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濃い1日
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ジュリエット達の前に紅茶を出しながらアンナが切り出した。
「それで、結婚式はいつやられるんですか?」
「ドレスの仕立ての関係もあるから1ヶ月後にした。」
「それでは、少し先ですね。」
「ああ、それにこちらに来てすぐだとジュリエットも疲れてしまうだろう。少しこちらに慣れてからの方がいい。」
「それもそうですね、お嬢様が病気になって仕舞われたら元も子もないですから。どうせなら良いドレスを作って頂きたいですしね。」
「そうだろう、それに恐らく王太子殿下や他の貴族も招待しなければならないから準備に時間は取った方がいい。」
ジュリエットを置いて進む話に口を挟むタイミングをはかっていると、応接間をノックする音が聞こえた。
「旦那様、失礼してもよろしいでしょうか?」
ウィリアムが入れと言うと扉が開き、アーノルドとエルメールが入ってきた。
「お待たせして申し訳ございません。」
そう謝る2人に気にするなと声をかけるウィリアム。
「結婚式をやるに当たってはこの2人の力が必要不可欠だからな、私が呼んだんだ。」
そう言うウィリアムにの言葉に納得するジュリエットとアンナ。
「それで結婚式なんだが、この街で1番大きい教会は知っているか?」
その言葉に勿論と頷くジュリエット。
「そこでやることにした、その後この屋敷の大広間にてパーティーを開く。教会には親しい者だけにして、大広間のパーティーに先ほど言った王太子殿下や他の貴族を呼ぶ。」
「かしこまりました、殆ど決めて頂いてすみません。」
申し訳なさげに謝るジュリエットにそんなことないと首を振るウィリアム。
「これからジュリエットには改めて公爵家に相応しい佇まいを、学んでもらう。パーティーではダンスも踊らなければならないだろうから、そこらへんもやって置いた方がいいだろう?」
社交界から足が遠のいていたならば、ダンスも踊る機会があまりなかっただろうと思ったウィリアムはそう言った。
「わかりました、失敗はしたくないですもの是非お願いしたいですわ。」
「既に家庭教師と話はついております。いつでも来て頂けるそうですが、いつからになさいますか?」
エルメールがウィリアムに聞く。
「そうだな、明日は仕立て屋と宝石職人が来るから明後日からがいいだろう。」
「かしこまりました、その様に連絡しておきます。」
エルメールがそう返すとアーノルドも
「男爵家で招待するのは、男爵家当主のスミス様と夫人ユリア様だけでよろしいですか?他に誰か招待したい方がいらっしゃいましたら、こちらで招待状を送りますが…。」
とジュリエットに聞く。
「それでしたらトリスタン子爵家のローラ・トリスタン様をお願いします。仲良くしてくださった方なので是非来て頂きたいの。」
そう答えたジュリエットにアーノルドはかしこまりましたと返す。
「明日は私は別件で書斎にいるから、仕立て屋が来たらエルメールと一緒に結婚式用とパーティー用の2枚仕立てるようにしてくれ。指輪は私も一緒に見るから来たら、エルメールが呼びに来てくれ。」
「わかりましたわ。エルメールさんも一緒に仕立て屋さんと会って下さるなら心強いですわね。」
ジュリエットの言葉にアンナもそうですねと同意すると、ウィリアムが腕時計を見て
「さて、こんな遅くになってしまった。今日はここまでにしよう。」
と言った。
「本当ですわ、あっという間にこんな時間!今日は濃い1日であっという間でしたわね。」
そう言って立ち上がり部屋を出ようと扉へ向かう。
するとアーノルドが扉を開けてくれたため
「それでは皆さん、先に部屋に戻らせて頂きます。良い夢を。」
と言い軽く膝を曲げ一礼してみせると部屋を出た。
「そういえばお風呂が何処にあるか聞き忘れてしまったわ。アンナは何か聞いてる?」
ふと思い出しアンナに聞く。
「はい、お嬢様達が屋敷内の使用人へ挨拶へ行ってる間にアーノルドさんに聞いておきました。」
「それなら良かったわ。」
そうしてジュリエットへあてがわれた私室へ戻り、ネグリジェへ着替え、あっという間に眠りについた。
