『のほほ~ん王子』武器をマウスに持ち替えて

大輝

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第14章 公務でデート大作戦?

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【食堂】

《夕食を食べるハピネス国王、レイ姫、ノホ王子》

「失礼致します。じゃがいもとレバーのコンフィでございます」

「ありがとう」

「いよいよ今夜はカンの国との決戦じゃな」

やっぱりお姉様おかしいよ。

いつもならすぐに答えるのに。

《俯いて物思うレイ姫》

仕方ないな、僕が。

「はい、父上」

「そろそろ肉料理にも飽きたのう」

「今日は勝ちたいです」

前回は負けちゃったから、あの海域はカンの国の漁場だもんね。

今回は勝たないと、また負けたりしたら向こう3ヶ月美味しい魚が食べられない。

本当に隣同士の国で仲良く一緒にってわけいかないのかな?

「(余も参加したいのじゃが、何やら難しそうなゲームじゃ。どうしたものかのう?)」

【秘密基地】

「そろそろ始まるわね」

「うん。ハンナさん凄い竿作れたね」

「はい、頑張りました」

僕のもそこそこなやつだけど、大物を釣るのは中々大変だよな。

まあさ、装備が良くても魚がが食ってくれなきゃどうにもならないし。

魚とのバトルも結構大変なんだよな。

おっと、時間だ。

今回の釣り大会は海釣りで、何の魚でも良くて、釣った中で1番重い3匹の重さの合計で競うんだ。

そして、1位になった人がどちらの国の人かで今回の戦争の決着がつく。

ヒット!

リールを巻いて、竿を左右に倒す。

ゲット!

カンパチだ。

まあまあの大きさだな。

「わあ、カジキマグロが釣れたわ」

「おお、ハンナさん大物だね」

「もっと大きいのを釣るわよ」

「わたくしはイワシばかりですわ」

「俺はサバばっかりです」

「フフフ」

「ハハハ」

姉上とダン君、仲良くやってるな。

今まで姉上はいつも僕のそばでゲームしてたのに。

「あ、ハンナさん凄い。シイラだ」

「中々の大物だわ」

「僕も負けてはいられないぞ」

「皆んな、時間が無いぞ、ラストスパートだ。うおー!!」

イカリ将軍タブレット壊さないでよ。

「キャ、鮫が釣れたわ」

「うわっハンナさん、それって凄くない?」

「結構大きいです。ウフフ」

9時になった。

計量の時間だ。

僕は…

12位か、残念。

あ、焼肉定食ご飯大盛り10位。

さすがのソウちんもこればっかりはね。

モンスター討伐なら頼りになるんだけど、相手が魚じゃあ、食ってくれない事にはどうにもならないもんな。

えーっと、上位にうちの人達居るかな?

あ、イカリ将軍8位だ。

「3位から1位が発表されるぞ」

「一人ずつ発表か?勿体ぶるな」

発表された!

第3位カンの国のコチュさんか。

第2位もカンの国?

