24 / 31
第24章 女王の貫禄
僕の人生を変えた恋人24
しおりを挟む
「コユキ来たよ」
僕の膝の上で桜ちゃんがそう言った。
「来たね」
「最後にやって来ました。桜花賞馬の登場です。夏を越して逞しく成長した桜の女王コユキ。秋の京都競馬場に美しい白い花を咲かせます」
弾けるように飛んで行った。
良い感じで返し馬してるな。
「走る気満々でないかい?」
「うん、元気一杯だね」
落ち着いて輪乗りしてる。
「あ、あ、うー」
華ちゃんが何か言ってる。
コユキを応援してくれてるのかな?
「きゃっ、きゃっ、あはー」
「華、ご機嫌だなー」
「笑顔の勝利の女神ね」
「今日も勝利の女神になれると良いね、華ちゃん」
舞ちゃんがそう言った。
そうだ、去年の10月華ちゃんが生まれて、そして、コユキが初勝利を挙げたんだ。
秋華賞の月に生まれた女の子だから華ちゃん。
コユキ、勝利の女神の華ちゃん、ニコニコしてるよ。
頑張れ。
明日は、華ちゃんのお誕生日だよ。
一生に一度、3歳の時だけ挑戦出来る三冠レース。
牝馬三冠の最後の一冠だ。
「今日は絶対口取りするぞー。祝勝会はいつだ?」
「勝ったら考えるわよ」
ファンファーレが鳴った。
ゲート入りが始まった。
コユキは奇数番だから、先に入る。
3歳の女の子達、だいぶ慣れたね。
スムーズにゲート入りしている。
コユキ物見してるけど大丈夫か?
君は出遅れ癖が有るんだからね。
全頭収まった。
コユキ、無事に帰っておいで。
皆んな無事に回って来るんだよ。
きっと皆んな良いお母さんになるんだからね。
ゲートが開いた!
「スタートしました!綺麗に揃ったスタートです。誰が行くのか?カネノカンムリがハナを切るようです」
「コユキ定位置だな」
「ハナに立ったのは、カネノカンムリ。単騎の逃げになりました。カミノクインは、先行集団。コユキは後方に付けています」
カネノカンムリも、単騎で逃げられればしぶといからな。
「コユキ、外から被されてる」
「馬群に入っちゃった」
大丈夫。
馬群に包まれても、メジロドーベルみたいに力を出せるから。
「オークスの時も3番だったよな。内に入って前が開かなかったんだよなー」
京都競馬場は、4コーナーで内が開くけど…
「動かないで脚を溜めるしかないね」
3、4コーナー中間まで、コユキは後方の馬群の中に居る。
いつもなら自分で上がって行くんだけど、身動きが取れない感じでじっと我慢している。
「4コーナー手前。この辺りで後方の馬が前を捉えにかかります。コユキはまだ馬群の中。どこで動くのか?」
第4コーナーを回ると、コユキは、馬群を縫うように上がって行った。
前の方で1頭抜け出した馬が居る。
「カミノクインが満を持して抜け出しました!」
やっぱりカミノクインが相手か。
「後方からコユキが物凄い脚で上がって来ました」
一騎打ちになった。
カミノクインもしぶとい。
もうすぐゴール板だよ。
「コユキが競り落とした!ゴール前粘るカミノクインを力でねじ伏せました!勝ったのはコユキ。牝馬二冠達成です!もう同世代に敵は居ない。次は女王杯で古馬との戦いが待っています」
「やったなー!」
「コユキ良い子良い子。華ちゃんも良い子」
桜ちゃんは、華ちゃんが勝利の女神だって意味が、ちゃんとわかってるみたいだ。
ニコニコして妹の頭を撫でている。
「私来させてもらって良かったー。凛ちゃんに感謝だねー」
今頃春風牧場も大騒ぎだろうな。
凛ちゃんどうしてるだろう?
