひ……!」

 ちゅぷ、と孔の縁に口付けて舌の表面でなぞる。秘菊ははじめは緊張で強張り、閉じきっていたが、舌でぬるぬると唾液を塗りつけながら愛撫するうちに柔らかく熟れていく。

 「ぃ、きめぇ、これ……っ!」

 『きめぇ』はないだろ、と鼻で笑いつつ入念に解していく。そのたびに鳴るぴちゃ、ぺちゃ、という水音がいたたまれないのか、伊吹は弱気な声で抵抗する。

 「や、ぁ……っ!」

 尖らせた舌をにゅぷ、と中に潜り込ませると、肉壁にきつく締め付けられた。
 思えば、慣れていない男を相手にするのは久しぶりのことかもしれない。
 絶対に痛い思いなんてさせないように、気持ち良くなれるように――と想いを込めて奉仕していると、今度は肩甲骨のあたりに踵落としを喰らわされた。

 「しつこい!!」

 「分かった、分かったって」

 仕方なく舌を抜き、濡れた孔に指を一本あてがった。

 「ん、少し解れたかな」

 思ったより抵抗なく指の先端が飲み込まれていき、第一関節まで埋まる。軽く中で動かしてみると、親指大のしこりがあった。

 「分かる? これ前立腺」

 「ぅぐ……っ!」

 きゅん、と指を締め付ける肉を感じ、ミフユは笑った。
 そのまま中でぐにぐにと関節を曲げ伸ばしして筋肉を和らげていきながら、伊吹の膝をぽんぽんと叩く。

 「ここ、男の子がナカで感じるために触る場所ね。どう、気持ちいい?」

 「……っは、ぅ……っ」

 返事の代わりに息を零す。
 ミフユはくすりと笑ってしこりを押しつつ、二本目の指を追加する。二本の指を中で開閉して肉壁をぐぱぐぱと広げ、緩い抽送を繰り返した。

 「あ、ん……っ!」

 指が三本入るようになった頃にはミフユの中心も硬く張り詰めていた。

 「そろそろ入るかも……っ」

 履いていたジーンズの前を寛げて勃起しきったモノを取り出す。手早くゴムをけている間に、伊吹の視線がミフユの股間に集中していた。

 「は、入んのか? それっ……」

 「大丈夫、無理はしないから」

 緩く扱きながら伊吹の片足を持ち上げ、濡れた孔に怒張の先端を押し付ける。
 ここまで来るとミフユの方も息が荒くなり、頭が欲望一色に染まりつつあった。

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