チゲさんだ。

「カンの国が上位独占だな。今回も負けでは有るまいな?まあ、私も8位で面目無いが」

「パパ、第1位が発表されるわよ」

「ここではパパと呼ぶなと言っただろ」

ハハ、またやってるよ、あの二人。

「ほらパパ、じゃない、将軍、見て見て。ほら皆んなも」

「え?嘘?!私?」

「本当だ。やった!第1位ハポネス王国のハンナさん」

「ハンナ、良くやった!」

良かったね、今回も負けたりしたら、向こう3ヶ月ハポネスの国民は美味しいお魚食べられないもんね。

《そして…》

【施設】

《王室の車が入って来る。護衛の士官達がバイクから降りてレイ姫とノホ王子の車に向かう。2人が車から降りる》

あ、居た居た。

ハンナさんも居る。

車の中はずっとイカリ将軍と一緒だったからちょっと窮屈だった。

いやいや、命を張って警護してくれてるんから有難いんだけどね。

むさくるしいなんて言っちゃいけないよな。

【施設の中】

「何かお困りの事は有りますか?」

「ありがとうございます。充分な援助を頂いおりますので…あ、こらこらいけません」

「大丈夫ですよ。私は構いません」

《一人の子供がノホ王子の足に手を回している》

「抱っこしても良い?」

《ノホ王子がそう聞くとその子は少しびっくりして答える》

「うん」

「わあ、可愛いな」

《子供は少し照れて笑った》

「まあノホ、わたくしも抱っこさせて頂きたいわ」

《レイ姫がニコニコしながらそう言うと施設の職員が子供を連れて来る》

「あ、赤ちゃんだ。姉上ずるいぞ。僕にも抱かせて」

「オッホン!」

まずい。

イカリ将軍だ。

でも、赤ちゃん可愛いなあ。

姉上も嬉しそうだ。

《赤ん坊を抱くレイ姫をポーっとして見ているダン》

「(姫様聖母のようです)」

あれ?いつの間にか子供達が集まって来てるぞ。

「次はオレだぞ」

「私の番よ」

「私も王子様に抱っこしてもらうんだから」

「僕はお姫様に抱っこしてもらうの」

「こらこら皆んな。無理を言ってはいけません」

「大丈夫ですよ。私も抱っこさせて頂きたいし。順番にね」

「はーい!」

《そして…》

【ホテル】

「今日は楽しかったですわね。公務なのに不謹慎ですけれど赤ちゃんを抱っこ出来てとても幸せだったわ」

姉上嬉しそうだね。

いつかはお母さんになるんだよね。

そしたら僕は叔父さんか?

