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転生したら昔話のおじいさんだった件
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昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
そのおじいさんは、「へいせい」という時代から転生してきた男で、とりあえずこの状況を楽しもうと、街に行くことにしました。
転生したことによって神から貰った「ちーと能力」を駆使して殆どなんでも出来ていたおじいさんは、いつも通りに街に遊びに行きました。美味しい飯と酒をたらふく食って、家に帰ろうとしたところ、鶴が罠にかかっていたのです。
いくらちーと能力を駆使して遊んでいた結果、おばあさんに逃げられた男だと言っても、少しくらいの良心はあります。おじいさんはその鶴を助けたのです。
「おじいさん。ありがとうこざいました。この恩は必ずや・・・」
と言って鶴は消えていきました。
ある日のことです。また転生したおじいさんは街に遊びに行こうとすると、外は大雪だったので断念。殿様からもらったお宝を大きめの部屋に綺麗に飾り始めました。
この男は街で「ちーと能力」の一つである魔法を使い、「手から火が出る男」と称し、その芸を見せてお金をもらったりもしていました。その噂がお殿様の耳に入り、お殿様の前でその芸をすると、すっかり気に入られてしまい、毎度見せに行っては、お宝を貰うのです。
おじいさんが宝の山を見てニヤニヤしていた時、「コンコン」と誰かが戸を叩く音が聞こえました。おじいさんは不審に思いながらも、扉をすっと開けると、そこにはとても可愛らしい女子が立っていたのです。おじいさんは直ぐに「鶴の恩返し」だということに気づきました。
「娘さんや、あそこの部屋を使いなされ」
娘は礼を言って部屋に入りました。
そして数分すると、娘が出てきて「おじいさん。絶対に覗かないでくださいね」と言ってきました。おじいさんは鶴の恩返しの通り物語が進んでいると思い、そのまま放っておきました。
三時間くらい経ったあと、おじいさんは「そろそろいい頃合いだろう」と思って、部屋を覗きに行きました。
するとそこには宝物をせっせと集める娘の姿がありました。娘はそれに気づくと、鳥の姿に変わり、こう言いました。
「私は鶴ではございません。鷺です」
おじいさんはちーと能力を使うことも忘れ、呆然と宝を持って飛んでゆく、詐欺師の鷺を見ることしか出来なかったのでした。
そのおじいさんは、「へいせい」という時代から転生してきた男で、とりあえずこの状況を楽しもうと、街に行くことにしました。
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いくらちーと能力を駆使して遊んでいた結果、おばあさんに逃げられた男だと言っても、少しくらいの良心はあります。おじいさんはその鶴を助けたのです。
「おじいさん。ありがとうこざいました。この恩は必ずや・・・」
と言って鶴は消えていきました。
ある日のことです。また転生したおじいさんは街に遊びに行こうとすると、外は大雪だったので断念。殿様からもらったお宝を大きめの部屋に綺麗に飾り始めました。
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おじいさんが宝の山を見てニヤニヤしていた時、「コンコン」と誰かが戸を叩く音が聞こえました。おじいさんは不審に思いながらも、扉をすっと開けると、そこにはとても可愛らしい女子が立っていたのです。おじいさんは直ぐに「鶴の恩返し」だということに気づきました。
「娘さんや、あそこの部屋を使いなされ」
娘は礼を言って部屋に入りました。
そして数分すると、娘が出てきて「おじいさん。絶対に覗かないでくださいね」と言ってきました。おじいさんは鶴の恩返しの通り物語が進んでいると思い、そのまま放っておきました。
三時間くらい経ったあと、おじいさんは「そろそろいい頃合いだろう」と思って、部屋を覗きに行きました。
するとそこには宝物をせっせと集める娘の姿がありました。娘はそれに気づくと、鳥の姿に変わり、こう言いました。
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