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11.5【弟とお兄ちゃん、一線を超える】※
しおりを挟む「でも俺、このままじゃ辛いから……手だけ、貸して」
「う」
緩やかな動きでそこを往復させられる。
ズボン越しに触るだけでもその熱が伝わってきそうだった。
奏の手に導かれて上から撫でるうちに、見なくても分かるほどソレが体積を増していく。
――俺も手でしてもらったし、これくらいならいいか……?
あれはこいつが勝手にやってきただけだけど。
それでも、脚を開いて身体の中を犯されることに比べれば、大分ましな気がした。
ここまで譲歩している奏に悪い気もしてくる。
「……は」
「っ」
耳元にかかった息に、ぞくりと慄く。奏が自分の手で興奮している事実に複雑な気持ちを抱いた。
下から衣擦れの音が聞こえてきて、今度は手がじかに熱源に触れる。
「……っ」
「うわ……っ」
湿った感触に、思わず悲鳴を上げそうになる。が、すぐ手のひらに昂りを擦り付けられ始めて、パニックの処理が追いつかなくなった。
「ん……っ兄ちゃん、もっと強く握って……? 自分でする時みたいに」
「な、そんなこと言われても……っ」
自慰のやり方も忘れるくらい頭が真っ白になって、訳が分からないままに太い幹を握る。
ぎこちない手つきですりすりと擦っているうちに、硬く張り詰めたソレから粘り気のある蜜が溢れはじめて、俺の手を濡らしながらぬちゅぬちゅと音を立てた。
「は、そう……っ気持ち良い」
「……っ!」
耳に流し込まれる弟の艶めいた声に、泣きそうになりながら手を動かし続けた。
奏は緩く腰を揺らして息を荒らげていく。
「好き、好きだよ、ゆう」
低く喘ぎ、怒張をさらに膨らませる。扱く手からはぐちゅぐちゅ激しい水音が鳴って、どんどん先走りが溢れてきた。
俺は、耳まで熱くなるのを感じながら奏のものを愛撫した。
「ぁ、ゆう、ゆう……っ」
「…………っ」
――耐えられない。
こんな切羽詰まった風に名前を呼ばれて、求められるのは。
「い、きそ……っ」
そう呟くのが聞こえて、手の動きを速めてやる。
だんだん感覚が戻ってきて、日頃のやり方を思い出した俺は、自分が最後にやるように奏の先端を親指で押し潰した。
「ぁ……っ」
その瞬間、びくん、と奏の体が跳ねる。
「い、く……!」
動きが止まって短く呻くと同時に、俺の手の中に精が吐き出される。
手のひらに粘ついた液体が広がっていった。
「は……っ、ゆう……」
「……満足したかよ」
呆れながら訊くと、奏は詰めていた息を吐いて、また俺の背中に抱き着いてきた。
「いい加減離れろってば、――ったく」
「兄ちゃん、大好き」
こいつはほんとに、どんだけブラコン拗らせてんだ?
まあ、これでうやむやにできたならいいのか……?
俺はぐっしょりと濡れた左手をそっと握って、ほっと肩をなで下ろした。取り返しのつかない道を進んでいるような気がしながらも。
けど。
「ゆうくん。次は抱くから」
そう言って、俺の肩に顎を載せていた奏が唇を寄せてくる。
「ん、ぅっ……?」
口を触れ合わせながら、実は俺はどんどん奏の望む方向に転がされているんじゃないかと思い始めた。
「その前に婚約お披露目会だね♡」
「ん、んん……!?」
が、今日のところはその恐ろしい事実に目を瞑ることにする。
俺は瞼を下ろして、義弟のキスを受け入れた。
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