ウイニングランだ。
桜花賞の時は戸惑ってたコユキだけど、今日はわかってるみたいだね。
写真を撮られるのも随分慣れたな。
カメラマンが並んでいる所へも、スッと行った。
桜花賞の時は、あそこへ行くの嫌がってたけどね。
「口取り行くぞー」
「一杯褒めてあげたいわ」
口取りも慣れたもんだね。
「コユキ良い子ね」
桜ちゃんがコユキの鼻先を撫でた。
【京都の旅館】
祝勝会は後日なので、駿さんは行けるかどうかわからなくて、残念そうだね。
いつもなら、凛ちゃんからメールが来る頃なんだけど、今日はまだ来ないな。
「菱、何携帯見てるんだー?メールか?凛からか?」
「ずっと来てないよ」
「だったらお前の方からすれば良いべさ」
「この前牧場に行った日から来ないんだ」
あの日、交際宣言した日から、メールが来ていない。
「何やってんだ?お前達…」
〈自分の携帯を出してメールする駿〉
「菱ちゃん、シャンパーニュ開けて」
「はーい」
【凛の部屋】
〈携帯を見る凛〉
メール来てる。
え?お兄ちゃんから?
「菱が寂しがってるから、メールぐらいしてやれ(^_^)v」
え?
何言ってるのよ。
だいたいお兄ちゃんが無理矢理あんな事言わせるからじゃない。
もう。
【京都の旅館】
「コユキが勝ってくれたから、酒が旨いな」
「次は女王杯ね」
「お姉さん達相手だから、そう簡単に勝たせてくれないだろうけどね」
「来年は、男馬との戦いになるな」
あ、メールだ。
凛ちゃんからだ。
「コユキ勝ってくれて良かったね♪(v^_^)v」
「うんうん。良く頑張ってくれたよね(^ν^)」と返した。
これで、今迄のように普通にしてくれるかな?
駿さんが、横から覗いて笑ってる。
「凛からか、良かったでねーか」
〈菱の肩を叩く駿〉
「痛いよ」
「ハッハッハー」
「桜お兄ちゃんと寝る」
「菱と寝るのか?オネショすんなよ」
「しないもん」
「桜は、本当菱ちゃんが好きだねー」
「子供好きだから、懐かれるのよね」
「早く子供作れ。自分の子供は可愛いぞ」
「その前に結婚でしょう」
「俺の弟になるのか、ハハア」
「え?」
「「え?」じゃねーだろ」
「お兄ちゃん、そのぐらいにしときなさいよ」
やっぱり、いつもならこの席に居るはずの凛ちゃんが居ないのが、凄く寂しい。
女王杯には来てくれるかな?
それまで会えないのか。
メールしてみよう。
「女王杯には来るよね?」と送った。
あれ?
もう返信?
「女王杯応援に行くね(^.^)」だって。
同時に送ったのか?
【凛の部屋】
「あれ?」
同じ事言ってる。
「フフフ」
「ニャー」
「ぶーニャンおいで」
〈微笑んでぶーニャンを抱っこする凛〉
「来月会えるのよ」
「ンニャー」
でも…
私の事好きなのかな?
そんな事言ってくれた事無いよ。
「ニャン、ニャー」
【京都の旅館】
〈翌日〉
「見て見て、新聞」
「女王の貫禄だって」
「こっちは、牝馬二冠達成」
【葉月家】
秋華賞の日から、凛ちゃんとはまた普通にメールするようになった。
コユキが勝ってくれたおかげだね。
と、思っていたら。
あの日駿さんから「メールしてやれ」って言われた、って、後で凛ちゃんから聞いたんだ。
何か…いつも助けられてるよな。
でも、結婚とか子供とかって…
付き合うって言ったけど、遠距離だし、今迄と何も変わってないよな。
「遠距離恋愛に良いパワーストーンでもプレゼントすれば?」
「ガーネットね。あの石は、一途な願いでないと嫌がるから」
「何よ、まだ舞ちゃんの事が気になってるの?」
あ、舞ちゃんね。
やっぱり、気にならないと言えば嘘になるけど、樫野さんは良い人だったからね。
ちょっと、ホッとしてる。
問題は、僕の魂がペルソナを忘れない事だな。
ガーネットに一途な願いをかけるほど、今の僕は凛ちゃんを思っているのだろうか?
