俺に7人の伴侶が出来るまで

太郎月

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学園編 3年目

月を噛む8

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カプソディア家が金を注ぎ込んで作り上げた温室。

表向きは北部にはない植物の改良を目的としてるが、その半数以上は違法薬草や魔草の栽培だった。

ヴィクトル・カプソディアが死ぬまでは。

今では各地の花や樹木へ変わり、四季折々の美しい花が温室を飾っている。至る所に毒草や毒花がそれとなく混ざり込んではいるが。


「ああ、やはり此方にいらしたんですね」


毒花の一種でもあり、美しい花の一種でもある、彼岸花の群生の前に腰を下ろしている男がいる。

ジン、16歳。

成長期に入った彼は健やかに育っていた。
振り返った顔からは子供っぽさが抜けて来て、鍛え上げた身体は最早逆さになっても女性には見えないだろう。

「リパさん」

立ち上がったジンはリパの身長に追い付いている。成長痛に悩まされている甲斐がある。

「おサボりとは感心致しませんね」

「サボってないよ。休憩。ほら、課題出来てるよ」

ジンはリパへ頬を寄せるように顔を近付け、深く息を吸う。スッと辺りに漂っていた腹の底に溜まるような甘い香りが消えた。ジンのフェロモンだ。

「おや、本当ですね。この調子なら今年中に、意識せずに抑制出来るレベルまでいけそうです」

「いけるかな?この技がホンット1番難しい。魔力抑えつつ、魔力で匂いを消すって、無茶苦茶」

首を触りながら身を離すジン。言葉の割には楽しげだ。リパはこの2年、自分のあらゆる技をジンへと教えた。そしてジンは全ての教えを愚直に、弛まぬ努力の末に身に付けていった。それはリパからの教えだけに留まらず、ガリスト達ギルド組からの指南もだ。

強さに貪欲さを見せるジンは、面白いほどに習った事を吸収し、瞬く間に師の予想を超えていく。他団員やギルド登録者達からの助言も素直に受け止め、試行錯誤の末に自分の力へ落とし込んでいく。

その甲斐あってか、ギルドではたった2年でEランクからBランクへと階級を上げて行った。北部の昇格試験は難しく、数十年経っても CからBに上がれずにいる登録者達も多いのに、だ。

「坊ちゃんなら大丈夫ですよ。お次は魔力循環のお時間です。少々特殊な相手なので、始める前にご紹介致しますね」

「もう?…もう少しだけ、リパさん相手してくれない?」

甘えるように顔を寄せられ、リパは片眉を上げた。目を細めた柔らかな笑顔には、少年らしい甘さを見せつつ男特有の色気も混ざっている。

もう顔立ちすら女性レベッカには到底見えない。

リパはほんのりと微笑むと「では少しだけ」と真っ赤な花弁で埋め尽くされた花壇を見た。

2年前、ここにはドラゴを苦しめた魔草が植えられていた。心臓形の緑の群生を、ジンは炎で焼き払った。案内したリパの目の前で。確認も取らずに。流石に呆気に取られたリパに向け、ジンは言った。

「ダメだった? 俺を殺す?」

挑発するような言葉。この場で殺し合いが始まっても構わないほど、ジンは怒っていた。この植物の存在が許せなかった。

だがそんな言葉や意味などよりも、リパの気を引いたのは、その場の光景だ。

炎の前に立つ少年。照らされた赤い瞳に、場にそぐわない甘やかな笑み。熱風に流れる黒髪。大きめの黒いガウンが風を孕む。リパの頭の中に、とある絵画が浮かんだ。

『悪魔の子』と題する、作者不明の絵画だ。不気味な赤い背景に黒い少年が中央に立っているだけの絵。細やかなディテールなどなく、顔の中も描いていないのに、少年がジッとこちらを見て笑っているのが分かる不思議な絵だった。
魔術の痕跡もなく、絵の具などにも細工は見当たらない。だが何故か時々赤い背景に赤子や心臓のような形が見えたり、少年の背中から黒い羽が生えたりすると言う噂がまことしやかに流れる有名な絵画。

それはリパが最も愛した絵。

あの名作を初めて見た時と同じく、首筋がゾワゾワする感覚を覚え、心からの笑みを返した。

「…いいえ、丁度、を埋める場所が欲しかった所です」

リパの言葉にジンは一瞬だけキョトンとして、すぐに微笑んだ。

そしてヴィクトルの死体アレを土へ埋め、後日、その一画に彼岸花を植えた。全て2人で行った。ジンは無意識に、リパは意図的に、共犯意識を高める為に。

(秘密の共有は結束を固くする。随分と効果がありましたね……ワタクシの方に)

