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何のタマゴ?
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さて、このデカいタマゴどうしよう?
つーか、母ちゃん、見えてなかったみたいだけど
どうなってんの?
俺にしか見えないとか、そう言うのなの??
改「ん?」
“あたためて♡”
えぇぇぇぇぇええっ!!?
何かこのタマゴ
“ あたためて♡”って書いてるぅーーーーーっ!
『ガッツーン!!』
改「っでーーーーーーーーーーっ!」
思い切り叩いてみたけど、ヒビが入るどころか
俺の手が、どうにかなりそうだ。
『じんじんじん…』
“壊す”は、辞めよう。うん。
じゃぁ、温めてみる?
タマゴだし。
あたためてって書いてあるし。
地球外生命体とか、グチャっとしたの産まれたりして……
『ふるふるふるふるふる』
首を横に振る。
ヤダ。
無理!
いや、これはきっと
恐竜のタマゴに違いない!
だって、見た目が
それっぽいって言うか
そう、漫画とかアニメに出てきそうな感じの模様してるし。
改「う~ん、う~ん、う~ん」
母「改ー。卵焼き出来たから、早く起きてきなさいー!」
母ちゃんが1階のリビングから俺を呼んだ。
改「わかったー。」
やべ!学校。
とりあえず、タマゴを布団の中に押し込んだ。
その日は一日中、タマゴの事ばかり考えていた。
授業の内容とか、ほとんど頭に入ってこないくらい。
とか言いながら、いつも聞いてなかったりするけど。
改「やっぱ、恐竜かなぁ」
男友達「改、お前どうした?今日」
改「え?」
男友達「ちょ、ヨダレ…」
改「!…あ、あはは!あのさ、朝起きたら、タマグぉっっ!」
いつの間にか垂れてたヨダレを拭きながら口を噤む。
男友達「タマゴが何?」
改「いや。なんでも」
どうせ言っても、信じないだろうし。
タマゴ…
そういやぁ、ベッドに放置してきたけど
どうなったかな?
寝惚けてただけだったりして…
いやいやいや、違う!
絶対あった!
触ったし!抱きついたし!
恐竜のタマゴみたいな存在感満々なヤツ
幻な訳がないよな!
恐竜かぁ……。
そうだ!恐竜だ!
お前、バカかって言われてもいい。
あのデカいタマゴは
恐竜のタマゴに違いない!
わー。何だか、ワクワクしてきた!
学校が終わると、いつもなら
どっかしら寄り道してくのに
今日は、真っ直ぐに家に帰った。
『ガチャッ』
部屋の扉を開けると、布団をかけた部分が盛り上がっていて
めくり上げると、ちゃんとタマゴがあった。
改「あぁ~。恐竜のタマゴちゃん!
俺、今日から温めてあげるからねーっ」
俺の平凡な日常に
ひとつの楽しみが出来た瞬間だった。
『すーりすりすりすり』
俺は、恐竜のタマゴ(と決めつけた)に頬ずりしながら
きっと、可愛らしい恐竜が
産まれてくるであろう事を想像した。
▷▷次回予告:タマゴが割れる瞬間
つーか、母ちゃん、見えてなかったみたいだけど
どうなってんの?
俺にしか見えないとか、そう言うのなの??
改「ん?」
“あたためて♡”
えぇぇぇぇぇええっ!!?
何かこのタマゴ
“ あたためて♡”って書いてるぅーーーーーっ!
『ガッツーン!!』
改「っでーーーーーーーーーーっ!」
思い切り叩いてみたけど、ヒビが入るどころか
俺の手が、どうにかなりそうだ。
『じんじんじん…』
“壊す”は、辞めよう。うん。
じゃぁ、温めてみる?
タマゴだし。
あたためてって書いてあるし。
地球外生命体とか、グチャっとしたの産まれたりして……
『ふるふるふるふるふる』
首を横に振る。
ヤダ。
無理!
いや、これはきっと
恐竜のタマゴに違いない!
だって、見た目が
それっぽいって言うか
そう、漫画とかアニメに出てきそうな感じの模様してるし。
改「う~ん、う~ん、う~ん」
母「改ー。卵焼き出来たから、早く起きてきなさいー!」
母ちゃんが1階のリビングから俺を呼んだ。
改「わかったー。」
やべ!学校。
とりあえず、タマゴを布団の中に押し込んだ。
その日は一日中、タマゴの事ばかり考えていた。
授業の内容とか、ほとんど頭に入ってこないくらい。
とか言いながら、いつも聞いてなかったりするけど。
改「やっぱ、恐竜かなぁ」
男友達「改、お前どうした?今日」
改「え?」
男友達「ちょ、ヨダレ…」
改「!…あ、あはは!あのさ、朝起きたら、タマグぉっっ!」
いつの間にか垂れてたヨダレを拭きながら口を噤む。
男友達「タマゴが何?」
改「いや。なんでも」
どうせ言っても、信じないだろうし。
タマゴ…
そういやぁ、ベッドに放置してきたけど
どうなったかな?
寝惚けてただけだったりして…
いやいやいや、違う!
絶対あった!
触ったし!抱きついたし!
恐竜のタマゴみたいな存在感満々なヤツ
幻な訳がないよな!
恐竜かぁ……。
そうだ!恐竜だ!
お前、バカかって言われてもいい。
あのデカいタマゴは
恐竜のタマゴに違いない!
わー。何だか、ワクワクしてきた!
学校が終わると、いつもなら
どっかしら寄り道してくのに
今日は、真っ直ぐに家に帰った。
『ガチャッ』
部屋の扉を開けると、布団をかけた部分が盛り上がっていて
めくり上げると、ちゃんとタマゴがあった。
改「あぁ~。恐竜のタマゴちゃん!
俺、今日から温めてあげるからねーっ」
俺の平凡な日常に
ひとつの楽しみが出来た瞬間だった。
『すーりすりすりすり』
俺は、恐竜のタマゴ(と決めつけた)に頬ずりしながら
きっと、可愛らしい恐竜が
産まれてくるであろう事を想像した。
▷▷次回予告:タマゴが割れる瞬間
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