そうだ、暗くならないうちに出かけないと。

【ホテルの前】

《車に乗り込むレイ姫とノホ王子。助手席にはイカリ将軍》

イカリ将軍には姉上達のデートの事は話してないんだよな。

ただ、たまには楽しみたいって言ってあるんだ。

姉上は、これからどこに連れて行かれるか全くわかってないんだよな。

着いてからのお楽しみ。

【遊園地】

「人が居ませんのね?」

貸し切りにしてもらっちゃったからね。

今日ここに来たかった人達には申し訳ないけど、姉上達のデート見つかって大騒ぎになったりしたら、国民の人達も危険な目に遭わせちゃうもんね。

姉上不思議そうな顔してる。

公務の続きだと思ってるんだよな。

それなのに何故人が居ないのか?って。

「ではお楽しみください。我々は警護致します」

「お花畑が有るよ、姉上」

「ええ、行ってみたいわ」

「ダン君とハンナさんも行こうよ」

ハンナさんには話して有るからね、協力してくれる。

僕達4人をイカリ将軍達が遠巻きに警護してくれてる感じだな。

【お花畑】

最初は不思議そうにしていた姉上も、今は嬉しそうだ。

「こちらの花は好きなだけお持ち下さい」

「じゃあ、僕が摘む。ほらほらダン君も」

ハンナさんは姉上とお喋りしててね~

あんまり欲張って摘んでも可哀想だよね。

このぐらいにしておこう。

「はい、ハンナさん」

「え?私にくださるんですか?あ、ありがとうございます!」

《ノホ王子はダンをつつく》

「え?」

《ノホ王子は小声で》

「姉上にでしょう?」

「えーっ!?(そ、そりゃこの花を姫様に差し上げられたらと思いながら摘んだんだけど…)」

《ノホ王子がダンをつつく》

「あ、あの…姫様。よ、よろしければ、これを…」

「まあ、わたくしに?ありがとう。とても嬉しいです。ああ、良い香り」

良いぞダン君。

良い感じだね。

えーっと次は…

《辺りを見回すノホ王子》

あ、あれが良いや。

「姉上、ボートに乗ろう」

「良いですよ。オールでお水をかけたりしないでね」

「アハハ(離宮でボートに乗ると、ふざけてかけたりするからね)」

【ボート乗り場】

さてさて…

「あ、えーっと、僕トイレ行って来るからお姉様ダン君と乗って」

「え?お、王子」

《ノホ王子はダンの背中をそっと押す》

「ノホったら」

「僕はハンナさんと乗るからーっ」

《そう言うとノホ王子は走り出す》

本当はトイレなんてウソさ。

《レイ姫とダンのボート》

「離宮の池でボートに乗るとね、あの子ふざけてオールでお水をかけるのよ」

「じ、自分は致しませんので」

「フフフ」

さてと。

「ハンナさん。僕達も乗ろうよ」

「え?乗るんですか?」

「乗る乗るーっ」

《2人はボートに乗り込む》

【レイ姫とダンのボート】

「戻って来たわ」

「すみません。俺なんかと一緒で」

「どうしてそんな事仰るの?」

「いや、その…」

「楽しくないと思っているのですか?」

「はあ、俺なんかとご一緒では楽しくはないかと」

「楽しいです。それに「俺なんか」と言う仰り方良く有りませんわ」

「え?はあ」

「ご自分の事をそんなふうに仰らないで」

【ノホ王子とハンナのボート】

「ダン君大丈夫かな?固まってないと良いけど」

「何をお話しされてるんでしょうか?」

「デートっぽい雰囲気になってると良いんだけどね」

「あ、ほら、レイ姫が楽しそうにお笑いになった」

「うんうん、ちょっと良い感じかな?ではでは、こちらもデートっぽい雰囲気を楽しみますか」

「え?またそんな事仰っておからかいになる」

「ねえ、次は何に乗ろうか?女の子ってどんなのが好きなのかな?」

「そうですね、メリーゴーランドとか観覧車ですかね」

【メリーゴーランド】

「ハンナさんどこに乗る?」

「私ですか?私は、馬車でお姫様気分が良いです~」

「ではエスコート致しますよ、姫君」

《ノホ王子は手を胸に当てて会釈するとハンナに自分の手を差し出す》

「あ、ありがとうございます」

《ハンナはノホ王子の手に自分の手を重ねる。ノホはハンナを馬車に乗せる》

「では、姫様。私はあの馬で先導致します」

《そう言うとノホ王子は馬に跨る》

「足元お気をつけください」

「ありがとう」

ダン君もちゃんとエスコート出来たね。

《そしてダンはレイ姫の後ろの馬に跨る》

女の子ってこういうのが好きなのか。

僕はちょっと恥ずかしいけどね。

はあ、止まった。

終わった終わった。

《ノホ王子は馬車から降りるハンナの手を取る》

「ありがとうございます」

《ハンナをエスコートするノホ王子を見たダンはキョロキョロ。そして同じようにレイ姫の手を取る》

「ありがとう」

「い、いえいえ」

「わっ、そこコードが」

「えっ?キャッ」

《コードにつまづくレイ姫。ダンはレイ姫を抱きとめる》

「大丈夫ですか?」

「ええ、ごめんなさい」

あんな所にコードが有ったんだぁ。

良いぞ良いぞ。

さて、次はあれに乗るのか。

《上空を何かが飛んでいる。ダンは空を見上げる》

【観覧車】

「これなら4人で乗れるッスよね?」

「そうですわね」

《レイ姫がゴンドラに乗り込む》

ダメダメ。

4人はダメだよ、せっかくなんだからねえ。

「僕ちょっとトイレ」

「え?あ、わ、私も」

《ノホ王子とハンナは少し観覧車から離れる》

「ダン君も乗りましたね」

「じゃ、行こうか」

「はい」

《2人は別のゴンドラに乗り込む》

【レイ姫とダンのゴンドラ】

「(ノホったら、何かおかしいわ)」

《上空を気にするダン》

「どうなさったの?」

「何でしょう?あれは…うん?鳥ではなさそうですが(姫様に危害を加えるような物なら俺が許さんからな)」

【ノホ王子とハンナのゴンドラ】

「あれ?ダン君どうしたんだろう?」

「本当、ゴンドラの中で立ち上がったりしたら危ないのに」

「空を気にしてるね」

「何か飛んでますね、あれは…」

《飛行物体がレイ姫とダンのゴンドラに近づく》

「え?ドローン?ドローンです!」

【レイ姫とダンのゴンドラ】

「姫様、そこに捕まっていてください」

「あ、はい」

「(どこか開く所は無いのか?そこか)」

《ダンは窓をこじ開ける》

「兵器なら危険です。伏せていてください」

「はい」

《ダンはレイ姫を庇うように立ち銃を抜く》
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