仲の良い友達

天仕事屋(てしごとや)

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01 千賀の視点

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  俺の右斜め前の席で居眠りをする男、相田 亜季汰(あいだあきた)、高一。
髪の毛が窓から指す陽の光で茶色く透けて風に揺れているのを、国語の授業中にぼんやり見てた。

 広く白いシャツごしの背中、あきは身長180cmで、サッカー部。明るい性格のムードメーカー。
  ひょうきんで三枚目で、友達も多いタイプ。中学からの付き合いだけど、同じグループでも無いからいつも一緒に行動する訳でも無かった。

  頭の回転が早くて、いつもツッコミ役。人を笑わせるのがとにかく好きで平和主義。
  国語と理科では大抵寝ていることが多い。
  そんなにつるむ事がないのだけれど、好きなポイントが同じだったり、考え方がびっくりするほど同じな時がある。
 
   とにかく気配り上手で、存在感があるのに嫌味な感じがしなくて優しい男だ。
   気が付いたら自然とリスペクトしていて、暇さえあれば自然と目で追っている存在になってた。

  けれど気持ちを伝えようとしないのは、友達関係が壊れるのが嫌なのと、自分が他と違った人間になる勇気がないからだ。
   今のままで密かに見ていられれば、それで良いって思う。
  同じクラスで、毎日授業を受けているだけで、好きな人を眺めていられる。そんな幸せな時間は他に無い。
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