炎とは違うが赤く燃えるような赤い花を前に、寄り添うように立つジンを横目に見る。目が合うと懐くように顔を覗き込み微笑むジン。この距離が当たり前になっている。

(…体温が感じる距離まで近付くのは、君だけですよ)

物心付いた時から暗殺業に関わっており、今では最も古く最も格式高い『楽団』のマエストロトップ。団員達や他暗殺ギルドの連中から一目置かれていたと言うのに。

ジンだけは全く怖がらず、年々距離が近くなっていく。

レッスンや課題は決して手を抜いた事はない。他の見習いや新参者と同じく、いや、時にはジンの方が内容そのものは厳しく行っていた。だが文句も言わずに言い付けを守り、合格ラインを軽々と超えるので、言う事がないのだ。そして屈託なく懐に入り込んでくる。

「リパさんはさ、もうレッスンの相手してくれないの?」

「…ワタクシはもう五十路で御座いますから。坊ちゃんのお相手には相応しくありません」

「んー…リパさんが嫌ならしょうがねぇけど、俺は相応しくないとかは思わないよ」

「変な癖を付けてしまいましたかね?何にせよ、偏らずに何でも召し上がれるのは貴方の長所です。伸ばしていきましょうね」

つい手がジンの頭へ向かう。項垂れるように差し出された短くなった黒髪を撫でると、はにかむように笑う。このあどけなさが計算なのか素なのか、もうリパにも判別出来なくなってしまっている。

「レッスンに向かいましょう。…ああ、そう言えば、ガリストさんからお聞きしましたが、学園からの入学通知が届いたのでしょう。お断りすると言うのは本当ですか?」

温室から外へと向かいながら、隣を歩くジンを見る。「ああ」と、どうでも良さそうな声が返って来た。

「断ったんじゃなくて、今年の入学を見送らせて貰ったんだ。ばあちゃん、最近発作もひどいし、じいちゃん達だけにすんの心苦しいからさ」

「と、イーサン卿には仰ったんですね。それで本音は?」

「今年Bランクになったばっかだし、リパさんの課題も途中だし、ドラゴ達をどうするかも決めてねぇし、北部を今離れんのは色々不都合があるから」

「坊ちゃん?本音を」

「行く必要性を感じないので、このままナアナアにします」

負けました、とジンは正直に吐露した。
外に出ると中庭で遊んでいた2頭が飛んで来る。ジンはひんやりと冷たくなったドラゴを胸に受け止め、その雪を払う。フィルはリパとジンの間へと尻尾を振りながら入り込む。

「坊ちゃんらしい選択です」

リパは褒めるように微笑んだ。暗殺者になるのなら顔は知られていない方が良い。友人知人も必要ない。学園に行き、何かしらの影響でジンが変わってしまったらと、不安に思っていた心がただの杞憂に終わり、安堵さえした。

屋敷の中へ入る。外よりも静かだ。2人の足音もなく、フィルの絨毯を踏むタスタスと言う足音だけが小さく鳴っている。とある一室の前で足を止め、リパは扉をノックしジンに微笑む。


「さあ、レッスンのお時間です」


着実に実力をつけていくジン。
それは文句なしの最高傑作。

直接話す機会は殆どないが、ギルド長のガリストも同じように思っている事だろう。

暗殺者として必要な胆力を持ちセンスもある。ハンターとしての素質や功績も申し分ない。
そして貴族としての教養と品格も持ち合わせている。

(彼を暗殺者にするのなら、最終試験はウォーリア家を惨殺させるのが1番でしょうか。彼自身も社会的に死んで頂き…いえ、男爵との両立も悪くはないかもしれません。切り札は多い方が良い。何にせよ、彼ならばきっと良い暗殺者に……)



ワタクシは本当にそれを望んでいるのでしょうか



ふと湧いて出る自問自答。考えている内に日は昇り、また落ちて、日々はどんどん過ぎて行く。ジンは瞬く間にリパの背を抜かし、団員達では歯が立たなくなるのに時間は掛からなかった。

ある日、リパはジンへ尋ねた。

「そんなに強くなって、どこに向かわれてるのですか」

仕込んでいる自分が言う言葉ではないのかもしれない。それでも気になってしまったのだ。彼の目指す『自由』のその先が。

ジンは感情の見えない目でリパを見た。質問の意図が分からないだけなのだろうが、その目に少し胸騒ぎがする。少しだけ考えるような間を挟み、ジンは目線を遠くへと投げた。

「墓場」

良い根性ではありませんか、人間行き着く先は誰しもが死です、生に依存せず死を拒まない、やはり貴方は暗殺者に向いてますーー

頭とは裏腹に、言葉は胸につかえて出て来なかった。喜ばしい事のはずなのに。

その数日後、リパはギルドを訪ねた。私用では初めて訪れる。元々手紙は貰っていた。『相談があるから会えないか』と。手紙の送り主であるガリストは応接室の中、目の前に座っている。

きっとお互いに用件は分かっている。

「……ジンの元に、最終通知が届いた」

案の定、ガリストは用件の主題を口にした。

「はい、存じ上げております。ガリストさんはどう思われますか?」

「…これが入学の最後のチャンスだそうだ。俺は、学園に行くように勧めてる。アイツが最終的に何になろうが応援するが、選択肢は多くあった方が良い」

「左様で」

「イーサン卿はずっと入学させたがってる。見聞を広めるのに良い場所だ、同年代のダチも出来る。北部にはねぇもんが中央には山ほどあるし、アイツの知らねぇ楽しい事もきっと見つかる」

「奥様はどう説得されるのですかね」

ジンの身形が男らしくなり始めた時期から、ヴェロニカの症状は悪化した。ここ2年程、ジンはヴェロニカのまともな姿を正面から見た事がない。笑顔などもっての外だ。

レベッカから掛け離れてしまったジンをレベッカとして扱ったり、かと思えばジンの目の前でレベッカを探して泣き出したり、我に返ったら返ったで泣いて謝る。では姿を見せなければ良いかと言うと、それはそれで危険だった。探しに徘徊するのだ、屋敷に留まらず外にまで。

その中でも1番ひどい発作を起こすのが、ジンが家を出る瞬間だ。何が何でも止めようとして泣き喚き、縋り付く。

「…どうにかすると言ってた。暫く大変だろうが、それよりもジンの将来が心配なんだと」

「将来、ですか」

リパは出された安物の紅茶を飲みながら、小さく笑った。

「なあ、リパさんよ。アンタからも言ってやっちゃくんねぇか。学園に行けって。俺やガランが言っても、俺らは貴族じゃねぇし、学園の事も分からねぇ。そんな奴らがこぞって行けって言っても、耳触りの良い夢物語聞いてるようなモンだろ。説得力がねぇ」

「ジン坊ちゃんがそう仰られたので御座いますか?」

「いや、言っちゃいねぇよ。…考えてみる、とは言うが。貴族の『考えてみる』は一生答えが出ないヤツだろ」

苦々しげに細い目を歪めた。面白い男だとリパはガリストを見詰める。ジンは誰かの前で特定の人物の話はあまりしない。
だからガリストの名前こそ聞く事はあっても、ガリストにどう言う感情を抱いているかは聞いた事がない。

ただ漫然と信頼している大人なのだろうと思っていた。きっと、自分よりも。

「ジンはアンタに懐いてんだろ。カプソディア家で…北部で1番世話になってると言っていた。アイツは信頼のねぇ奴に何度も会いに行く奴じゃねぇ。頼む、一緒に説得してくれ」

「承知致しました」

「ダチが出来りゃアイツも……あ?しょうちした?」

「はい、承知致しました。ジン坊ちゃんへ学園への入学を勧めてみます。ワタクシも貴族の端くれ(嘘)、学園経験者(嘘)として、入学のメリットでもお話しましょうかね」

リパはソーサーにカップを置き、穏やかにも怪しげにも見える笑みを浮かべた。

「……お、おう…」

「頼まれている立場の方がするお顔じゃ御座いませんね。何を戸惑われていらっしゃるので?」

ガリストは信じられないような顔をしたまま、「あー」と言いながら頭を帽子の上から掻く。

「いや、まさかンな簡単に了承すると思わなかったんで」

「どう言う意味かは詮索しないでおきましょう」

言いながらリパは上着を持って立ち上がる。

「坊ちゃんが1番信頼しているであろう方が成し得なかった説得、1番懐かれていると称されましたワタクシがしてご覧に差し上げます。ではごきげんよう」

にこやかに恭しい礼を見せて退場するリパ。

「…………は?………あ?褒めたのか、喧嘩売って来たのか、どっちだ今の」

呆気に取られ何も言い返せなかったガリストと違い、リパは晴れやかな気持ちだった。まるで不可能と言われていた殺しを成し得た時のように。今後ガリストに暗殺依頼が来ても一度だけ見逃してやろうと思う程に、リパは珍しく浮き足だった。

懐かれていると他の人の口から言われると、こうも気分が良いものなのか。



「ジン坊ちゃん、学園に入りましょう」



唐突な言葉に、地べたに座り込んで彼岸花を見ていたジンが顔をあげた。17歳の終わり、子供っぽさが抜け落ちた彼は、息を飲むほどの男振りを見せている。

「……リパさんまで。行く意味ないの分かってるだろ」

「ここでした会話を覚えておりますか」

「無視されちゃったよ……どの会話?たくさんあり過ぎて分かんねぇよ」

「アレを埋めた日です。ワタクシが貴方を育てると言った、あの日の会話です」

あの日この一画を埋めていたのは花ではなく、炎。
絵画から抜け出て来たような少年の前にしゃがみこんだ自分を思い出す。





ーー貴方は可愛いですね、私の傀儡にしてあげたくなります。いかがです?今よりうんと生きやすくなりますよ


ーー……良いよ、どうせ今までもじいちゃんとばあちゃんの前では良い子のレベッカって言う傀儡だし、義父とうさん…アルヴィアン公爵にとっても、俺は喋る人形だ。名前をつけて、慰めに抱きしめるだけの、魂のいらない人形。…ボスも、俺を見てると息子を思い出すんだって。名前は呼ばないけど、だから優しくするんだと思う。きっとそれが俺の役目なんだ


ーー……


ーーアンタは何て名前をつけるの、俺は誰になれば良い


ーー…………いいえ、やめましょう


ーー?


ーー貴方にはドラゴン達がついています。無理矢理貴方を奪っては、私が彼らの餌になってしまいそうです


ーーそんな事


ーー名前は『ジン』、貴方は貴方のままが素晴らしい。これから私の前で貴方は『ジン』です。分かりましたね


ーー………


ーーワタクシが貴方を、育ててあげますよ





あの時はただ、彼の心身のケアを誤ると育て難くなるだろうと思ったから言っただけだった。
傀儡にするにしても、自我を完全に崩壊させると自己判断が疎かになる。だから彼には歪なままの自我を保っていて貰いたかった。その上で自分が操りやすい暗殺者傀儡にするつもりだった。


でも今は違う。驚く事に、大きく変わったのはワタクシの方だ。


だから忘れて欲しい、あの時のワタクシの企みも、ここで培った暗殺者のなんたるかも、背負う必要のなかった罪と罰も。

(守破離とでも言いましょうか)

どう言葉にしようかと悩み、重くなる口。



「ああ、俺がリパさんになら殺されても良いやって思った時ね」


ジンの懐かしむような声が静けさを打つ。あっけらかんとした言葉は随分と軽い。その軽さはリパの心からもふっと重みをなくした。

「…今、なんと申しました?」

「え、だから、この人に殺されるなら良いかなって思った時の事だねって。あの時はさ、ドラゴ達が治ったら逃げるつもりだったんだ。今思えば無茶だけど」

「……」

「でもリパさんが、『俺』に期待してくれたから。『俺』で良いって言ってくれたから。何されんのか、どう育てる気なのか、全然分かんなかったけど、良いやって思えたんだ。だから覚えてるよ」


そうですよね、あの時の貴方はまだ14歳だった。ワタクシの腹積りを全て見抜けるほどは鋭くなかった。頷いてくれたのは、悪い大人と分かってて、騙されようとしてくれたからだったんですね。


「それがどうかしたの」

「…今日の晩餐は豪華なものにしましょう」

例え腹積りがあったとしてもワタクシは正しかった。彼にとって、正しかったのだ。
今夜は自分を盛大に褒めてやろう。

「え、何の話?」

胸に手を当てて、芝居掛かった態度で天を仰いだ。ジンは愉快そうに微笑んでいる。

「…ですがワタクシに感謝をしていても、坊ちゃんはもう心を決められているでしょう?」

「…両立出来ると思うけど?」

「それはどうでしょう。貴方はそこまで器用ではありませんから」

「えっ?マジ?」

あの日のように、彼の目線に合わせてしゃがみ込む。彼は『悪魔の子』なんかではない。そっと頬に触れた。

「これからは好きなものを好きなように召し上がるのがよろしいかと」

「……それって」

「貴方に新たな言い付けです。学園に通いなさい。貴方の決意が本物なら、どんな環境でも揺るがない筈でしょう?」

「……うん、分かった。行ってみるよ」

見詰め合い、微笑み合い。子供の4年と言う月日の大きさに今更感銘を受けてしまう。目の前にいるのは、最早育てる必要のない立派な男だ。

「それにしても学園か…目立っても良い事ねぇだろうし、リパさんからの言い付けが滅茶苦茶役に立ちそう」

「……全部忘れて学園生活を謳歌されても良いんですよ」

「忘れようと思っても難しいかな。もう俺の一部だもん」

「では、学園に行ってもワタクシの言い付けを忘れないように」

眉をしならせにっこりと笑った。



(貴方がそう仰るなら、ワタクシから忘れろなんて言わなくて良いですね)



貴方にとって不必要になった時、きっと自然と忘れられていくのだろう。このまま、時の流れに委ねるのも悪くない。

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