こんなんじゃ、彼女に申し訳ない。
11月、コユキは疲れも取れて元気にしていた。
良く食べるので、絞るのが大変らしい。
16日の女王杯にはプラス体重で臨めるかな?
相変わらず距離不安説を囁かれているけどね。
2000までじゃないか?とか、マイルがベストだろう、とか…
オークスで負けたから、クラシックディスタンスは長いと思われているんだよな。
女王杯は2200m。
距離が微妙みたいに書かれてる。
秋華賞からあまり間隔が無いから、3歳馬は、目に見えない疲れも有ったり、ここ目標にして来る古馬も怖いね。
昔は「古馬が強いぞ女王杯」って言ったものだけど、最近は3歳馬の勝ちも有る。
僕の恋人エアグルーヴの長女アドマイヤグルーヴも、3歳で勝利して、連覇しているんだ。
「姫ちゃんの名前、何にしようかな?」
来年デビューのエアグルーヴの孫ね。
「本当に気品が有るのよ。やっぱり血統かしらね」
でも、のんびりした仔らしいね。
おっとり姫?
「怪獣君も姫ちゃんも、コユキみたいに、誰にでもすぐに覚えてもらえる名前が良いわね」
「そうだね、カッコいいのも良いけど、覚えやすいのが良いな」
「菱ちゃんも考えてくれた?」
「ホワイトビーストとか」
「白い野獣?怪獣君の方が可愛いわね」
「そうですか…」
凛ちゃんのブログではニックネームの怪獣君で知られているんだよな。
あのヤンチャ坊主。
もう少し大人しくならないと、本当に怪獣君て名前でデビューさせられるぞ。
もう、すっかり怪我は治って、元気に走り回っているそうだ。
相変わらず手のつけられないヤンチャぶりらしいよ。
どんな競走馬になるんだろう?
暴れ馬?
僕の膝の上で桜ちゃんがそう言った。
「来たね」
「最後にやって来ました。桜花賞馬の登場です。夏を越して逞しく成長した桜の女王コユキ。秋の京都競馬場に美しい白い花を咲かせます」
弾けるように飛んで行った。
良い感じで返し馬してるな。
「走る気満々でないかい?」
「うん、元気一杯だね」
落ち着いて輪乗りしてる。
「あ、あ、うー」
華ちゃんが何か言ってる。
コユキを応援してくれてるのかな?
「きゃっ、きゃっ、あはー」
「華、ご機嫌だなー」
「笑顔の勝利の女神ね」
「今日も勝利の女神になれると良いね、華ちゃん」
舞ちゃんがそう言った。
そうだ、去年の10月華ちゃんが生まれて、そして、コユキが初勝利を挙げたんだ。
秋華賞の月に生まれた女の子だから華ちゃん。
コユキ、勝利の女神の華ちゃん、ニコニコしてるよ。
頑張れ。
明日は、華ちゃんのお誕生日だよ。
一生に一度、3歳の時だけ挑戦出来る三冠レース。
牝馬三冠の最後の一冠だ。
「今日は絶対口取りするぞー。祝勝会はいつだ?」
「勝ったら考えるわよ」
ファンファーレが鳴った。
ゲート入りが始まった。
コユキは奇数番だから、先に入る。
3歳の女の子達、だいぶ慣れたね。
スムーズにゲート入りしている。
コユキ物見してるけど大丈夫か?
君は出遅れ癖が有るんだからね。
全頭収まった。
コユキ、無事に帰っておいで。
皆んな無事に回って来るんだよ。
きっと皆んな良いお母さんになるんだからね。
ゲートが開いた!
「スタートしました!綺麗に揃ったスタートです。誰が行くのか?カネノカンムリがハナを切るようです」
「コユキ定位置だな」
「ハナに立ったのは、カネノカンムリ。単騎の逃げになりました。カミノクインは、先行集団。コユキは後方に付けています」
カネノカンムリも、単騎で逃げられればしぶといからな。
「コユキ、外から被されてる」
「馬群に入っちゃった」
大丈夫。
馬群に包まれても、メジロドーベルみたいに力を出せるから。
「オークスの時も3番だったよな。内に入って前が開かなかったんだよなー」
京都競馬場は、4コーナーで内が開くけど…
「動かないで脚を溜めるしかないね」
3、4コーナー中間まで、コユキは後方の馬群の中に居る。
いつもなら自分で上がって行くんだけど、身動きが取れない感じでじっと我慢している。
「4コーナー手前。この辺りで後方の馬が前を捉えにかかります。コユキはまだ馬群の中。どこで動くのか?」
第4コーナーを回ると、コユキは、馬群を縫うように上がって行った。
前の方で1頭抜け出した馬が居る。
「カミノクインが満を持して抜け出しました!」
やっぱりカミノクインが相手か。
「後方からコユキが物凄い脚で上がって来ました」
一騎打ちになった。
カミノクインもしぶとい。
もうすぐゴール板だよ。
「コユキが競り落とした!ゴール前粘るカミノクインを力でねじ伏せました!勝ったのはコユキ。牝馬二冠達成です!もう同世代に敵は居ない。次は女王杯で古馬との戦いが待っています」
「やったなー!」
「コユキ良い子良い子。華ちゃんも良い子」
桜ちゃんは、華ちゃんが勝利の女神だって意味が、ちゃんとわかってるみたいだ。
ニコニコして妹の頭を撫でている。
「私来させてもらって良かったー。凛ちゃんに感謝だねー」
今頃春風牧場も大騒ぎだろうな。
凛ちゃんどうしてるだろう?
ウイニングランだ。
桜花賞の時は戸惑ってたコユキだけど、今日はわかってるみたいだね。
写真を撮られるのも随分慣れたな。
カメラマンが並んでいる所へも、スッと行った。
桜花賞の時は、あそこへ行くの嫌がってたけどね。
「口取り行くぞー」
「一杯褒めてあげたいわ」
口取りも慣れたもんだね。
「コユキ良い子ね」
桜ちゃんがコユキの鼻先を撫でた。
【京都の旅館】
祝勝会は後日なので、駿さんは行けるかどうかわからなくて、残念そうだね。
いつもなら、凛ちゃんからメールが来る頃なんだけど、今日はまだ来ないな。
「菱、何携帯見てるんだー?メールか?凛からか?」
「ずっと来てないよ」
「だったらお前の方からすれば良いべさ」
「この前牧場に行った日から来ないんだ」
あの日、交際宣言した日から、メールが来ていない。
「何やってんだ?お前達…」
〈自分の携帯を出してメールする駿〉
「菱ちゃん、シャンパーニュ開けて」
「はーい」
【凛の部屋】
〈携帯を見る凛〉
メール来てる。
え?お兄ちゃんから?
「菱が寂しがってるから、メールぐらいしてやれ(^_^)v」
え?
何言ってるのよ。
だいたいお兄ちゃんが無理矢理あんな事言わせるからじゃない。
もう。
【京都の旅館】
「コユキが勝ってくれたから、酒が旨いな」
「次は女王杯ね」
「お姉さん達相手だから、そう簡単に勝たせてくれないだろうけどね」
「来年は、男馬との戦いになるな」
あ、メールだ。
凛ちゃんからだ。
「コユキ勝ってくれて良かったね♪(v^_^)v」
「うんうん。良く頑張ってくれたよね(^ν^)」と返した。
これで、今迄のように普通にしてくれるかな?
駿さんが、横から覗いて笑ってる。
「凛からか、良かったでねーか」
〈菱の肩を叩く駿〉
「痛いよ」
「ハッハッハー」
「桜お兄ちゃんと寝る」
「菱と寝るのか?オネショすんなよ」
「しないもん」
「桜は、本当菱ちゃんが好きだねー」
「子供好きだから、懐かれるのよね」
「早く子供作れ。自分の子供は可愛いぞ」
「その前に結婚でしょう」
「俺の弟になるのか、ハハア」
「え?」
「「え?」じゃねーだろ」
「お兄ちゃん、そのぐらいにしときなさいよ」
やっぱり、いつもならこの席に居るはずの凛ちゃんが居ないのが、凄く寂しい。
女王杯には来てくれるかな?
それまで会えないのか。
メールしてみよう。
「女王杯には来るよね?」と送った。
あれ?
もう返信?
「女王杯応援に行くね(^.^)」だって。
同時に送ったのか?
【凛の部屋】
「あれ?」
同じ事言ってる。
「フフフ」
「ニャー」
「ぶーニャンおいで」
〈微笑んでぶーニャンを抱っこする凛〉
「来月会えるのよ」
「ンニャー」
でも…
私の事好きなのかな?
そんな事言ってくれた事無いよ。
「ニャン、ニャー」
【京都の旅館】
〈翌日〉
「見て見て、新聞」
「女王の貫禄だって」
「こっちは、牝馬二冠達成」
【葉月家】
秋華賞の日から、凛ちゃんとはまた普通にメールするようになった。
コユキが勝ってくれたおかげだね。
と、思っていたら。
あの日駿さんから「メールしてやれ」って言われた、って、後で凛ちゃんから聞いたんだ。
何か…いつも助けられてるよな。
でも、結婚とか子供とかって…
付き合うって言ったけど、遠距離だし、今迄と何も変わってないよな。
「遠距離恋愛に良いパワーストーンでもプレゼントすれば?」
「ガーネットね。あの石は、一途な願いでないと嫌がるから」
「何よ、まだ舞ちゃんの事が気になってるの?」
あ、舞ちゃんね。
やっぱり、気にならないと言えば嘘になるけど、樫野さんは良い人だったからね。
ちょっと、ホッとしてる。
問題は、僕の魂がペルソナを忘れない事だな。
ガーネットに一途な願いをかけるほど、今の僕は凛ちゃんを思っているのだろうか?
こんなんじゃ、彼女に申し訳ない。
11月、コユキは疲れも取れて元気にしていた。
良く食べるので、絞るのが大変らしい。
16日の女王杯にはプラス体重で臨めるかな?
相変わらず距離不安説を囁かれているけどね。
2000までじゃないか?とか、マイルがベストだろう、とか…
オークスで負けたから、クラシックディスタンスは長いと思われているんだよな。
女王杯は2200m。
距離が微妙みたいに書かれてる。
秋華賞からあまり間隔が無いから、3歳馬は、目に見えない疲れも有ったり、ここ目標にして来る古馬も怖いね。
昔は「古馬が強いぞ女王杯」って言ったものだけど、最近は3歳馬の勝ちも有る。
僕の恋人エアグルーヴの長女アドマイヤグルーヴも、3歳で勝利して、連覇しているんだ。
「姫ちゃんの名前、何にしようかな?」
来年デビューのエアグルーヴの孫ね。
「本当に気品が有るのよ。やっぱり血統かしらね」
でも、のんびりした仔らしいね。
おっとり姫?
「怪獣君も姫ちゃんも、コユキみたいに、誰にでもすぐに覚えてもらえる名前が良いわね」
「そうだね、カッコいいのも良いけど、覚えやすいのが良いな」
「菱ちゃんも考えてくれた?」
「ホワイトビーストとか」
「白い野獣?怪獣君の方が可愛いわね」
「そうですか…」
凛ちゃんのブログではニックネームの怪獣君で知られているんだよな。
あのヤンチャ坊主。
もう少し大人しくならないと、本当に怪獣君て名前でデビューさせられるぞ。
もう、すっかり怪我は治って、元気に走り回っているそうだ。
相変わらず手のつけられないヤンチャぶりらしいよ。
どんな競走馬になるんだろう?
暴れ馬?
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる