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第4話 突然の訪問者
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小西が答えようとしたところで扉の開く音がした。
反射的に音のなった方を向くとスーツを着ているメガネをかけた人物が立っている。前髪が少し邪魔そうで気難しい顔をしており、喋るのが苦手なタイプだなと思った。年齢はおそらく20代後半くらいだろう。
その背後には付き人っぽい、60代くらいの男性が立っており、手にはビデオカメラを持っていた。
「その話、私も立ち会ってもよろしいでしょうか?」
突然の来訪者に俺は驚いた。小西の方をみると呆れたようなため息をついていた。その様子から察するにどうやら事前に話は通っていたみたいだ。
俺はもう1人の調書を記載しているであろう柴田の方を見てみた。
柴田は突然の来訪者に驚いたそぶりも見せず、淡々と調書らしき紙に何やら書いている。俺はその様子を見て少しイラッとした。
どうやら突然の来訪者について知らないのは俺だけのようだ。俺は気になったので聞いてみることにした。
「あなたは一体誰ですか?」
その気難しい顔の人は少し小馬鹿にしたような顔をして俺を見てくる。
「君は少しせっかちのようだ。これから説明するところだったよ。私は政府の関係者で名前は横山誠也だ。こういった特殊な出来事について調べている」
「特殊な出来事ですか……まだ何も起こっていないと思うんですが」
俺は横山が言っていることについて不思議に思ったので聞いてみることにした。俺の言っていることがわからないのか不思議そうな顔を横山は浮かべた。
「不思議な出来事は起こっているだろう。君がこちらの予言の動画を上げたことがすでに不思議な出来事だ」
横山が言ったのと同時に横山の付き人であると思われる人物が携帯をポケットからだし、予言の動画を見せてくる。
この予言の動画が不思議な出来事というのは、俺には何を言っているのかよくわからなかった。予言の動画を上げているのはこの動画1つだけだ。もしいくつか予言の動画を上げていて、その予言が当たっているのもあれば、確かに不思議な動画と言えるだろう。
しかし、この動画1つだけが上がっている状態で見ても、おかしな奴が変な動画を上げていると思うだけだろう。
まぁ確かに再生回数は500万回以上と多いので不思議な動画かもしれない。
「不思議というのは再生回数のことですか?」
「再生回数?」
またも横山は不思議そうな顔をし、付き人が持っている動画を見る。その反応を見るに再生回数とも違うのだろう。
「本当だ。確かに再生回数が多いな。しかし私はそんなことに興味はない。この動画の内容が不思議な出来事だと言っている」
その返答に俺は驚き、もう一度質問してしまう。
「再生回数ではなく、この動画が不思議な出来事ですか?」
「ああ」
横山は即答で答えた。俺は驚いた。確かに予言の動画が上がっているのは不思議な出来事かもしれない。
しかし、この横山のように関心を持つことは稀だろう。まして、横山はこの動画の主、 つまり俺が嘘を言ってないように思い込んでいるように見える。
どうやら何か確信があるみたいだ。そうでなければ、ただの馬鹿だ。 横山の方を見てみると何やら考え事をしているみたいだ。横山はこちらを振り向いた。
「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」
その問いに少し呆れ「あ、こいつやっぱり馬鹿かも」と思ったが、そんなことを言っても仕方ないので、福田蒼空と名乗った。
「横山が入ってきたことで少し脇道にそれたがそろそろ本題を聞いてもいいか?」と小西が言ってきた。
そういえば、俺の正夢について過去のことを話そうとしていたところだった。どうやらこの政府の関係者という横山という人も俺の話を聞きたいがために、この尋問室に来たみたいだ。
「話す前にこの話の内容をビデオカメラで録画してもいいだろうか?」
横山はこれから正夢についての話をしようとしていた俺に言ってきた。
俺はなぜビデオカメラを撮る必要があるのだろうと疑問に思った。
「カメラならこの尋問部屋にもついていると思うんですけど……」
眉を顰め監視カメラがある方を見ながら俺は言った。
「この尋問部屋のビデオカメラは前に一度見させてもらったが少し性能が悪くてね。私は綺麗な映像で撮りたいのだよ」
それを聞いて俺は何でもいいかと思った。
「はぁ、まぁ俺に拒否権はないと思うのでどっちでもいいですよ」と小西の方を俺は向いた。小西は特に注意をする気配はない。
俺と小西の様子を見て横山は満足した様子で付き人に言った。
「そうか。それでは田中よ。しっかりと彼の話を録画しておいてくれ」
田中と呼ばれる付き人が「失礼します」といい、持っているビデオカメラを俺の方に向け録画してくる。
あの付人、田中と言うのか。そう思い、ビデオカメラの方を向くと少しだけ緊張してきた。面と向かってビデオカメラで撮られることにあまり慣れていないからだ。
話しを始める前に時刻を確認しておいた。今は12時を過ぎたところのようだ。
少し緊張しながらも、俺は正夢が起こった過去の出来事について話し始めた。
「そうですね。お話しした通り俺には正夢を見られるといった特殊な能力があります。この予言の動画を投稿する以前に5回、厳密に言うと6回ですが正夢を見ました。ややこしくなるので正夢を見たのは5回ということにさせていただきます。それで、その5回の正夢の出来事について順にお話をさせていただきます。最初の正夢を見たのは7歳の時です」
反射的に音のなった方を向くとスーツを着ているメガネをかけた人物が立っている。前髪が少し邪魔そうで気難しい顔をしており、喋るのが苦手なタイプだなと思った。年齢はおそらく20代後半くらいだろう。
その背後には付き人っぽい、60代くらいの男性が立っており、手にはビデオカメラを持っていた。
「その話、私も立ち会ってもよろしいでしょうか?」
突然の来訪者に俺は驚いた。小西の方をみると呆れたようなため息をついていた。その様子から察するにどうやら事前に話は通っていたみたいだ。
俺はもう1人の調書を記載しているであろう柴田の方を見てみた。
柴田は突然の来訪者に驚いたそぶりも見せず、淡々と調書らしき紙に何やら書いている。俺はその様子を見て少しイラッとした。
どうやら突然の来訪者について知らないのは俺だけのようだ。俺は気になったので聞いてみることにした。
「あなたは一体誰ですか?」
その気難しい顔の人は少し小馬鹿にしたような顔をして俺を見てくる。
「君は少しせっかちのようだ。これから説明するところだったよ。私は政府の関係者で名前は横山誠也だ。こういった特殊な出来事について調べている」
「特殊な出来事ですか……まだ何も起こっていないと思うんですが」
俺は横山が言っていることについて不思議に思ったので聞いてみることにした。俺の言っていることがわからないのか不思議そうな顔を横山は浮かべた。
「不思議な出来事は起こっているだろう。君がこちらの予言の動画を上げたことがすでに不思議な出来事だ」
横山が言ったのと同時に横山の付き人であると思われる人物が携帯をポケットからだし、予言の動画を見せてくる。
この予言の動画が不思議な出来事というのは、俺には何を言っているのかよくわからなかった。予言の動画を上げているのはこの動画1つだけだ。もしいくつか予言の動画を上げていて、その予言が当たっているのもあれば、確かに不思議な動画と言えるだろう。
しかし、この動画1つだけが上がっている状態で見ても、おかしな奴が変な動画を上げていると思うだけだろう。
まぁ確かに再生回数は500万回以上と多いので不思議な動画かもしれない。
「不思議というのは再生回数のことですか?」
「再生回数?」
またも横山は不思議そうな顔をし、付き人が持っている動画を見る。その反応を見るに再生回数とも違うのだろう。
「本当だ。確かに再生回数が多いな。しかし私はそんなことに興味はない。この動画の内容が不思議な出来事だと言っている」
その返答に俺は驚き、もう一度質問してしまう。
「再生回数ではなく、この動画が不思議な出来事ですか?」
「ああ」
横山は即答で答えた。俺は驚いた。確かに予言の動画が上がっているのは不思議な出来事かもしれない。
しかし、この横山のように関心を持つことは稀だろう。まして、横山はこの動画の主、 つまり俺が嘘を言ってないように思い込んでいるように見える。
どうやら何か確信があるみたいだ。そうでなければ、ただの馬鹿だ。 横山の方を見てみると何やら考え事をしているみたいだ。横山はこちらを振り向いた。
「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」
その問いに少し呆れ「あ、こいつやっぱり馬鹿かも」と思ったが、そんなことを言っても仕方ないので、福田蒼空と名乗った。
「横山が入ってきたことで少し脇道にそれたがそろそろ本題を聞いてもいいか?」と小西が言ってきた。
そういえば、俺の正夢について過去のことを話そうとしていたところだった。どうやらこの政府の関係者という横山という人も俺の話を聞きたいがために、この尋問室に来たみたいだ。
「話す前にこの話の内容をビデオカメラで録画してもいいだろうか?」
横山はこれから正夢についての話をしようとしていた俺に言ってきた。
俺はなぜビデオカメラを撮る必要があるのだろうと疑問に思った。
「カメラならこの尋問部屋にもついていると思うんですけど……」
眉を顰め監視カメラがある方を見ながら俺は言った。
「この尋問部屋のビデオカメラは前に一度見させてもらったが少し性能が悪くてね。私は綺麗な映像で撮りたいのだよ」
それを聞いて俺は何でもいいかと思った。
「はぁ、まぁ俺に拒否権はないと思うのでどっちでもいいですよ」と小西の方を俺は向いた。小西は特に注意をする気配はない。
俺と小西の様子を見て横山は満足した様子で付き人に言った。
「そうか。それでは田中よ。しっかりと彼の話を録画しておいてくれ」
田中と呼ばれる付き人が「失礼します」といい、持っているビデオカメラを俺の方に向け録画してくる。
あの付人、田中と言うのか。そう思い、ビデオカメラの方を向くと少しだけ緊張してきた。面と向かってビデオカメラで撮られることにあまり慣れていないからだ。
話しを始める前に時刻を確認しておいた。今は12時を過ぎたところのようだ。
少し緊張しながらも、俺は正夢が起こった過去の出来事について話し始めた。
「そうですね。お話しした通り俺には正夢を見られるといった特殊な能力があります。この予言の動画を投稿する以前に5回、厳密に言うと6回ですが正夢を見ました。ややこしくなるので正夢を見たのは5回ということにさせていただきます。それで、その5回の正夢の出来事について順にお話をさせていただきます。最初の正夢を見たのは7歳の時です」
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