それを確認したアンナは電気を消し、部屋を出るのであった。
「それで、結婚式はいつやられるんですか?」
「ドレスの仕立ての関係もあるから1ヶ月後にした。」
「それでは、少し先ですね。」
「ああ、それにこちらに来てすぐだとジュリエットも疲れてしまうだろう。少しこちらに慣れてからの方がいい。」
「それもそうですね、お嬢様が病気になって仕舞われたら元も子もないですから。どうせなら良いドレスを作って頂きたいですしね。」
「そうだろう、それに恐らく王太子殿下や他の貴族も招待しなければならないから準備に時間は取った方がいい。」
ジュリエットを置いて進む話に口を挟むタイミングをはかっていると、応接間をノックする音が聞こえた。
「旦那様、失礼してもよろしいでしょうか?」
ウィリアムが入れと言うと扉が開き、アーノルドとエルメールが入ってきた。
「お待たせして申し訳ございません。」
そう謝る2人に気にするなと声をかけるウィリアム。
「結婚式をやるに当たってはこの2人の力が必要不可欠だからな、私が呼んだんだ。」
そう言うウィリアムにの言葉に納得するジュリエットとアンナ。
「それで結婚式なんだが、この街で1番大きい教会は知っているか?」
その言葉に勿論と頷くジュリエット。
「そこでやることにした、その後この屋敷の大広間にてパーティーを開く。教会には親しい者だけにして、大広間のパーティーに先ほど言った王太子殿下や他の貴族を呼ぶ。」
「かしこまりました、殆ど決めて頂いてすみません。」
申し訳なさげに謝るジュリエットにそんなことないと首を振るウィリアム。
「これからジュリエットには改めて公爵家に相応しい佇まいを、学んでもらう。パーティーではダンスも踊らなければならないだろうから、そこらへんもやって置いた方がいいだろう?」
社交界から足が遠のいていたならば、ダンスも踊る機会があまりなかっただろうと思ったウィリアムはそう言った。
「わかりました、失敗はしたくないですもの是非お願いしたいですわ。」
「既に家庭教師と話はついております。いつでも来て頂けるそうですが、いつからになさいますか?」
エルメールがウィリアムに聞く。
「そうだな、明日は仕立て屋と宝石職人が来るから明後日からがいいだろう。」
「かしこまりました、その様に連絡しておきます。」
エルメールがそう返すとアーノルドも
「男爵家で招待するのは、男爵家当主のスミス様と夫人ユリア様だけでよろしいですか?他に誰か招待したい方がいらっしゃいましたら、こちらで招待状を送りますが…。」
とジュリエットに聞く。
「それでしたらトリスタン子爵家のローラ・トリスタン様をお願いします。仲良くしてくださった方なので是非来て頂きたいの。」
そう答えたジュリエットにアーノルドはかしこまりましたと返す。
「明日は私は別件で書斎にいるから、仕立て屋が来たらエルメールと一緒に結婚式用とパーティー用の2枚仕立てるようにしてくれ。指輪は私も一緒に見るから来たら、エルメールが呼びに来てくれ。」
「わかりましたわ。エルメールさんも一緒に仕立て屋さんと会って下さるなら心強いですわね。」
ジュリエットの言葉にアンナもそうですねと同意すると、ウィリアムが腕時計を見て
「さて、こんな遅くになってしまった。今日はここまでにしよう。」
と言った。
「本当ですわ、あっという間にこんな時間!今日は濃い1日であっという間でしたわね。」
そう言って立ち上がり部屋を出ようと扉へ向かう。
するとアーノルドが扉を開けてくれたため
「それでは皆さん、先に部屋に戻らせて頂きます。良い夢を。」
と言い軽く膝を曲げ一礼してみせると部屋を出た。
「そういえばお風呂が何処にあるか聞き忘れてしまったわ。アンナは何か聞いてる?」
ふと思い出しアンナに聞く。
「はい、お嬢様達が屋敷内の使用人へ挨拶へ行ってる間にアーノルドさんに聞いておきました。」
「それなら良かったわ。」
そうしてジュリエットへあてがわれた私室へ戻り、ネグリジェへ着替え、あっという間に眠りについた。
それを確認したアンナは電気を消し、部屋を出るのであった。
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