29 / 53
18−4※
しおりを挟む自分で上げていた尻を、ぐっと固定される。
支えてくる腕が案外太いことにどきりとしながら、俺は期待に体を疼かせた。
「早く、来て……?」
奏は眉間に皺を寄せて、「う」と詰まる。
「……そんな状態の兄ちゃんと最後までなんてしないから。
ここ、ぱんぱんで辛そうだから、楽にしてあげるだけ」
「かな――ぁうっ!?」
名前を呼ぼうとしたとき、内腿の間にぬるっとした何かが押し込まれて悲鳴を上げた。
「な、なにっ!?」
ぬぷ、ぬぷ、と濡れた何かで擦り上げられる。
「んっ、ぅ……!」
尻に相手の肌がぶつかってくる感触はあったが、想像していた衝撃はない。
代わりに、固く張り詰めた何かで俺のモノをぬるぬる擦られていた。
「素股。これなら、挿れなくても気持ちよくなれるでしょ」
「んっ……奏、気、遣わなくていいから」
奏はそのまま俺の脚の間で疑似的な抽挿を続ける。
「ダメ。初めては、兄ちゃんの意識がはっきりしてるときにする」
「そんな……ぁんっ」
想定していた快感とは違う。
でも、奏が突くたびに性器が押し上げられて、ぬるりと摩擦する。本当に犯されてるみたいでぞくぞくした。
気持ちいいけど、お預けされたままの窄まりがきゅうっと疼く。
「――あっ、んっ」
尻をきつく掴まれて荒く揺さぶられる。
合間に乳首を摘んで引っ張り上げられて、熱に侵された身体が甘く震えた。
「ひ、んぅ」
「兄ちゃん……っくっそ、こんなんじゃなきゃ絶対抱いてたのに……っ」
「なんれぇ」
そんなに苦しそうな顔するなら、挿れてくれればいい。
俺だってこんなに辛いのに。そのでかいもので中擦ってもらえれば、一発で治りそうなのに。
回らない舌でねだる。
「なんれ? 挿れてぇ……っ」
「~~ぐっ……だーめ! 今酔っ払いみたいなもんだから!」
「酔っぱらってな、はうっ」
ぷちゅん、と大振りに擦られて、びりびりと脊髄が痺れた。律動が速くなっていき、俺の太腿と奏自身の触れる所からぬぷ、ぐちゅ、と聞きがたい水音がとめどなく溢れる。
「ぁ、あっ」
「兄ちゃん、兄ちゃん……っ」
聞こえてくる呼吸がどんどん荒くなって、脚を擦る熱源も膨らみを増していく。
そんなとき、ふと視界に奏の指が映った。
その中指と人差し指が二本折り曲げられた瞬間、ナカでごりゅ、と硬いものが蠢く。
「――ひっ!?」
奏が指を内側に折り、トントンと突くような動作をする。すると同時に、腹の内側で何かが連動して暴れる。
「やぁ、何……っ? なか、あっ」
しこりの部分が、指の腹で押し潰されているみたいに。
さらに閉じていた指を開くと、孔の中も拡げられていく気がした。
「あぁ、んっ」
「異空間転移魔法の一種で、俺の指と兄ちゃんの中が接続してるんだよ。こうすれば、ほら」
「ひっ――」
ずん、と指じゃ届かないはずの深い部分を突かれて、息ができなくなる。
「挿れなくても、奥まで届くでしょ」
「っ」
一瞬でイかされて、ぐちゅりと前から白濁を噴き出しながら脱力する。それでも奏は腰を揺すり続けて、片手で俺の最奥を弄り続けた。
肉襞を撫でられ、ぐぷぐぷと中まで侵される。
目の前がぐらつく。
「ゆう、出すよ……!」
「ぁうっ」
締まらない唇から唾液を零して、与えられる快感を享受した。
「ひぁっ……」
「く……っ」
内腿から下腹まで熱い飛沫が飛んで、白く汚されていく。
中で暴れていた指がずりゅりゅと一気に出ていくような衝撃が走る。
「はぁ、あ……っ!」
その刺激でまた瞼の裏が弾けて、意識がぼうっと遠退いていく。
――何も分からなくなるくらい、気持ちいい。奏に触れられた部分が溶けてしまいそうになる。
「兄ちゃん、好きだよ」
意識を失う直前、奏に背中から抱き締められて囁かれた。
俺もだよ、と答えてやる余力も残っていなくて、俺はそのまま重い瞼を閉ざした。
◇◆◇
目が覚めると、奏はいなかった。
俺はあのままあいつのベッドで寝ていたようだが、服は見慣れないパジャマを着せられて、布団までしっかり掛けられて眠りこけていたらしい。
身体も綺麗に清められていたのでそのまま部屋を出てみると、たまたま廊下を歩いていたユマ様とエンカウントした。
「ユーリ様! お目覚めになられたんですね!」
「ああ。俺、どれくらい寝てた?」
「ほとんど丸一日ですよ。朝食はどうされま――きゃっ!?」
「!?」
途中までいつも通り理知的に振る舞っていたユマが、突然顔を赤くして目を覆う。
「どうした!? おっ、俺か!?」
はっとして自分の服装を確認したものの、パジャマだということ以外は普段と変わりはない。見た感じなにも問題ないように思われる。
どうしたのかと様子を窺ってみれば、ユマは抑えた手の指の隙間から俺を見つめてきた。
若干目が合わず、俺の首や胸元に視線を感じた。
「このへんが何か」
「い、いえ!
取り乱して申し訳ありません……そうですよね。お二人ともお年頃でご婚約されているんですから、そのくらい情熱的でも普通ですよね。私ったら本当に野暮」
「ちょ、ちょっと待て! どういうこと!?」
その言葉に不穏なものを感じて、鏡を見せてもらうように頼んだ。
貸してくれた手鏡を覗いて――ぐらぐらと腹の底から羞恥が沸き上がってくる。
「あ、あのやろっ…………!
お前は犬かぁああああ!!!!!」
……うら若き乙女に鬱血跡や歯型だらけの肌を見せてしまって、本当に申し訳ない。
34
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる